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2005年12月27日 (火)

あの頃名画座があった(改訂版)⑦

◆86年fudesaku1
   この年は全部で136本鑑賞。その内53本はなんと日本映画である。自分でも驚くほど日本映画を観ていた。しかもかなり貴重な作品も観ている。「原爆の子」、「裸の島」、「愛染かつら」、「君の名は」、「荷車の歌」、「にっぽん泥棒日記」、「貸間あり」、「幕末太陽伝」、「馬」、「豚と軍艦」、「めし」、「人情紙風船」、「宗方姉妹」、「父ありき」、「戸田家の兄弟」、「墨東綺譚」、「青べか物語」、「帰郷」(50年、大庭秀雄監督)など。「天空の城ラピュタ」もこの年の新作として観ている。

  86年の正月に(1日から4日にかけて)なんと連続7本もテレビで観ている。「喜びも悲しみも幾歳月」、「アパートの鍵貸します」、「ヘアー」、「ジョーズ」、「ミスター・アーサー」、「チャップリンのサーカス」、「誰が為に鐘は鳴る」。正月ってこんなに映画やってたんだっけ?まあ、他に観るものがないからせっせと観ていたのだろう。

  この年も各種の意欲的な特集が組まれた。銀座文化2は企画が面白い。1月から2月にかけて世界の美女を特集。バーグマン、ディートリッヒ、グリア・ガースン、エリザベス・テイラーの競演。「熱いトタン屋根の猫」(テイラー)を観る。竹橋の近代美術館(一時フィルムセンターが身を寄せていたところ)で2月から3月にかけて「特集・逝ける映画人を偲んで(1984-85)」。「地獄門」(衣笠貞之助監督)、「非行少女」(浦山桐郎監督)、「馬」(山本嘉次郎監督)の3本を観る。一般300円、学生200円。3月から4月にかけて大井武蔵野館と大井ロマンで川島雄三特集。「あした来る人」、「風船」、「しとやかな獣」、「天使も夢を見る」、「貸間あり」、「接吻泥棒」を鑑賞。別に並木座で「幕末太陽伝」を観る。

  東銀座の松竹シネサロンで「寅さんまつり」。当日一般1300円、学生1100円、前売1000円。全作品を放映するという大企画。第1期は4月26日から6月6日までの12本。チラシにチェック印をつけながらせっせと通った。第1期は8本を鑑賞。第2期は10月4日から24日までの12本。こちらは4本鑑賞。第3期は翌年の5月。この時見逃した2本を11月に文芸地下で鑑賞。大晦日の12月31日に新作「男はつらいよ 幸福の青い鳥」を見て帰省。

  7月7日から8月1日まで三百人劇場で「成瀬巳喜男特集Vol.1」。当日1200円、前売1000円。「めし」、「乱れる」、「稲妻」、「あにいもうと」の4本を観ている。10月から11月にかけて「Vol.2」があったが、こちらはなぜか1本も観ていない。10月にテアトル新宿でチャップリンの特集。長短編あわせて5本観る。新宿の東映ホールで10月から11月にかけて「マルクスの二挺拳銃」、「マルクス一番乗り」、「オペラは踊る」、「マルクス兄弟珍サーカス」、「マルクス兄弟デパート騒動」。このころマルクス兄弟ブームだった。

  11月1日から12月1日まで日比谷のみゆき座で「みゆき座開場30周年記念 東宝シネ・ルネッサンス‘86」を開催。「グランド・ホテル」、「女だけの都」、「巴里の屋根の下」、「リラの門」の4本を鑑賞。11月に池袋のスタジオ200で「トルコ新作映画特集」。4本上映されたが観たのは「エニー・アザー・ウーマン」(シェリフ・ギョレン監督)のみ。当日1200円、前売1000円。なお、東京国際映画祭はこの頃は1年おきにやっていたので86年はお休み。

  この頃はかなりいろいろな国の映画が観られるようになってきた。中でも岩波ホールの果たした役割が大きいのは言うまでもない。2月に「アルシノとコンドル」。ニカラグア映画だが監督はチリのミゲル・リティン。3月にユーゴスラビア映画「パパは出張中!」(エミール・クストリッツァ監督)。11月にインド映画「家と世界」(サタジット・レイ監督)。12月にトルコ映画「群れ」(ユルマズ・ギュネイ監督)。

   池袋のスタジオ200では珍しいフィリッピン映画「悪夢の香り」(キッドラット・タヒミック監督)を観た。ほとんど素人の自主上映作品並の出来だった。キネカ大森でスイス映画「光年のかなた」(アラン・タネール監督)、シネ・ヴィヴァン六本木でギリシャ映画「シテール島への船出」を観た。ユーロスペースでトルコ映画「ハッカリの季節」を観る。翌日ユルマズ・ギュネイ監督の「エレジー」と「獄中のギュネイ」を二度目の鑑賞。新宿の東映ホール1でエジプト映画「アレキサンドリアWHY?」と「放蕩息子の帰還」(共にユーセフ・シャヒーン監督)を観る。エジプト映画は初めて観た。歌舞伎町シネマ2でハンガリー映画「ザ・バルチャー 哀しみの叛逆」。東欧には珍しいアクション映画だった。

  2月1日に面白い経験をしている。この日は先ず高田馬場東映パラスで「血の婚礼」(カルロス・サウラ監督)と「ル・バル」(エットーレ・スコラ監督)観た後、同じ馬場のACTで新藤兼人監督の「裸の島」を観た。「ル・バル」と「裸の島」はどちらも一切台詞のない映画だった。こんな偶然があるものだ。

fudesaku4   この年はなぜか音楽映画を結構観ている。ユーロスペースで「ミニー・ザ・ムーチャー」、渋谷ジョイシネマで「ゴスペル」、池袋ジョイ・シネマ2で「ブルー・タートルの夢」、日比谷映画で「真夏の夜のジャズ」。スティングの「ブルー・タートルの夢」なんて観た事自体完全に忘れていた。

  この年発掘された未公開作品はエドワード・ドミトリク監督の「十字砲火」(47年)。新宿ビレッジ2で観た。もう1本。吉祥寺のバウスシアターで観たピーター・ブルック監督の「注目すべき人々との出会い」も恐らくそれまで未公開だ。神秘思想家グルジェフの伝記映画である。神秘的かつ瞑想的で、実に変わった映画だった。

  この頃には新作はほとんど封切館か二番館で観ている。この年初めて行った映画館は結構多い。「おもいでの夏」と「草原の輝き」を観た五反田TOEIシネマ、「アルジェの戦い」と「無防備都市」を観た池袋のパモス青芸館(ACTの池袋新劇場)など。珍しいところでは「自由を我等に」を観たシアター三省堂。神田の三省堂書店の中にあったのだろうか。全く覚えていない。封切館や二番館はどこでもほとんど同じなので特に名前は挙げない。1年を通してよく通ったのは松竹シネサロン(最多の6回)、並木座、ACT、岩波ホール、ユーロスペース、そして新宿の東映ホール1と2(何と、合わせて8回も行っている)。文芸地下は2回行っているが、文芸座やル・ピリエには1度も行っていないのは意外だ。いわゆる名画座は他に佳作座、早稲田松竹、荻窪オデヲンにそれぞれ1、2度行った程度。パール座や三鷹オスカーは1度も行っていない。前年何度か通った八重洲スター座や下高井戸京王も皆無。新作はロードショーで観て、名画座では古い名画を観るというように使い分けていたようだ。

  名画座よりもむしろACT、三百人劇場、国立近代美術館(フィルムセンター)、スタジオ200、シアターアプル、パモス青芸館などの自主上映館を頻繁に利用している。当時は気がつかなかったが、こうして振り返って整理してみるといろんなことが分かって面白い。

【1986年 マイ・ベストテン】
1 パパは、出張中!         エミール・クストリッツァ
2 黄色い大地             陳 凱歌(チェン・カイコー)
3 未来世紀ブラジル         テリー・ギリアム
4 群れ                 ユルマズ・ギュネイ
5 シテール島への船出        テオ・アンゲロプロス
6 野山                      顔学恕(ヤン・シュエシュー)
7 家と世界                サタジット・レイ
8 ダウン・バイ・ロー          ジム・ジャームッシュ
9 蜘蛛女のキス               ヘクトール・バベンコ
10 ザ・リバー               マーク・ライデル
次 十字砲火               エドワード・ドミトリク
  カラー・パープル            スティーブン・スピルバーグ
  ラウンド・ミッドナイト        ベルトラン・タヴェルニエ
  カイロの紫のバラ          ウディ・アレン
  注目すべき人々との出会い    ピーター・ブルック
  アルシノとコンドル         ミゲル・リティン

  「野山」を観たのは89年3月である。「黄色い大地」は89年4月。「未来世紀ブラジル」は88年11月。いずれもビデオで観ている。僕がはじめて中国映画を見たのは87年である。一般に知られるようになったのも「古井戸」が東京国際映画祭でグランプリを取った87年頃からだ。なお、次点の下は並べただけで、順位ではない。

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コメント

 SIGERUさん コメントどうもありがとうございます。
 力を入れて連載しているわりにはさっぱり反応がなく、やっぱり他人の観た映画なんか読まされても面白くはないよなと思っていただけに、コメントを頂いて感激しております。
 自分でも当時のことを振り返って思うのですが、この頃は体力があったのですね。今ではとても映画館のはしごなんてできません。若いから出来たのでしょう。
 ただ88年に長野県に来てからは映画館で鑑賞することは滅多になくなりました。もっぱらビデオやDVDでの鑑賞です。封切りから半年ほど遅れての鑑賞ですが、それでもずっと新しい作品を観続けてきました。古い映画も見直したいと思うのですが、新しいのを観るので精一杯ですね。
 また時々覗いてみてください。

ゴブリンさん、こちらでははじめまして。SIGERUといいます。
以前、名画についての記事にトラバをいただいた者です。

観ている本数が凄いですね!
私も、学生時代の最高が年間150本位だったと記憶していますが、テレビ放映分を含めるともしかしたらその倍にはなるかもしれません。
それでも、就職してからは劇場にほとんど行かなくなってしまったので、ゴブリンさんの視聴数にはただただ感心しました。
ラインナップを眺めていると、当時観た名画の数々が懐かしく甦ります。

ゴブリンさんは、新作もよくご覧になっているのですね。
残念ながら、ロードショウは友人に誘われたときにしか行かなくなってしまいました。かつての映画好きとしては、お恥ずかしい限りです。
強いといえるのは、1970年代作品までです。
若いころ、年間ベスト1の表を作成したことがあって、1900年代から確か1970年代までは全部埋まったと思います。どこかになくしてしまいましたが。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

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