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2005年10月11日 (火)

雲 息子への手紙

sky_window2001年 ベルギー・ドイツ
監督:マリオン・ヘンセル
撮影:ディディアー・ファーター、ピオ・コラッディ
朗読:カトリーヌ・ドヌーブ、シャーロット・ランプリング

  「ディープ・ブルー」は海の生物の映像詩だったが、こちらは雲の映像詩である。生き物の生態を写し取ったドキュメンタリー映画は幾つかあるが、雲を延々と映し出した映画は今までなかったのではないか。「雲を見る」というエッセイに書いたが(本館HP「緑の杜のゴブリン」の「エッセイ」コーナー所収)、僕は雲を見るが大好きである。それでもすぐに見なかったのは映画としてどうかという不安があったからだ。果たして、結果は懸念通りだった。理由は幾つかある。まず、僕としては雲が刻々と移り変わって行く様をじっと眺めていたいのだが、映画はそうさせてくれない。どんどん次の画面に切り替わってゆく。その分様々な雲が観られるが、じっくり見られないのではどうしても不満が残る。

 もう一つの理由はナレーションである。雲の映像に時々監督のマリオン・ヘンセルが息子にあてた手紙の朗読が入る。フランス語版をカトリーヌ・ドヌーブが、英語版をシャーロット・ランプリングが担当し、他にドイツ語版やスペイン語版などもある。この手紙自体は悪くはないのだが、その度に別の映像がさしはさまれ雲の映像が中断される。これがいかにも邪魔である。もともとドラマであれば問題はないが、ドラマではない映像の流れに別のものが割って入ることになるから邪魔に感じるのである。それも単なるナレーションならそれでもいい。それはよくある一般的な形だ。映像にマッチしていれば邪魔にはならない。ところがこの場合は母子の間の個人的な独白であって、雲の映像とは何の関係もないし、個人的な事情を云々されてもうるさいだけである。普通の詩であればまだ我慢できたと思うが。  もっとも、これは完全に僕の個人的な感想だ。雲に特別関心のない人なら却ってナレーションがあるからすくわれると感じるかもしれない。いや、そういう人ならそもそも見ようと思わないだろうな。

 それはともかく、上記の様な不満はあるが、映像自体は十分魅力的である。下から上から横からと、様々な角度から様々な雲を写し取っている。中には見たこともない雲の映像もある。気持ちの悪い雲や不気味な雲も出てくる。雲だけでは飽きると思ったのか、ターナーなどの雲が描かれている絵画や、雲に似ているほかのもの、火山の噴煙や間欠泉から噴出される水しぶきなどの映像も差し挟まれる。火山の映像では火山弾がこちらに向かっていくつも飛んでくる。思わず体をそらしてよけそうになった。

 まれに見る映像もある。地上から噴煙が吹き上げられている映像が出てくるが、その煙の一部がタバコの煙を噴き出すときに時たまできるようなワッカになっている。まるで地面がタバコの煙をぷかーりぷかーりと吐き出しているように見える。不思議なことにそのワッカがなかなか消えない。空に突き出すように煙が煙突状に伸び、その先端にワッカがある。先端の部分は空気が回転しているのか、煙の先端を折り返すように巻き込んでいるのでワッカが消えない。下に煙をたなびかせながらどんどん上に上って行くのである。言葉で描写するのでは正確に伝わらないかもしれないが、先端にワッカがあり煙突状に細長く煙が伸びているさまは、変なたとえで申し訳ないが、まるで伸びきったコンドームのように見える。よけい分かりにくいか?まあ実際の映像を見てください。この映像を見るだけでも価値があります。ひょっとしたらあなたも雲好きになるかも。

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