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2005年8月28日 (日)

茶房「読書の森」へ行く

1144 昼食を食べた後どこかドライブにでも行こうかと考えたとき、ふと「読書の森」に行ってみようと思いついた。「読書の森」とは喫茶店の名前である。その魅力的な名前が気に入ったので前から行ってみたいと思っていたのだが、どうも分かりにくそうなところにあるので今まで行かずにいたのである。

 喫茶店を選ぶときには当然店の外観や内装や雰囲気、あるいは珈琲の味などを意識するだろうが、ネーミングも重要である。上田には結構魅力的な名前の喫茶店がある。「月のテーブル」や「風乃坂道」などは、名前を聞けばどうしても行ってみたくなる。「珈琲哲学」も大いに気持ちを引かれた。3店とも実際に行ってみたが、造りも凝っていていい喫茶店だった。これが「マイアミ」や「ルノアール」という名前じゃ未だに行っていなかっただろう。

 よく休日に車で走っている時、どこかの喫茶店に入ってのんびり本を読んでみたいという誘惑に駆られることがある。僕は喫茶店でもレストランでもちょっと時間があれば本を読むのが習慣だ。「読書の森」はそういう意味でも魅力的なネーミングである。よし、今日こそ行ってみよう。一気に腹を決める。国道18号に出て小諸方面に向かう。「読書の森」は小諸市の御牧ヶ原にある。押出入口で右折。千曲川を渡る。そこから山道だ。どんどん坂を上る。その先がはっきりしない。紹介文が載っていた地元のミニコミ誌には簡略な地図しか載っていない。後は勘だ。道路地図を見て農業大学校がある辺りだろうと見当をつける。どこかで左に入るはずだ。左手に集落が見えたので左折してみたがどうもそれらしきところはない。元の道に戻りさらに坂道を上がる。

 坂を上りきったところに農業大学校の看板があった。そこで左折してみる。山道で家は点々とあるだけだ。どんどん道が細くなってきて家もなくなってきた。心細くなる。どうもこの道ではないらしい。しかし引き返そうにも道が狭い上に枝道もないのでUターンが出来ない。どこか枝道が見つかったらそこで引き返そうと思っていた矢先、突然「読書の森」の看板が眼に入ってきた。やれやれここでよかったのか。看板のところで左折する。細い一本道。右前方に家の屋根が見える。ひょっとしてあそこか。行ってみるとその通りだった。ホッとため息をつく。駐車場(らしきところ)は急斜面で、車を横にして停めた。他に2台停まっている。

 茶房「読書の森」はそれほど広くはなかった。奥にカウンターがあり、真ん中に横長の大きなテーブルが二つある。そこにテーブルと同じ長さの横長の椅子が付いているので狭くて歩きにくい。周りの壁には本棚や机がぎっしり並んでいる。本はいずれも古びたものばかり。さながら場末の古本屋といった感じだ。どれも相当黄ばんでいる。

 ブレンドを頼んだ。適当に本棚を見渡し、インテリアに仕立てた古道具の写真集を取ってきて眺める。この店の雰囲気に合っていたからだ。一通り見終わって本棚に返す。その本があった棚にはドストエフスキーとトルストイの全集が並んでいた。ロシア関係の本もある。本の持ち主は明らかに昔世界文学全集が流行っていた頃の世代だ。ロシア文学の面白さといったら例えようもない。高校生時代に『戦争と平和』や『静かなるドン』を何ヶ月もかけて読んだものだ。ドストエフスキーとトルストイは僕もほぼ全作品持っている(全集ではないが)。

 ふと見上げると壁に絵葉書が架けてある。売り物のようだ。その絵柄にドキッとした。この画風は見たことがあるぞ。あの猫の絵のタッチは見覚えがある。今、講談社インターナショナルから出ている「宮沢賢治短編集」という日本語と英語の対訳本を読書会で読んでいるのだが、その挿絵のタッチと絵葉書の絵のタッチが実によく似ているのだ。気にはなったが絵葉書を買おうとまでは思わなかった。作者の紹介文が横に置かれていて、写真も付いている。山口マオ。写真を見ると今カウンターにいる人の若い頃の写真だ。ひょっとしたらこの人があの挿絵を・・・いや即断はよそう。家に帰ってから本を見て確かめてみよう。

 ふと隣の机の上を見るとこれまた一枚の絵葉書に目が留まった。宮沢賢治の有名な「アメニモマケズ」の詩を題材にした絵葉書だ。「サウイウモノニ」が右端に、「ワタシハナリタイ」が左端に書かれ、真ん中に帽子をかぶった昔の学生風の少年(若者?)の絵が描かれている。白黒のシンプルな絵だ。ハーフフェイスと言うのか、顔の向かって右側に光が当たり、左側は陰になっている。この昔風のシンプルな絵に激しく心を引かれた。主人にこれも売り物なのかと聞くと、それは見本なので、そこの箱の中に絵葉書が入っているから探してみてくださいと言われた。

 探してみたが、残念ながら「アメニモマケズ」の絵はなかった。だが、かわりにほしい絵が何枚も見つかった。宮沢賢治の他の作品を題材にした山口マオさんの絵葉書が7、8枚、ミヤシタマサヤさんのカラーの絵葉書が5、6枚。どれも気に入ったのでまとめて買った。ついでに「アメニモマケズ」の絵葉書も欲しいと言うと、見本に置いておいたものだがいいですよと気軽にOKしてくれた。お礼を言って店を出た。支払いのときレジの後ろの壁にポール・マッカートニーの「アナザー・デイ」のシングル盤が掛けてあったのが目に入った。僕も大好きな曲である。他にもビートルズのポスターが貼ってあったので、どうやらビートルズのファンらしい。

 帰り道絵葉書を入れる額縁を買った。家に着いて「宮沢賢治短編集」を見てみると、やはり挿絵を描いていたのは山口マオさんだった。なんとその本人が小諸にいたとは!ミニコミ誌の紹介文も改めて見てみると、オーナーは依田さんという別の人だった。山口マオさんは友人のイラストレーターと書かれている。たまたまオーナーが留守で山口さんが留守番をしている時に行ったということだろう。何という幸運。今度の読書会のときにみんなに絵葉書を見せてやろう。

(付記:「カフェレポドットコム」という素晴らしいサイトを発見しました。カフェレポのコーナーで「読書の森」を取り上げています。写真がたくさん載っていますので、是非こちらもご覧になってください。)

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コメント

 「小諸の風」さん情報ありがとうございます。僕も自分で調べてみました。道の名前ではなく、ユニークなオーナーのいる店や施設の名前だったんですね。「職人館」には2、3度行ったことがあります。清水牧場にも行ってみたいですね。

こんにちは。

へんくつ街道のことがでているブログがありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/karuizawablog/10402715.html

 「小諸の風」さん、コメントありがとうございます。
 確かに夜行くところではありませんね。ところで「へんくつ街道」というのは初めて聞きました。地元の方がつけた名前なんでしょうね。私は上田なので知りませんでした。インターネットで調べてみようと思います。

 御牧ヶ原は夜なんか行ったら大変ですよね。
読書の森を含めた「へんくつ街道」も今度回ってみてください。(清水牧場が移転してしまう前に)

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