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2005年9月 2日 (金)

この世の外へ クラブ進駐軍

06instrument2003年
監督:坂本順治
出演:萩原聖人、オダギリ・ジョー、MITCH、シェー・ウィガム
ピーター・ミュラン、松岡俊介、村上淳、真木蔵人、池内万作

 前半は多少軽い感じがしたが、後半はぐっと引き込まれる。単なる音楽映画でもなく、「ウォ-ターボーイズ」や「スイング・ガールズ」や「深呼吸の必要」のような努力型夢実現映画でもない。ジャズ・ミュージシャンとして成長してゆく若者たちが描かれているが、この映画を優れたものにしているのは進駐軍との関係だ。

 主人公は進駐軍相手にジャズを演奏する日本人の素人ミュージシャンたち。最初そんなものはジャズではないと馬鹿にした白人アメリカ兵(彼もサックスを吹く)と最後には心が通じ合う。しかし、ここで描かれているのは、占領軍とその慰安のために演奏している日本人ミュージシャンの心の交流というだけではない。最後に朝鮮戦争が勃発し、その白人アメリカ兵は出征して戦死する。彼が残した曲を日本人のミュージシャンが演奏する。この場面は感動的だ。しかしただ感動的だというだけでもない。彼らが演奏するその曲「この世の外へ」をバックに、次に朝鮮戦争に出兵する兵士の名が次々に読み上げられてゆく。名前を呼ばれて立ち上がる兵士たちが哀れだ。彼らのうち何人が生きて帰って来られるのか、そう考えざるを得ない。追悼曲を演奏するというそれだけではありきたりとも言える場面に、出兵兵士の名を読み上げる声をかぶせることによって、感動がより深まり、同時に戦争の残酷さを見るものの胸にいやというほど刻みつけることに成功している。映画史に残るラストシーンだといってよい。

 アメリカ兵を演じているシェー・ウィガムとその上官ピーター・ミュランが素晴らしい演技をしている。これも特筆すべきだ。「ロスト・メモリーズ」のチャン・ドンゴンのように、日本映画に出てくる外国人は一様にどこかうそ臭い。日本語のせりふが不自然だし、そもそも外国語では母国語で話すときのようにうまく感情を言葉に乗せられない。チャン・ドンゴンもその苦労をインタビューで率直に話していた。しかしこの映画の場合彼らは英語で話している。それがまず成功の一因だ。そして彼らにほとんど主役に近い重要な役割を与えていることがもう一つの理由である。

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