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2005年10月 4日 (火)

白い恐怖

clip-lo51945年 アメリカ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:デイヴィッド・O・セルズニック
原作:フランシス・ビーディング
撮影:ジョージ・バーンズ
出演:グレゴリー・ペック、イングリッド・バーグマン
   レオ・G・キャロル、ロンダ・フレミング
   マイケル・チェコフ

  映画を続けて観るきっかけになった記念すべき映画。高校2年生のときに見て映画の面白さをはじめて知った作品である。その後も何度も観たはずだが結構忘れていた。最初にエドワーズ博士(グレゴリー・ペック)が精神病院の院長として赴任することから始まる。精神分析医のコンスタンス・ピーターセン(イングリッド・バーグマン)は人目でエドワーズに惹かれてしまう。まずこの設定をまるっきり忘れていた。食事のときコンスタンスがテーブルにフォークで線を書くと、エドワーズが異常な反応を示す。やがて彼は偽の院長だということが分かる。その上本物の院長の殺害の疑いをかけられる。

  エドワーズは逃走し、コンスタンスの部屋のドア下の隙間から手紙を差し入れる。彼女が手紙に気づき取ろうとする寸前に他の医師たちが部屋に入ってくる。彼らは足元の手紙に気づかない。緊張する瞬間だ。この手紙のシーンは最初に見たときから印象に残っていたシーンだ。ただ記憶では、手紙をドアの隙間から入れたとき運悪く絨毯の下に入ってしまい相手に届かないという展開だと思っていた。これはトマス・ハーディの確か『キャスターブリッジの市長』にあった場面だ。これと混同したのだろう。結局医師たちが出て行くとき最後の一人が手紙に気づくが、特に怪しまず拾い上げてコンスタンスに手紙を渡す。あわててメガネもかけずにドアに出たコンスタンスは最初は顔の近くで手紙を見るが、すぐにメガネをかけていないことに気づいて少し離して手紙を見る。次に手紙が映り、最初は焦点がぼけているが少し離すと焦点が合う。これも高校生のときに見たとき印象に残っていた。いかに登場人物があわてているかを表す細かい演出で、当時非常に感心したものだ。今見てもうまい演出だと思う。

 手紙を読み、エドワーズを愛しているコンスタンスも彼の後を追ってホテルに行く。そこで落ち合った後2人はコンスタンスのかつての恩師ブルロフ教授(マイケル・チェコフ)の家を訪ねかくまってもらう。夜エドワーズはひげをそろうとカミソリを持つが、そこで周りが白い色に囲まれていることに気づいてまた異常な発作状態になる。カミソリを持ったまま階段を下りる。1階では老教授SD-night01がまだ起きていた。教授はエドワーズにミルクを飲ませる。ミルクの入ったコップが大写しになり、コップが傾きミルクが流れる。白い色におびえる男と白いミルクがうまく使われている。階段の不気味な影や手に持ったカミソリと重なってサスペンスが盛り上がる場面だ。ここも高校生のときに強い印象を受けた場面である。

 そのミルクには睡眠薬が入っていた。老教授はとっくに彼が記憶喪失患者であることを見抜いていたのだ。エドワーズが目覚めると有名な夢解釈の場面が続く。サルバドール・ダリが協力した不気味な夢の中のシーン。屋根と巨大な目をはさみで切り取るシーンははっきり覚えていた。これも最初に見たとき強い印象を受けたシーンである。夢判断でかなりの謎が解け、コンスタンスは残された謎を解くためにゲイブリエル渓谷に向かう。そこでスキーをしたとき(いかにもフィルムを合成したと思われるチャチな映像だった。CGのない時代だから無理もないが)2人は巨大な割れ目からもう少しで転落しそうになる。その時エドワーズは、子どもの時に起こしてしまったある痛ましい事故を思い出す。それと同時に彼が成り代わっていた病院の院長にかんする記憶も戻る。彼の疑いも晴れ、これで事件は解決したかに思えた。しかし...。

 何度観ても傑作だ。発作の原因となる過去の忌まわしい記憶とは何か、奇妙な夢が意味するもの、本物の院長はどうなったのか、なぜエドワーズは院長に成り代わって病院に来たのか。サスペンスの要素がたっぷり盛り込まれている。スキーの場面がぜんぜん滑っているように見えないというような、技術的な面では今日の映画の方がはるかに自然だが、演出の冴えは時間が経過しても色あせない。「ローラ殺人事件」もそうだが、映像技術は時代が進むにつれて発達するが、それにもかかわらず過去の名作が決して色あせないのはドラマや演出が優れているからである。

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» 白い恐怖 1945年/アメリカ【DVD鑑賞22】 [オールド・ムービー・パラダイス!]
今回の作品で興味津々だったのは、実は小道具。クライマックスでバーグマンを狙う銃と手。ぴったり狙いをつける銃口を、構えている本人の視線から撮っているのですが、画面をクリアに映すために実物の4倍の大きさ(!)の銃と手を作ったのですね。バーグマン迫真の演技がばか..... [続きを読む]

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