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2020年10月18日 (日)

「オフィシャル・シークレット」を理解するために

「オフィシャル・シークレット」(2018)イギリス ★★★★☆
 監督:ギャヴィン・フッド
 脚本:サラ・バーンスタイン、グレゴリー・バーンスタイン、ギャヴィン・フッド
 撮影監督:フロリアン・ホーフマイスター
 出演:キーラ・ナイトレイ、マット・スミス、マシュー・グード、リス・エヴァンス
   アダム・バクリ、レイフ・ファインズ、コンリース・ヒル、インディラ・バルマ
   ジェレミー・ノーサム、ジョン・ヘファーナン、マイアンナ・バーリング
   ハティ・モラハン

 先日上田の映画館で「オフィシャル・シークレット」を観た。期待以上の力作だった。国家機密の内部告発という点では「シチズンフォー スノーデンの暴露」(2014)に通じる映画だが、映画の出来は「オフィシャル・シークレット」の方がはるかに上だ(もう1本の「スノーデン」は未見)。むしろこの映画は告発者自身だけではなく、新聞記者の闘いも描かれているので、「ペンタゴン・ペーパーズ」(2017)、「スポットライト 世紀のスクープ」(2015)、古くは「大統領の陰謀」(1976)や「カンバセーション盗聴」(1974)の系譜ともつながっている。さらには「グッドナイト&グッドラック」(2005)、「ココシリ」(2004)、「サルバドル 遥かなる日々」(1986)などを思い浮かべても良いだろう。この手の映画はアメリカに秀作が多いが、イギリス映画では極めて珍しい。そういう意味でも貴重だし、映画としてもすぐれていると思った。ただし、植民地問題を描いた作品に関していえばイギリス映画に傑作は多い。「おじいさんと草原の小学校」(2010)、「麦の穂をゆらす風」(2006)、「遠い夜明け」(1987)、「ワールド・アパート」(1987)、「ミッション」(1986)、「ズール戦争」(1963)など。アパルトヘイト問題に関してはアメリカにも「アマンドラ!希望の歌」(2002)、「白く渇いた季節」(1989、「マルチニックの少年」のユーザン・パルシー監督)という傑作がある。

 政治映画という系譜で見ると、「ヴェロニカ・ゲリン」(2003)、「マイケル・コリンズ」(1996)、「フロスト×ニクソン」(2008)、「ボビー」(2006)、「ミッシング」(1982)、「1987、ある闘いの真実」(2017)、「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」(2017)、「大統領の理髪師」(2004)、「光州5・18」(2007)、「Z」(1969)などともつながってくる。最近は韓国映画に力作が多い。こうやって並べてみると、もはや「スミス都へ行く」(1939)の牧歌的世界ははるか遠い昔話のように思えてくる。もう1本、タイトルも似ている映画にアルゼンチンの名作「オフィシャル・ストーリー」(1985)がある。こちらは一人の女性歴史教師が軍事独裁政権による反体制派虐殺という真実を突き止めるという作品。岩波ホールで観たが、中南米映画を代表する傑作だ。

 これらの一連の作品と比べると日本映画のこの分野での貧弱さは隠しようもない。「新聞記者」(2019)は期待外れだったし、「記憶にございません!」(2019)はさすがに良く出来ているが、コメディ・タッチの映画である(風刺はちょっとした味付け程度)。他に思い当たるのは「東京原発」(2004)や「金融腐食列島 呪縛」(1999)ぐらいか。1950年代から60年代にかけて作られた独立プロの作品以来、日本では政治的テーマを扱うこと自体がほとんどタブーになっている感がある。むしろ原発問題を抉り出した鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」(2010)や「六ヶ所村ラプソディー」(2006)のように、ドキュメンタリーの方に傑作が多いというのが実感である。

 系譜をたどるのはこの辺にして、「オフィシャル・シークレット」に描かれたイギリスの政治的状況を次に押さえておきたい。最近非常に注目されているライターであるブレイディみかこ氏が『ザ・レフト UK左翼セレブ列伝』(Pヴァイン)の中でケン・ローチ監督を最初に取り上げていて、彼の政治的原点について次のように書いている。

終戦直後の空襲の焼け跡に立った英国の庶民たちが、戦前の「貧者がスラムという檻の中で切り捨てられた社会」に戻ることを拒み、「淫らなまでに格差が広がった社会」にNOを突きつけた結果が、「ゆりかごから墓場まで」の社会福祉国家の建設だったのである。(p.22)

このドキュメンタリー(注:「ザ・スピリット・オブ・45」)を見てわたしが驚いたのは、サッチャ-以降の英国の政権が、いかにこの1945年の民衆のスピリットを歴史から葬り去ろうとしてきたかということだ。(p.22)

「サッチャーの真の息子」と言われたトニー・ブレアの労働党も、戦後英国の起点であったはずの1945年のスピリットを無かったことにしたのである。(p.23)

 この3カ所の引用文に「オフィシャル・シークレット」の歴史的背景が要約されている。「サッチャーの時代とイギリス映画①」という記事の中でも同じことを書いているので少し補っておこう。世界で最初に産業革命を起こし、最初の工業国家となったイギリスは、この国力を生かして19世紀後半には大英帝国として世界各地に植民地を持つほどの大国となった。しかしイギリスを含むヨーロッパは第一次世界大戦と第二次世界大戦の直接の戦場となり、国土は荒廃し人々の生活は疲弊していた。そんな荒廃の中から生まれたのが、労働党が作り上げた「ゆりかごから墓場まで」という標語で知られる社会福祉国家である。しかしその後イギリスは「英国病」と呼ばれる不況に陥り、右肩下がりの長期低落傾向から抜け出せずにいた。

 そこに登場したのが保守党のサッチャー政権である。イギリス最初の女性首相で「鉄の女」と呼ばれた彼女は、福祉国家こそが経済停滞の主要原因だと主張し、イギリスを市場経済中心の競争社会に作り変えた。サッチャーにとっての人間の美徳は自助、独立の精神、努力、簡約、勤勉などであり、福祉政策は人々に国家に頼る体質を植えつけ、労働意欲をそいでいると批判した。そして社会保障をどんどん削ってゆき、国営企業の民営化を進めた。「自助」というキーワードが象徴的だ。「自助」とはまさにサッチャーが唱えたスローガンだった。安倍政権とその後を継いだ菅政権が目指しているのはまさにこのサッチャー路線なのである。これからは税金を国民の生活を支えることに使うことはどんどん減らしてゆくから政府を頼るな、自分のことは自分で何とかしろ。こういう方向に政治を転換させた。一億総中流なんてついこないだまで言っていたが、いまや日本は低所得者層が激増し、格差社会になってしまった。「自助」が金科玉条のように大手をふるってのさばってくると、生活保護を受けるという憲法で保障された当然の権利がまるでずるをしているように言われるようになる。そんなとんでもない国に日本はなってしまったのである。

 サッチャーによる荒療治でイギリスは表面上確かに豊かになったが、その一方でアメリカ的な消費生活が急速に拡大し、金の有無だけがその人間関係を決定する社会に変貌していった。競争意識が高まることによって経済は好転したが、極端な上昇志向や拝金主義が蔓延し、弱者は切り捨てられることになった。サッチャー時代の自助努力による立身出世というイデオロギーは、上昇志向の個人が他人を踏みにじって這いあがろうとする風潮を生み、そのあおりでかつてのコミュニティという人のつながりは解体されてゆく。這い上がる余地のない失業者や社会の最底辺にいる者たちは、出口のない閉塞した社会の中に捕らわれて抜け出せない。社会が人々を外から蝕み、酒とドラッグが中から蝕(むしば)んでゆく。競争社会+自助=弱肉強食の非情な世界。つまりそういうことだ。サッチャーの敷いた路線がイギリスをどのように変質させてしまったかを圧倒的なリアリティで描いたのが「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016)と「家族を想うとき」(2019)というケン・ローチ監督の2本の映画である。そこに描かれていたのはかつて世界に冠たる福祉国家であったイギリスの成れの果てである。イギリスは今やこんなに国民に冷たい国家に成り下がってしまったのか。観客は驚愕し、唖然とせずにいられない。

 新型コロナウィルスの感染拡大で封鎖された武漢市で暮らす作家の方方がブログで書き続けた60日間の日記をまとめた『武漢日記』(河出書房新社、1600円)が日本で出版されたが、その中で彼女は「国の文明度を測る唯一の基準は『弱者に対してどういう態度をとるか』だ」と書いている。世界中に広まったコロナウィルスは、医療制度や社会保障制度等が充実していない発展途上国ばかりではなく、ヨーロッパやアメリカなどの先進国でも猛威を振るった。日本を含む先進国がそろって進めてきたのは、国民生活の基盤である社会保障制度を掘り崩し、効率一辺倒の競争社会に作り替えることだった。そんな新自由主義路線の危うさが皮肉なことにコロナウィルスによって露わになったのである。今まさに問われているのは、「弱者に対してどういう態度をとるか」という問題なのだ。

 さて、もう一度焦点をイギリスに戻そう。80年代以降(サッチャーは79年から90年まで政権を維持したので、80年代はまるまるサッチャーの時代だった)イギリスはリトル・アメリカと化したのである。サッチャーの後を継いだメージャー首相(名前に反して全くマイナーな存在だった)に代わって政権を取ったのは労働党のトニー・ブレアである。ブレア首相は「ニュー・レイバー」を掲げて若々しくさっそうと登場したが、すぐ化けの皮ははがれた。保守党から労働党に替わったが、結局彼はサッチャー路線を根本的には変えられなかった。いや彼だけではない、今に至るまでイギリスはサッチャー路線から抜け出せていない。輝いていたかに見えたブレア首相の新しい路線という仮面がボロボロになって剥げ落ち、文字通り地に堕ちたのはイギリスがアメリカと並んでイラク侵攻に参加した時である。大英帝国の栄光は遠い昔の記憶となり、イギリスは今やアメリカの腰巾着にまで成り下がった。サッチャー政権時代にアルゼンチンと小さな島の領有権をめぐって戦ったフォークランド紛争は今思えば帝国主義の最後のあがきだったと思えるが、イラク戦争の頃にはアメリカとの同盟関係を最重視する対アメリカ従属国家、言ってみれば旧ソ連時代の東欧諸国のような位置にまで落ちてしまっていた。しかもこの時代のアメリカは保守反動の時代だった。サッチャー時代のアメリカ大統領はロナルド・レーガンであり、イラク戦争時の大統領はジョージ・H・W・ブッシュだった(2代後の大統領ジョージ・W・ブッシュは彼の息子)。

 「オフィシャル・シークレット」を理解するとき、こういった事柄をどうしても知っておく必要がある。そうでなければ、この映画を深く理解することはできない。「政府は変わる、私は国民に仕えている」というキャサリンの言葉は、こういう文脈の中でとらえられてこそその重みが真に理解できるのである。彼女は最初からそういう確固とした考えを持っていたから国家機密を告発したわけではない。イラク攻撃に根拠がないにもかかわらずいくつかの小国の弱みを握ってアメリカに賛成するよう圧力をかけるという裏工作の卑劣さが許せなかったからである。しかし直後に彼女は自分のした事の重大さに気づき、思い悩む。「国家の嘘を暴く」がこの映画のキャッチコピーらしい。そしてしばしばポリティカル・サスペンスと呼ばれる。確かにその通りではある。アメリカはトンキン湾事件をでっちあげてベトナム戦争に介入したように、今度もまたイラクに大量破壊兵器があるという口実でイラク攻撃に踏み切った。その口実に根拠がないことをキャサリンは事前に知ってしまった。そしてその国家機密を告発したことが公務秘密法違反に問われ、彼女は起訴される。彼女を弁護しようとするリベラルな弁護士が現れ、法廷闘争に焦点が向けられてゆく。そういう意味では確かにポリティカル・サスペンスである。

 しかしこの映画で描かれるのはその裁判闘争での駆け引きだけではない。キャサリンの心の揺れがつぶさに描かれていることを忘れてはいけない。機密を暴露した時彼女は一人だった。たった一人ではとても国家権力に立ち向かえるものではない。しかもたまたま彼女の夫がトルコ系移民であったため逮捕され、彼女はますます追いつめられる。しかし彼女は追い詰められながらも何度も思い直し、新聞記者や弁護士たちという共に戦う仲間を得ることで彼女の決心は揺らぎないものに替わってゆく。自分が忠誠を誓うべきは国家権力なのか、国民なのか。自分が従うべきはアメリカとの同盟という大義名分によって押し付けられている偽りなのか、それとも真実なのか。家族まで巻き込まれて恫喝され、迷い悩みながら到達したのが、「政府は変わる、私は国民に仕えている」という認識なのである。この人間ドラマが作品に奥行きを与えていることを見落とすべきではない。

 キャサリンの告発を取り上げた新聞社は「オブザーバー」紙だった。その前にいくつもの新聞社に断られてやっと拾い上げてくれたのがこの新聞だった。この新聞についても少し説明がいるだろう。イギリスは階級社会である。階級によって楽しむスポーツも違うし、読む新聞も違う。イギリスの新聞は日本の新聞より支持する政党や読者層がはっきりと分かれている。全国紙でいえば、左翼支持の傾向が強いのは一般紙では「ガーディアン」、「インディペンデント」、大衆紙では「デイリー・ミラー」の3紙。キャサリンの告発文が載った「オブザーバー」紙は実質的に「ガーディアン」紙の日曜版である。

 キャサリン、新聞社、弁護士が互いに絡み合って展開するサスペンスフルな展開はめまぐるしい展開で確かに面白い。せっかくの大スクープが校正係によってアメリカつづりをイギリスつづりに直されてしまったために、偽物だと指摘を受ける展開が予想外で面白い(当の校正係の女性はいたたまれない思いだったろうが)。そして詳しくは書けないが、紆余曲折を経て裁判が告訴取り下げという形で終結するまでの緊迫した展開もなかなか秀逸だ。キャサリンは言ってみれば一種のスパイ行為を強要されたわけだが、その元をたどれば2001年9月11日の同時多発テロに行き着く。しかしそれが始まりではない。アメリカは9.11のテロ行為を口を極めて非難したが、何の理由もなくテロ事件が起こったわけではない。テロ行為を肯定するつもりはないが、そもそもあのテロはアメリカが世界の警察として行ってきた数々の暴虐行為に対する報復だったのである。アメリカはテロリストを非難する前に、なぜこれほどアメリカは世界から嫌われているのかを真剣に反省すべきだった(中東諸国では炎上し崩れ去るツインタワーの映像を観て大勢の人々が歓声を上げていた)。

 その反省なしにテロに対する報復をしゃにむに強行したからアフガンやイラクのような泥沼にはまり込んでしまったのである。テレビ・ドラマや映画ではテロリストといえばひたすら卑劣な連中として描かれるようになる。イギリスのテレビ・ドラマ「MI-5 英国機密諜報部」は若い頃のキーリー・ホーズ、ルパート・ペンリー=ジョーンズが魅力的で大好きなドラマだが、事件がテロリストがらみになると途端に荒唐無稽な展開になり説得力に欠ける。それは一連のアメリカの警察ドラマも全く同じだ。9.11直後のピリピリした雰囲気は収まったが、トランプ大統領の登場で再び偏見と排除の論理がはびこってき始めている。仏教やキリスト教をはじめ、世界中のほとんどの宗教や新興宗教は信徒離れに悩んでいるが、イスラム教はその例外である。だからいつまでも緊張状態がなくならない。ある意味テロリストを生み出しているのは反イスラム勢力だと言えないこともないからだ。この憎しみの連鎖はいつ断ち切れるのか。いまだ見通しがつかないのが残念でならない。

 最後に監督とキャストについて簡単に触れておきたい。ギャヴィン・フッド監督作品を観るのは「アイ・イン・ザ・スカイ」(2015) に続いて2本目である。この映画は大好きなヘレン・ミレン主演であるにもかかわらず、正直期待外れだった。テロリストへの攻撃を優先するか、巻き添えになりそうな少女の命を優先するかで英米の首脳陣が迷うというのかメインの主題。その設定にどうしても疑問が残る。巻き添えになるのが少女でなければ問題はないのかという疑問だ。すべてがその一点にかかっているだけに最後まですっきりしなかった。これに比べると「オフィシャル・シークレット」は格段に完成度が高い。今後の作品に期待が持てる。

 キャストの中でとりわけ称賛したいのは主演のキーラ・ナイトレイである。あの暗い表情は最初誰かと思ったほどである。最初に注目したのは「ベッカムに恋して」(2002) だったが(もっとも主演のパーミンダ・ナーグラの方がはるかに存在感はあったが)、その後も「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、「プライドと偏見」(2005)、「はじまりのうた」(2013) など多くの作品で印象的な仕事をしている。「オフィシャル・シークレット」は彼女の代表作の一つになるだろう。弁護士役のレイフ・ファインズはさすがの存在感。しかし「シンドラーのリスト」(1993)、「イングリッシュ・ペイシェント」(1996)、「太陽の雫」(1999)、「ナイロビの蜂」(2005)の頃に比べると最近作は印象が薄いのは否めない。それ以降の物で印象に残るのは「グランド・ブダペスト・ホテル」(2013) ぐらいか。しかしまだ老け込むのは早い。今後の作品に期待しよう。

 もう一人印象的だったのは新聞記者役のリス・エヴァンス。「ノッティングヒルの恋人」(1999)での強烈な役柄が最初の出会い。それから「パイレーツ・ロック」(2009) で演じたアメリカ帰りの超売れっ子DJ役のセクシーさに驚愕。こんな役も演じられるとはびっくり!「オフィシャル・シークレット」ではガンガン怒鳴り散らす役柄がはまること。今のところこの3作がマイ・ベスト3だ。

 

「オフィシャル・シークレット」とつながる系譜の作品リスト
「家族を想うとき」(2019)ケン・ローチ監督、イギリス・フランス・ベルギー 
「記憶にございません!」(2019)三谷幸喜監督、日本
「新聞記者」(2019)藤井道人監督、日本
「国家が破産する日」(2018)チェ・グクヒ監督、韓国
「1987、ある闘いの真実」(2017)チャン・ジュナン監督、韓国
「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」(2017)チャン・フン監督、韓国
「ペンタゴン・ペーパーズ」(2017)スティーヴン・スピルバーグ監督、アメリカ
「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016)ケン・ローチ監督、英・仏・ベルギー
「スポットライト 世紀のスクープ」(2015)トム・マッカーシー監督、アメリカ
「シチズンフォー スノーデンの暴露」(2014) ローラ・ポイトラス監督、アメリカ・ドイツ
「おじいさんと草原の小学校」(2010)ジャスティン・チャドウィック監督、イギリス
「オレンジと太陽」(2010)ジム・ローチ監督、イギリス
「ミツバチの羽音と地球の回転」(2010)鎌仲ひとみ監督、日本
「ルート・アイリッシュ」(2010)ケン・ローチ監督、英・仏・・ベルギー・伊・スペイン
「フロスト×ニクソン」(2008)ロン・ハワード監督、アメリカ
「この自由な世界で」(2007)ケン・ローチ監督、イギリス・他
「光州5・18」(2007)キム・ジフン監督、韓国
「ボビー」(2006)エミリオ・エステヴェス監督、アメリカ
「麦の穂をゆらす風」(2006)ケン・ローチ監督、イギリス、アイルランド、他
「六ヶ所村ラプソディー」(2006)鎌仲ひとみ監督、日本
「グッドナイト&グッドラック」(2005)ジョージ・クルーニー監督、アメリカ
「ココシリ」(2004) ルー・チュ-アン監督、中国
「東京原発」(2004) 山川元監督、日本
「大統領の理髪師」(2004) イム・チャンサン監督、韓国
「ヴェロニカ・ゲリン」(2003) ジョエル・シュマッカー監督、米・アイルランド・英
「アマンドラ!希望の歌」(2002) リー・ハーシュ監督、南アフリカ・アメリカ
「1票のラブレター」(2001) ババク・パヤミ監督、イラン
「金融腐食列島 呪縛」(1999) 原田真人監督、日本
「マイケル・コリンズ」(1996)ニール・ジョーダン監督、アイルランド・英・米
「白く渇いた季節」(1989) ユーザン・パルシー監督、アメリカ
「戒厳令下チリ潜入記」(1988) ミゲル・リティン監督、スペイン
「遠い夜明け」(1987) リチャード・アッテンボロー監督、イギリス
「ワールド・アパート」(1987) クリス・メンゲス監督、イギリス
「サルバドル 遥かなる日々」(1986) オリヴァー・ストーン監督、アメリカ
「ミッション」(1986) ローランド・ジョフィ監督、イギリス
「オフィシャル・ストーリー」(1985) ルイス・プエンソ監督、アルゼンチン
「ミッシング」(1982) コスタ・ガブラス監督、アメリカ
「大統領の陰謀」(1976) アラン・J・パクラ監督、アメリカ
「カンバセーション盗聴」(1974) フランシス・F・コッポラ監督、アメリカ
「Z」(1969) コスタ=ガヴラス監督、フランス・アルジェリア
「ズール戦争」(1963) サイ・エンドフィールド監督、イギリス・アメリカ
「スミス都へ行く」(1939) フランク・キャプラ監督、アメリカ

 

2020年10月 1日 (木)

先月観た映画 採点表(2020年9月)

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(2019)片渕須直監督、日本 ★★★★★
「娘は戦場で生まれた」(2019)ワアド・アル=カティーブ、エドワード・ワッツ監督、英・シリア ★★★★☆
「らくだの涙」(2003)ビャンバスレン・ダヴァー、ルイジ・ファロルニ監督、ドイツ ★★★★△
「わが故郷の歌」(2002)バフマン・ゴバディ監督、イラン ★★★★△
「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」(2019)タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ監督、米 ★★★★△
「三人の妻への手紙」(1949)ジョセフ・L・マンキウィッツ監督、アメリカ ★★★★
「記憶にございません!」(2019)三谷幸喜監督、日本 ★★★★
「イエスタデイ」(2019)ダニー・ボイル監督、イギリス ★★★★
「ファヒム パリが見た奇跡」(2019)ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル、仏 ★★★★
「メアリーの総て」(2017)ハイファ・アル=マンスール監督、英・ルクセンブルク・米 ★★★★
「巴里祭」(1932)ルネ・クレール監督、フランス ★★★★
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)ジョージ・ミラー監督、オーストラリア ★★★★
「ぜんぶ、フィデルのせい」(2006)ジュリー・ガヴラス監督、イタリア・フランス ★★★★
「キングスマン:ゴールデン・サークル」(2017)マシュー・ヴォーン監督、イギリス ★★★★
「DESTINY 鎌倉ものがたり」(2017)山崎貴監督、日本 ★★★★▽
「ベルリンのリュミエール」(1995)ヴィム・ヴェンダース監督、ドイツ ★★★★▽
「PRESSURE/プレッシャー」(2015)ロン・スカルペッロ監督、イギリス ★★★★▽
「ストロベリーナイト」(2013)佐藤祐市監督、日本 ★★★☆
「在りし日の歌」(2019)ワン・シャオシュアイ監督、中国 ★★★☆
「ディア・ハンター」(1978)マイケル・チミノ監督、アメリカ ★★★
「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」(2013)ジャンフランコ・ロージ監督、伊・仏 ★★

主演男優
 5 ザック・ゴットセイゲン「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」
 4 中井貴一「記憶にございません!」
   シャハブ・エブラヒミ「わが故郷の歌」

主演女優
 4 ニナ・ケルヴェル「ぜんぶ、フィデルのせい」
   リンダ・ダーネル「三人の妻への手紙」
   ジーン・クレイン「三人の妻への手紙」
   シャーリーズ・セロン「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
   アナベラ「巴里祭」
   高畑充希「DESTINY 鎌倉ものがたり」

助演男優
 5 大沢たかお「ストロベリーナイト」
 4 ディーン・フジオカ「記憶にございません!」
   コリン・ファース「キングスマン:ゴールデン・サークル」
   シャイア・ラブーフ「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」

助演女優
 5 小池栄子「記憶にございません!」
   ジュリアン・ムーア「キングスマン:ゴールデン・サークル」
 4 リリー・ジェームズ「イエスタデイ」
   ダコタ・ジョンソン「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」

2020年9月20日 (日)

これから観たい&おすすめ映画・BD(20年10月)

【新作映画】公開日
9月18日
 「マーティン・エデン」(ピエトロ・マルチェッロ監督、イタリア・フランス・ドイツ)
 「メイキング・オブ・モータウン」(ベンジャミン&ゲイブ・ターナー監督、英・米)
 「TENET テネット」(クリストファー・ノーラン監督、アメリカ)
9月19日
 「ヴィタリナ」(ペドロ・コスタ監督、ポルトガル)
 「友達やめた。」(今村彩子監督、日本)
9月25日
 「ヒットマン エージェント:ジュン」(チェ・ウォンソプ監督、韓国)
 「マティアス&アキシム」(グザヴィエ・ドラン監督、カナダ)
 「クライマーズ」(ダニエル・リー監督、中国)
 「リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ」(チャーリー・ライトニング、他監督、英)
 「アダムス・ファミリー」(コンラッド・ドーノン監督、アメリカ)
 「ミッドナイトスワン」(内田英治監督、日本)
10月2日
 「ある画家の数奇な運命」(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督、独)
 「小説の神様 君としか描けない物語」(久保茂昭監督、日本)
 「浅田家!」(中野量太監督、日本)
 「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」(田部井一真監督、日本)
 「フェアウェル」(ルル・ワン監督、アメリカ・中国)
10月3日
 「生きちゃった」(石井裕也監督、日本)
10月6日
 「望み」(堤幸彦監督、日本)
10月9日
 82年生まれ、キム・ジヨン」(キム・ドヨン監督、韓国)
 「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」(ジョー・タルボット監督、米)
 「異端の鳥」(ヴァーツラフ・マルホウル監督、チェコスロヴァキア・ウクライナ)
 「本気のしるし<劇場版>」(深田晃司監督、日本)
 「星の子」(大森立嗣監督、日本)
10月16日
 「みをつくし料理帖」(角川春樹監督、日本)
 「スパイの妻」(黒沢清監督、日本)
 「博士と狂人」(P.B.シェムラン監督、英・仏・アイルランド・アイスランド)

【新作DVD・BD】レンタル開始日
9月25日
 「もみの家」(坂本欣弘監督、日本)
 「沖縄スパイ戦史」(三上智恵監督、日本)
 「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(片瀬須直監督、日本)
10月2日
 「イーディ、83歳初めての山登り」(サイモン・ハンター監督、イギリス)
 「未成年」(キム・ユンソク監督、韓国)
 「娘は戦場で生まれた」(ワアド・アル=カティーブ&エドワード・ワッツ監督、英・シリア)
 「ラフィキ:ふたりの夢」(ワヌリ・カヒウ監督、ケニヤ・南アフリカ・仏・レバノン・他)
 「風の電話」(諏訪敦彦監督、日本)
 「Red」(三島有紀子監督、日本)
 「私のちいさなお葬式」(ウラジーミル・コット監督、ロシア)
 「暗数殺人」(キム・テギュン監督、韓国)
 「ウォール 絶体絶命」(アフマド・ホッシン監督、レバノン・フランス)
10月7日
 「ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。」(チン・シウトン監督、中国)
 「象は静かに座っている」(フー・ボー監督、中国)
 「一度死んでみた」(浜崎慎治監督、日本)
 「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」(グザヴィエ・ドラン監督、カナダ・イギリス)
10月14日
 「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(グレタ・ガーウィグ監督、アメリカ)
10月16日
 「エマの瞳」(シルヴィオ・ソルディーニ監督、イタリア・スイス)
10月21日
 「シェイクスピアの庭」(ケネス・ブラナー監督、イギリス)
10月23日
 「エジソンズ・ゲーム」(アルフォンソ・ゴメス・レホン監督、アメリカ)
10月30日
 「在りし日の歌」(ワン・シャオシュアイ監督、中国)
11月3日
 「リンドグレーン」(ベアニル・フィッシャー・クリステンセン監督、スウェーデン・デンマーク)
11月4日
 「ANNA / アナ」(リュック・ベッソン監督、フランス・アメリカ)
 「最高の花婿 アンコール」(フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督、フランス)
 「テッド・ドント・ダイ」(ジム・ジャームッシュ監督、スウェーデン・アメリカ)
 「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」(キム・グエン監督、米)
11月6日
 「悪人伝」(イ・ウォンテ監督、韓国)
 「15年後のラブソング」(ジェシー・ベレッツ監督、米・英)
 「ハリエット」(ケイシー・レモンズ監督、アメリカ)
 「ポップスター」(ブラディ・コーベット監督、アメリカ)
 「ライブリポート」(スティーヴン・C・ミラー監督、イギリス・アメリカ)

【旧作DVD・BD】発売日
9月25日
 「都会の女」(1930、F.W.ムルナウ監督、アメリカ)
 「赤い砂漠」(1964、ミケランジェロ・アントニオーニ監督、イタリア・フランス)
10月14日
 「黄金の七人 Blu-ray BOX」(1965,66、マルコヴィカリオ監督、伊・仏・スペイン)
   収録作品:「黄金の七人」、「続・黄金の七人 レインボー作戦」
11月18日
 「ラストエンペラー」(1987、ベルナルド・ベルトルッチ監督、伊・英・中国)
11月20日
 「SHADOW / 影武者」(チャン・イーモウ監督、中国)

*色がついているのは特に注目している作品です。

 

 

ゴブリンのこれがおすすめ53 アメリカとその他の国々のテレビ・ドラマ

【アメリカ】
「刑事コロンボ」(1967-03) ★★★★★
  ピーター・フォーク、ジーン・バリー、ロバート・カルプ、レイ・ミランド、キム・ハンター
  スーザン・クラーク、エディ・アルバート、パトリック・オニール、ロディ・マクドウォール
  ジャック・キャシディ、リー・グラント、リチャード・ベースハート、マーティン・ランドー
  レナード・ニモイ、ローレンス・ハーヴェイ、ジョン・カサヴェテス、アン・バクスター
「ER 緊急救命室」(1994-2009) ★★★★★
  アンソニー・エドワーズジョージ・クルーニー、シェリー・ストリングフィールド
  ジュリアナ・マルグリーズノア・ワイリーエリック・ラ・サルローラ・イネス
  グロリア・ルーベン、アレックス・キングストン、ゴラン・ヴィシュニック、ミン・ナ
  パーミンダ・ナーグラ、モーラ・ティアニー、シャリフ・アトキンス、メキ・ファイファー
  リンダ・カーデリーニ、シェーン・ウェスト、スコット・グライムズ、アンジェラ・バセット
「アリー my Love」(1997-2002) ★★★★☆
  キャリスタ・フロックハート、グレッグ・ジャーマン、ピーター・マクニコル、ギル・ベローズ
  コートニー・ソーン=スミス、ジェーン・クラコウスキー、リサ・ニコル・カールソン
  ヴォンダ・シェパード、ルーシー・リュー、ポーシャ・デ・ロッシ、ロバート・ダウニー・Jr
「LOW & ORDER:性犯罪特捜班」(1999-) ★★★★
  マリスカ・ハージティ、ケリー・ギディッシュ、アイス・T、ピーター・スカナヴィーノ
  ラウル・エスパーザ、フィリップ・ウィンチェスター
「24 シーズン1」(2001-02) ★★★★☆
  キーファー・サザーランド、レスリー・ホープ、サラ・クラーク、エリシャ・カスバート
  デニス・ヘイスバート、ペニー・ジョンソン・ジェラルド、カルロス・バーナード
「ザ・シールド ルール無用の警察バッジ」(2002-08) ★★★★☆
  マイケル・チクリス、ウォルトン・ゴギンズ、ケネス・ジョンソン、デヴィッド・リース・スネル
  ベニート・マルティネス、CCH・パウンダー、ジェイ・カーンズ、キャサリン・デント
  グレン・クローズ、フォレスト・ウィティカー、アンソニー・アンダーソン
「コールドケース」(2003-10) ★★★★☆
  キャスリン・モリス、ダニー・ピノ、ジョン・フィン、ジェレミー・ラッチフォード
  トム・バリー、トレイシー・トムズ、メレディス・バクスター、マリソル・ニコルズ
「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」(2003~) ★★★★☆
  マーク・ハーモン、コート・デ・パブロ、マイケル・ウェザリー、デヴィッド・マッカラム
  ショーン・マーレイ、ポーリー・ペレット、ロッキー・キャロル、ジョー・スパーノ
  サッシャ・アレクサンダー、ダイアン・ニール、デュアン・ヘンリー、エミリー・ウィカーシャム
  ブライアン・ディーツェン、ロバート・ワグナー、ウィルマー・バルデラマ、アラン・デイル
  マリア・ベロ
「ヴェロニカ・マーズ」(2004-7) ★★★★
  クリスティン・ベル、エンリコ・コラントーニ、パーシー・ダッグス、ジェイソン・ドーリング
  テディ・ダン、エリカ・ギンペル、アマンダ・サイフリッド、フランシス・キャプラ
「ドクター・ハウス」(2004-12) ★★★★☆
  ヒュー・ローリー、ロバート・ショーン・レナード、リサ・エデルシュタイン、オマー・エップス
  ジェニファー・モリソン、ジェシー・スペンサー
「LOST」(2004~10)★★★★☆
  マシュー・フォックス、エヴァンジェリン・リリー、ジョシュ・フォロウェイ、ホルヘ・ガルシア
  ダニエル・デイ・キム、キム・ユンジン、テリー・オクィン、ヘンリー・イアン・キュージック
  マイケル・エマーソン、エリザベス・ミッチェル、ジェレミー・デイヴィス、ケン・レオン
  レベッカ・メイダー、ドミニク・モナハン、
「クリミナル・マインド」(2005-) ★★★★
  ジャー・マンテーニャ、マシュ・グレイ・ギュブラー、カーステン・ヴァングスネス
  A・J・クック、バジェット・ブリュースター
「クローザー」(2005-12) ★★★★☆
  キーラ・セジウィック、J.K.シモンズ、コリー・レイノルズ、マイケル・ポール・チャン
  トニー・デニソン、G.W.ベイリー、レイモンド・クルツ、ロバート・ゴセット
  ジーナ・ラヴェラ、ジョン・デニー、フランシス・スターン・ハーゲン、メアリー・マクドネル
「BONES 骨は語る」(2005-17)★★★★
  エミリー・デシャネル、デヴィッド・ボレアナズ、ミカエラ・コンリン、エリック・ミレガン
  T・J・サイン、ジョナサン・アダムズ、タマラ・テイラー、ライアン・オニール
  ジョン・フランシス・デイリー、パトリシア・ベルチャー
「マッドメン」(2007-15)  ★★★★
  ジョン・ハム、エリザベス・モス、ヴィンセント・カーシーザー
「フリンジ」(2008-13) ★★★★
  アナ・トーヴジョン・ノーブル、ジョシュア・ジャクソン、ランス・レディック
  ジャシカ・ニコル、カーク・アセヴェド、マーク・バレー、レナード・ニモイ
  ブレア・ブラウン、セス・ガベル
「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」(2009-11) ★★★★
  ティム・ロス、ケリー・ウィリアムズ、モニカ・レイモンド、ブレンダン・ハインズ
  メキ・ファイファー、ジェニファー・ビールス、ヘイリー・マクファーランド
「フラッシュフォワード」(2009-10) ★★★★
  ジョセフ・ファインズ、ジョン・チョー、ジャック・ダヴェンポート、ドミニク・モナハン
  ソーニャ・ヴァルゲル、コートニー・B・ヴァンス、クリスティーン・ウッズ、竹内結子
「グッド・ワイフ」(2009-16)  ★★★★☆
  ジュリアナ・マルグリーズ、ジョシュ・チャールズ、マット・ズークリー、アーチー・パンジャビ
  タイタス・ウェリヴァー、クリス・ノース、グラハム・フィリップス、マッケンジー・ヴェガ
  クリスティーン・バランスキー、メアリー・ベス・ペイル、クシュ・ジャンボ
  ジェフリー・ディーン・モーガン
「サウスランド」(2009-13)  ★★★★
  ベン・マッケンジー、マイケル・カドリッツ、レジーナ・キング、トム・エヴェレット・スコット
  マイケル・マグレイディ、ケヴィン・アレハンドロ、ショーン・ハトシー、アリヤ・バレイキス
  クリフトン・コリンズ・Jr
「ホワイトカラー」(2009-14)  ★★★★
  マット・ボマーティム・ディケイ、ティファニー・ティーセン、ウィリー・ガーソン
  マーシャ・トマソン、シャリフ・アトキンス、マーク・シェパード、ダイアン・キャロル
  アレクサンドラ・ダダリオ、グロリア・ヴォトシス、ヒラリー・バートン
「リゾーリ&アイルズ」(2010- ) ★★★★
  アンジー・ハーモン、サッシャ・アレクサンダー、ブルース・マクギル、ロレイン・ブラッコ
  リー・トンプソン・ヤング、チャズ・パルミンテリ
「THE EVENT/イベント」(2010-2011)★★★★☆
  ジェイソン・リッター、サラ・ローマー、ローラ・イネス、ブレア・アンダーウッド
  イアン・アンソニー・デイル、ジェリコ・イヴァネク、スコット・パターソン、テイラー・コール
  ビル・スミトロヴィッチ、クリフトン・コリンズJr、ジュリア・キャンベル
「HAWAII FIVE-0」(2010-) ★★★★
  アレックス・オローリンスコット・カーンダニエル・デイ・キムグレイス・パーク
  シャイ・マクブライド、ホルヘ・ガルシア、マシ・オカ、ローレン・ジャーマン、ミシェル・ボース
  テリー・オクィン、クリスティーン・ラーティ、マーク・ダカスコス
「SUITS/スーツ」(2011-17) ★★★★★
  ガブリエル・マクト、パトリック・J・アダムス、リック・ホフマン、ジーナ・トーレス
  メーガン・マークル、サラ・ラファティ、トム・リピンスキー、ヴァネッサ・レイ
「パーソン・オブ・インタレスト」(2011-16) ★★★★☆
  ジム・カヴィーゼルマイケル・エマーソン、タラジ・P・ヘンソン、ケヴィン・チャップマン
  サラ・シャヒ、エイミー・アッカー、
「ミッシング」(2012)  ★★★★☆
  アシュレイ・ジャッド、クリフ・カーティス、ショーン・ビーン、ニック・エバースマン
  アドリアーノ・ジャンニーニ、テレザ・ヴォリスコヴァ、キース・キャラダイン、ジーナ・マッキー
「Major Crimes~重大犯罪課」(2013-) ★★★★★
  メアリー・マクドネル、G・W・ベイリー、トニー・デニソン、マイケル・ポール・チャン
  レイモンド・クルツ、フィリップ・P・キーン
「NCIS:ニュー・オリンズ」(2014-17) ★★★★
  スコット・バクラ、ルーカス・ブラック、ゾー・マクラーレン、ロブ・カーコヴィッチ
  CCH・パウンダー、ジェームズ・マクダニエル
「ザ・ブック/CIA大統領特別情報官」(2014-15) ★★★★
  キャサリン・ハイグル、アルフレ・ウッダード、アダム・カウフマン、シェイラ・ヴァンド
  クリフ・チェンバレン、トミー・サヴァスデヴィッド・ハーパー、クリスティーン・エスタブルック
「ザ・ラストシップ」(2014-16) ★★★★★
  エリック・デイン、アダム・ボールドウィン、チャールズ・パーネル、クリスティーナ・エルモア
「シカゴP.D.」(2014- )  ★★★★
  ジェイソン・ベギー、ジョン・セダ、ソフィア・ブッシュ、ジェシー・リー・ソファー
  マリーナ・スコーシアーティ、パトリック・ジョン・フリューガー、ラロイス・ホーキンズ
  アーチー・カオ、イライアス・コティーズ、メリッサ・サージミラー、アメリカ・オリーヴォ
  エイミー・モートン、ブライアン・ジェラティ、ステラ・メイヴ
「STALKER:ストーカー犯罪特捜班」(2014-15) ★★★★☆
  ディラン・マクダーモット、マギー・Q、ジャニス・ローレンス、アマンダ・テイラー
  ベン・コールドウェル
「ストレイン」(2014-17) ★★★★
  コリー・ストール、デヴィッド・ブラッドリー、ミア・マエストロ、ジョナサン・ハイド
  ケヴィン・デュランド、リヒャルト・サメル、ショーン・アスティン、ジャック・ケシー
  ルタ・ゲドミンタス、ナタリー・ブラウン、ミゲル・ゴメス、ベン・ハイランド
「TAXI ブルックリン」(2014)  ★★★★★
  カイラ・リー、ジャッキー・イド、ジェームズ・コルビー、ホセ・ズニーガ、アリー・ウォーカー
  ジェニファー・エスポジート、ビル・ヘック
「マダム・セクレタリー」(2014-) ★★★★
  ティア・レオーニ、ティム・デイリー、パティーナ・ミラー、ジェフリー・エアンド
  エリック・バーゲン、キャスリン・ハーザー、エヴァン・ロー、ビービー・ニューワース
  ウォーリス・カリー=ウッド、ジェリコ・イヴァネク
「シカゴ・メッド」(2015-) ★★★★
  ニック・ゲルファス、ヤヤ・ダコスタ、トーレイ・デヴィート、レイチェル・ディピロ
  コリン・ドネル、ブライアン・ティー、S・エパサ・マーカーソン、オリヴァー・プラット
  マーリン・バーレット、サム・エイブラムス、マーク・グレイピー、アレックス・ワイズマン
「ナイト・シフト 真夜中の救命医」(2015-) ★★★★
  オーエン・マッケン、ジル・フリント、ケン・レオン、ブレンダン・フェア、ジーナン・グーセン
「バトル・クリーク 格差警察署」(2015-) ★★★★☆
  ジョシュ・デュアメル、ディーン・ウィンタース、オーブリー・ダラー、ジャネット・マクティア
「ウェイワード・パインズ 出口のない街」(2015-6)★★★★
  マット・デイモン、ジュリエット・ルイス、テレンス・ハワード、メリッサ・レオ、カーラ・グギノ
  トビー・ジョーンズ、シャニン・ソサモン
「ザ・フォロイング シーズン3」(2015) ★★★★☆
  ケヴィン・ベーコン、ジェームズ・ピュアフォイ、ショーン・アシュモア、ヴァロリー・カリー
  サム・アンダーウッド、ジェシカ・ストループ、ズレイカ・ロビンソン、グレッグ・ヘンリー
  マイケル・イーリー、ヴァレリー・クルス、ベンガ・アキナベ、フェリックス・ソリス
  ルース・カーニー、クリステン・ブッシュ、ハンター・パリッシュ、グレン・フレシュラー
「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察 シーズン1」(2016)★★★★
  ジェニファー・ロペス、レイ・リオッタ、ドレア・ド・マッテオ、ウォーレン・コール
  ダイオ・オケニイ、ハンプトン・フルカー、ヴィンセント・ラレスカ、サラ・ジェフリー
「ラッシュ・アワー」(2016) ★★★★
  ジャスティン・ハイアーズ、ジョン・フー、エイミー・ガルシア、リンジー・コール、ジェラルド
「グッド・ドクター 名医の条件」(2017~2018) ★★★★
  フレディ・ハイモア、ニコラス・ゴンザレス、アントニア・トーマス、チュク・モデュー
  ボー・ガレット、タムリン・トミタ、ヒル・ハーパー、リチャード・シフ
「ザ・ファイブ -残されたDNA-」(2017) ★★★★
  トム・カレン、O・T・ファグベンル、リー・イングルビー、サラ・ソルマーニ
  ハンナ・アータートン、ジェラルディン・ジェイムズ、マイケル・マロニー
「コンドル ~狙われたCIA分析官~」(2018) ★★★★
  マックス・アイアンズ、ウィリアム・ハート、リーム・リューバニ、アンヘル・ボナニ
  ボブ・バラバン、クリステン・ヘイガー、ミラ・ソルヴィノ、ブレンダン・フレイザー
  クリストファー・ポラーハ、キャサリン・カニンガム、クリスティーナ・モーゼス
「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」(2018~2019)★★★★☆
  ライアン・エッゴールド、ジャネット・モンゴメリー、フリーマ・アジェマンアヌパム・カー
  ジョッコ・シムズタイラー・ラビーン、ザブリナ・ゲバラ、リサ・オヘア、ジョージ・ワイナー
「マーズ火星移住計画2」(2018) ★★★★
  ジヘ、アルベルト・アンマン、クレマンティーヌ・ポワダッツ、アナマリア・マリンカ
  サミ・ロティビ、グンナール・コーザリー、アクバール・クルサ、コジマ・ショウ、ハンガリー
  ジェフ・ヘフナー
「9-1-1:LA救命最前線」(2018-) ★★★★
  アンジェラ・バセット、ピーター・クラウス、オリヴァー・スターク、アイシャ・ハインズ
  ケネス・チョイ、ロックモンド・ダンバー、コニー・ブリットン
「マニフェスト 828便の謎 シーズン1」(2019)★★★★
  メリッサ・ロクスバーグジョシュ・ダラス、アシーナ・カーカニス、J・R・ラミレス
  ルナ・ブレイズ、ジャック・メッシーナ、パルヴィーン・カウル

 

【その他の国】
「ザ・キリング」(2007-13) デンマーク ★★★★★
  ソフィー・グローベール、ラース・ミケルセン、マリー・エスケハヴ、ソーレン・マリン
  トロールス・ムンク、モーテン・スアバレ、ミカエル・モリツェン、ジュリー・オェルガード
「コンバット・ホスピタル 戦場救命」(2011)  カナダ・イギリス ★★★★
  ミシェル・ボース、イライアス・コーディアス、テリー・チェン、ルーク・マブリー
  デボラ・カーラ・アンガー、アーノルド・ピノック
「スニッファー ウクライナの私立探偵」(2013-) ウクライナ ★★★★☆
  キリル・カロ、イワン・オガネシアン、マリヤ・アニカノヴァ、ニーナ・ゴガーエヴァ
「THE BRIDGE/ブリッジ」(2011-15) スウェーデン・デンマーク ★★★★★
  ソフィア・ヘリーン、キム・ボドゥニア、ダグ・マルンベルグ、トゥーレ・リントハート
「ジェネレーション・ウォー」(2013) ドイツ ★★★★★
  フォルカー・ブルッフ、トム・シリング、カタリーナ・シュットラー、ミリアム・シュタイン
  ルドウィッグ・トレプテ
「トップ・オブ・ザ・レイク ~消えた少女~」(2013、ジェーン・カンピオン監督)豪・他 ★★★★
  エリザベス・モス、デヴィッド・ウェンハム、ピーター・ミュラン、ホリー・ハンター
  トーマス・M・ライト
「ヘビー・ウォーター・ウォー」(2015) ノルウェー  ★★★★★
  エスペン・クロウマン=ホイネル、クリストフ・バック、アンナ・フリエル
  ピップ・トレンス、ソーレン・ピルマーク、スタイン・ヴィンゲ、デニス・ストーロイ
「ノー・セカンドチャンス~身代金の罠~」(2015) フランス ★★★★
  アレクサンドラ・ラミー、パスカル・エルベ、リオネル・アベランスキ、
  シャルロット・デ・ジョルジュ
「Swell 堤防が決壊するとき」(2016) オランダ・ベルギー ★★★★
  ハイス・ショールテン・ヴァン・アシャット、ヤニ・ゴスリンガ、シモーン・ミルスドクター
  セリン・ウトゥル、ルーク・ペータース、スーザン・フィッサー、ロース・ディックマン
「バルタザール 法医学者捜査ファイル」(2018) フランス ★★★★
  トメル・シスレー、エレーヌ・ドゥ・フジュロール、イァング・サモ、フィリパ・フェニックス
  コーム・ルヴァン
「RIG45 絶海に潜む闇」(2018) スウェーデン ★★★★
  リサ・ヘンニ、ゲイリー・ルイス、ソーレン・マリン、ヤーコブ・オフテブロ
  ダーヴィッド・デンシック、キャサリン・ウォーカー
「8デイズ」(2019) ドイツ ★★★★
  クリスティアーネ・パウル、マルク・ヴァシュケ、レナ・クレンケファビアン・ヒンリヒス
  ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン、ヘンリー・ヒュプヒェン、ムラタン・ムスル
  デイビット・シュッター、デーヴィト・シュトリーゾフ
「RIG45 絶海に潜む闇 シーズン2」(2020) スウェーデン ★★★★☆
  リサ・ヘンニ、ゲイリー・ルイス、ヨイ・ヨハンソン、キアラン・マクメナミン、ナタリー・グメデ
  ローカン・クラニッチ、マリア・エルウォルター

*特に素晴らしい演技を残した俳優、あるいは魅力的だった人には色を付けてあります。ただし早い時期に観たものは俳優のチェックをしていないので、色が付いていないからといって必ずしも注目すべき役者がいなかったというわけではありません。

 

 テレビ黎明期のアメリカのテレビ・ドラマを別にすれば、地上波で観たものはほとんどない。「刑事コロンボ」と「ER 緊急救命室」くらいだろうか。ともかく観たいものを地上波で流してくれないのだからどうしようもない。だからここに挙げているもののほとんどはユーネクストで観たものである。一時期はかなり集中して観たが、一通り面白そうな物を観てしまうとほとんど観なくなってしまった。とにかく韓国のテレビ・ドラマが面白くてそればかり観ている。それに日本やイギリスのドラマを時たま観るという感じだ。

 もちろんまだまだ見逃がしているものは多いはずだ。それに有料のテレビ・ドラマはまず観ない。映画は単発だが、ドラマはシリーズなのでシリーズ全部観るととんでもない料金がかかるからである。だから無料になるまでひたすら待つ。どこの国のテレビ・ドラマであれ、新しいのが少ないのはそういう事情である。地上波で放送したものがちらほらあるだけである。

 後ろにいろいろな国のドラマを付け加えたが、さすがに数は少ない。しかし選び抜かれているせいか、全体に出来は良い。とはいえ、どこの国でも自国制作のテレビ・ドラマぐらいありそうなものだが、アメリカ、イギリス、韓国以外の国から入ってくるドラマがこうも少ないのはどいうことだろうか。リストに挙げたものもほとんどはヨーロッパ製だ。外国文化輸入大国である日本では、ほぼ世界中の映画が観られるのに、テレビ・ドラマはごくわずかの国に限られている。なんでだ?よほどレベルが低いのか、あまりに文化が違い過ぎて日本では受けないと敬遠されているのか、それとも単に関心がないため調査すらしていないだけなのか。中でもとりわけ不思議なのはフランスのテレビ・ドラマがほとんどないということである。映画では数々の名作を生んだ国なのに、どうしてテレビ・ドラマはこうも少ないのか。

 新書版でいいので、各国のテレビ番組事情が分かる本をだれか書いてくれないものか。もっとも、テレビ番組だと長いことその国に住んでいないと詳しい事情は分からないだろうから、とても一人では書けない。共著と言うことになるだろう。ともかく、どうしてこれほど偏っているのか事情が知りたいものだ。

 

2020年9月 3日 (木)

20年続いている読書会の愉しみ

 「コレクター人生」という記事の中で、僕の趣味は漫画、本、映画、音楽、そして写真だと書いた。他に、市民劇場に入っているので、観劇もこれに加えても良いかもしれない。こういう趣味・関心なので、知り合いもほぼ同じ興味・関心を持った人が多い。しかし、いずれも一人でやれることなので単独行動が基本。それでも上記市民劇場以外に二つの会に属している。どちらもほぼ20年続いている。一つは「映画の会」。最初のうちは、食事をした後映画を話題にしておしゃべりするというものだった。いつのころか毎回担当者を順繰りに替えて、その人が推薦する映画を観るという現在のスタイルに替わった。多いときは5、6人の参加者がいたが、今は3名に減ってしまった。

 もう一つは「読書会」である。この読書会の最大の特徴は日本語の原文と英語訳を並行して読んでゆくという点にある。最初に読んだのは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。テキストはちくま文庫版『英語で読む銀河鉄道の夜』で、右側の偶数ページに日本語の原文、左側の奇数ページにその英訳文が載っている、いわゆる対訳本である(英訳はロジャー・パルバース)。文庫本1冊に日本語と英語が両方それも見開きで載っているので非常に便利なテキストだった。僕がこの会に参加したのは、宮沢賢治の文章が英語でどう表現されているかという点に興味があったからだ。他の参加者の関心もほぼ同様だったようで、この頃はこの文章が英語だとこうなるのかという事が中心的な話題だった。

 次に取り上げた作品は松尾芭蕉の『奥の細道』。講談社インターナショナルから出ていた『対訳 おくのほそ道』をテキストとして用いた。英訳を担当したのは有名なドナルド・キーンで、こちらは左側に日本語が載っていて、『銀河鉄道の夜』とは左右が逆だった。うれしいのはカラーの挿絵が豊富に載っていたこと。これが本文の理解をだいぶ助けてくれていた。これももちろん俳句という短い詩を英語でどう訳すのかに関心が集中した。というか、英語訳を読んで、なるほどそういう意味だったのかと納得することが多かったように思う。俳句以外の地の文も、英訳ではかなり説明的表現が加えられていて、それがまた作品の理解を助けていた。

 参加者は現在6名だが(うち3名は「映画の会」と同じメンバー)、しばしば話題はテキストから離れて様々なことに飛び移ってゆく。それぞれに参加者がみな豊富な読書経験、人生経験を持っているので、話題は実に豊富で、これが楽しみの一つでもある。

 3冊目に取り上げたのは夏目漱石の『坊っちゃん』。テキストはアラン・ターニー訳の講談社インターナショナル版。これは全文英文で、参加者は別に漱石の原文を持って参加する。日本語版は指定していないので様々な出版社の物を持ち寄った。それぞれテキスト表記の細かいところに違いがあり、注の付け方もまちまちなので、かえって多様な知識が得られて面白かった。漱石の日本語は『奥の細道』に比べれば格段に現代語に近いので、話題はむしろ漱石独特の当て字にしばしば向けられた。音さえ合っていればいいという感じの当て字なので、今の漢字表記とは相当違う。「なんでこの字なんだ?」と首をひねることしきり。また同じ漢字でも現在とは違う意味で使われていたりするので、英文より漱石の原文にもっぱら関心が集中した。

 4作目は再び宮沢賢治作品。今度は短編集を読むことにした。テキストは講談社インターナショナルの『宮沢賢治短編集』(英訳はジョン・ベスター)。これは英文と日本文が見開きで並ぶ対訳本。「どんぐりと山猫」から「セロ弾きのゴーシュ」まで8つの短編が収録されている。英文も日本語の原文も分かりやすいが、しばしば賢治独特の世界に戸惑い、様々に解釈が分かれたりすることもあった。賢治独特の擬音語、擬態語についての議論も盛り上がった。日本語ほど豊富な擬音語、擬態語を持つ言語は他にないのではないか。コロコロ、ゴロゴロ、ゴロンゴロン。これだけで日本人には転がっている石の大きさまでわかる。その上に賢治は意識的に彼独自の擬音語、擬態語を作り出した。「風の又三郎」に出て来る風の音「どっどどどどうど どどうど どどう」はその典型的な例だ。「オツベルと象」に出て来る稲扱機械の「のんのんのんのんのん」も独特の響きだ。ちなみに英文では ”thumpety-thump, thumpety-thump” と訳されている。

 次に読んだのは樋口一葉の「にごりえ」と「十三夜」。これはなぜか英文テキストのコピーが手元に残っていないので、英文の出典が分からない。それはともかく、樋口一葉の原文は句読点がないのですこぶる読みにくい。誰が言った言葉で、どこまでがその言った言葉なのかも判然としない。英文を読んで初めて、「ああ、そういうことか」とようやく納得がゆくという次第。英語訳はもはや現代語訳の代わり的な役割を果たすことになる。日本語も古典となるほど詳細な注釈がないとさっぱり意味が分からない。英語の方がはるかに簡単だ。逆にいえば、英訳者は原文を深く読んで解釈し、分かりやすく説明的な表現も付け加えて訳している。大変な労苦だ。

 次いで挑んだのは泉鏡花の『高野聖』。読書会の良いところは一人ではとても読む気になれない、あるいは読みだしても読み続けられないような本を知恵を寄せ合って何とか読み下し、最後まで読み切ることができると言うことである。有名な本とはいえ、この読書会がなかったなら『高野聖』など生涯読むことはなかっただろう。英文テキストの出典はこちらもはっきりしない。英文のコピーは残っているが、テキスト部分のコピーしかないため、出典が分からない。最初に読んだのは2008年2月28日だが、その日の日記には「意外に日本語の方はわかりやすいと感じた」と書かれている。そうはいっても難解なところはいくつもあり、ああだこうだと言いながら読んでゆくのはこれまた楽しい。一人で読んでいたのではそんな風に楽しんで読むことはできない。

 『高野聖』の後はガラッと趣向を変えてみた。中国の作家魯迅を読むことにしたのである。中国語の原文は読めないので、日本語訳と英語訳を読み比べるという特殊な読書会になった。2009年5月26日からまず『阿Q正伝』を読み始めた。その日の日記には「英語のテキストは同一だが、日本語の翻訳がそれぞれ持っているものが違うので、これまでとはまた違った面白さがあった」と記されている。『阿Q正伝』読了後に短編の「故郷」を挟んで、その後に『狂人日記』も読んだ(英文テキストはいずれもネットからダウンロードしたものを用いていたと思う)。いやあしかし魯迅は難解だった。「故郷」は短編だし、中学校の国語の教科書にも載っていたので比較的わかりやすかった(また感動的だった)が、長編2冊は何を言いたいのかつかみきれない。個々の文章も分からないことだらけだが、全体として何を言いたかったのかも判然としない。それまでは英文を読めば理解が深まったのだが、これについては英文を読んでもさっぱり分からない。全体に寓意が多用されているので分かりにくいわけだが、文化的な違いも大きくそういう意味でも分かりにくい。3冊も続けて読んだのは面白かったからというよりも、何とか魯迅の世界を理解したいという思いだったからではないか。今振り返ってみるとそう思う。

 魯迅の後がまた凄い。『方丈記』、『徒然草』、『枕草子』と日本の古典を3冊続けて読んだのだ。これこそ読書会でないと読み切れない難しい代物ばかり。一人だったら何度挑んでも途中で挫折していただろう。とにかく同じ日本語とはいえ、現代語とは全く違う言葉だ。詳細な注釈があってもなお分からないことだらけ。ここでも英語訳が、分かりやすい現代語訳の役割を果たしている。『方丈記』の1回目、2011年3月16日の日記には「日本語は難しいが、英語が解説書代わりとなる」とある。実際そんな感じだった。『徒然草』は比較的知られている章を選んで読んだが、全部読んでいたらとんでもない時間がかかっただろう。

 しかし一番難解だったのは『枕草子』だった。2014年1月から読み始めたが、その3回目、3月18日の日記には「『枕草子』はかなり難しい。詳しい注があってやっと理解できる。それもみんなで知恵を寄せ合ってやっと分かる程度。元の原文は句読点も段落もなく漢字もほとんどないというのだから、読みにくいことこの上ない。まるで暗号解読だった。句読点と段落を付け、漢字にも変換され読み仮名を振られている現代版テキストを用いているのに、詳細な注なしでは理解できない。『方丈記』や『徒然草』より難しいと思った」と書かれている。相当てこずったことが伝わってくる。日記を付けていると、こういう時に役立つ。余談だが、僕が使っている日記は「そら日記」というフリーソフトだが、アイコンの図柄は空になっている。しかしこの「そら」は『奥の細道』で芭蕉に同行した弟子の曾良の意味も含んでいるのではないかと個人的には思っている。

 『方丈記』は2011年3月~2011年9月にかけて、『徒然草』は2011年10月~2013年12月、『枕草子』は2014年1月~2016年9月にかけて読んでいる。『方丈記』は短いので半年で読み終わっているが、『徒然草』と『枕草子』は共に2年以上かかっている。言葉だけではなく、建物や家具、道具、服装など、ありとあらゆるものが違うので、テキストの注だけではなく、画像などの視覚的資料も必要となる。何度も繰り返すが、一人ではとても読み切れなかっただろう。最初に日本語を読み、次にその部分にあたる英文を読むという順序で進めているが、その後の議論がどんどん長くなる。話がテキストからそれてどんどん長くなって、ごくわずかしか読み進まない回もあった。しかしそういう時間こそ得難いものだ。読書会の前に食事をするのだが、テキストを読むという行為の他に、この食事を味わう楽しみと参加者各自の知識と経験に基づく自由闊達な発言を交わす愉しみ、これがあったからこそ20年も読書会が続いてきたのだろう。その分高齢化がだいぶ進んだが、まだ何年かは続けられるだろう。

 難しい古典が続いた後は、一息入れるかのように森鴎外の『雁』を取り上げた。2016年10月18日から読み始めたが、その日の日記には「『枕草子』に比べると日本語も英訳も格段に読みやすいという感想で全員一致。鴎外というと擬古文体で書かれた歴史もののイメージが強いが、『雁』を読むと漱石と同時代の作家だということがよくわかる」と記されている。庶民の日常会話をそのまま取り入れた分かりやすい文章だ。それでいて地の文に突然カタカナの難しい外国語がさしはさまれるのはご愛敬。ヒロインのお玉が思いを寄せる相手が大学生という設定なので、インテリらしい言葉遣いを意図的にさしはさんでいると思われる。高峰秀子主演の映画版を先に観ていたが、原作の方がずっと良い。登場人物の心理が実に事細かに書き込まれている。作家とはここまで細かく人間観察をしているのかと感心する。

『雁』は2年半ほどかけて、2019年4月に読了。現在はまた趣向を変えて、イザベラ・バードの『日本奥地紀行』(Unbeaten Tracks in Japan )を読んでいる。今は日光を訪れているところ。ここはだいぶ気に入ったようで、長く滞在している。今年の4月と5月は新型コロナウイルス大流行のため休会になったが、6月からまた再開している。個人的には前に一度読んではいたが、何人かで一緒に読むのはまた違った楽しみがある。イギリス人の視点から見た明治の日本。ユニークなシチュエーションだけにまた会話が弾む。同じ旅行記でも『奥の細道』とは全く視点も関心の向け処も違う。現在の旅行ガイドより詳しいのではないかと思うほど詳細な描写と解説。インターネットも充実した辞書もない時代に、どうやってこれだけの知識を得たのか。しかも原文は手紙文である。旅先から送っているので、図書館に通って調べたりする余裕はなかったはず。案内役兼通訳のイトーにもそれほど知識があったとは思えない。日記や手紙を書くためにかなりの数の日本人に「取材」をしたに違いない。自分で挿絵も描いているわけだから、かなりじっくり観察もしたのだろう。それにしても驚くべき描写力である。文章とわずかな挿絵だけで異国の風景や風土を見たことがない人に説明するのは容易なことではない。飛行機も自動車も、ビデオもパソコンもインターネットもない時代に世界各地を旅し、詳細な記録を残した一人のイギリス人女性。いやはやとてつもない人がいたものである。

 

 

2020年9月 1日 (火)

先月観た映画 採点表(2020年8月)

「家族を想うとき」(2019)ケン・ローチ監督、イギリス・フランス・ベルギー ★★★★★
「1917 命をかけた伝令」(2019)サム・メンデス監督、イギリス・アメリカ ★★★★★
「コールド・フィーバー」(1995)フリドリック・トール・フリドリクソン監督、アイスランド・米 ★★★★☆
「ホテル・ムンバイ」(2018)アンソニー・マラス監督、オーストラリア・米・インド ★★★★△
「ベトナムを懐う」(2017)グエン・クワン・ユン監督、ベトナム ★★★★△
「明日へ」(2014)プ・ジヨン監督、韓国 ★★★★△
「マルリナの明日」(2017)モーリー・スルヤ監督、インドネシア・仏・マレーシア・タイ★★★★△
「羅生門」(1950)黒澤明監督、日本★★★★△
「最愛の子」(2014)ピーター・チャン監督、中国・香港 ★★★★△
「緋色の街/スカーレット・ストリート」(1945)フリッツ・ラング監督、アメリカ ★★★★
「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」(2016)ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、米 ★★★★
「借りぐらしのアリエッティ」(2010)米林宏昌監督、日本 ★★★★
「ペンギン・ハイウェイ」(2018)石田祐康監督、日本 ★★★★
「風船」(1956)川島雄三監督、日本 ★★★★
「夜明け告げるルーのうた」(2017)湯浅政明監督、日本 ★★★★
「男はつらいよ お帰り寅さん」(2019)山田洋次監督、日本 ★★★★
「ゴールド」(1974)ピーター・R・ハント監督、イギリス ★★★★▽
「ヴァーサス/ケン・ローチ映画と人生」(2016)ルイーズ・オズモンド監督、イギリス ★★★★▽
「アンロック/陰謀のコード」(2017)マイケル・アプテッド監督、チェコ・スイス・英・米 ★★★★▽
「宇宙ショーへようこそ」(2010)舛成孝二監督、日本 ★★★★▽
「マルクス・エンゲルス」(2017)ラウル・ペック監督、フランス・ドイツ・ベルギー★★★★▽
「草原に黄色い花を見つける」(2016)ヴィクター・ヴー監督、ベトナム ★★★★▽
「孤独のススメ」(2013)ディーデリク・エビンゲ監督、オランダ ★★★☆
「白昼堂々」(1968)野村芳太郎監督、日本 ★★★☆
「神聖なる一族24人の娘たち」(2012)アレクセイ・フェドルチェンコ監督、ロシア ★★★☆
「アイス・ストーム」(1997)アン・リー監督、アメリカ ★★★
「友情」(1975)宮崎晃監督、日本 ★★★

 

主演男優
 5 ホアイ・リン「ベトナムを懐う」
   ジョージ・マッケイ「1917 命をかけた伝令」
   エドワード・G・ロビンソン「緋色の街/スカーレット・ストリート」
   クリス・ヒッチェン「家族を想うとき」
   永瀬正敏「コールド・フィーバー」
   森雅之「風船」
 4 デヴ・パテル「ホテル・ムンバイ」
   森雅之「羅生門」

主演女優
 5 マーシャ・ティモシー「マルリナの明日」
 4 ヨム・ジョンア「明日へ」

助演男優
 5 アヌパム・カー「ホテル・ムンバイ」
 4 チー・タイ「ベトナムを懐う」

助演女優
 5 ヴィッキー・チャオ「最愛の子」
 4 デビー・ハニーウッド「家族を想うとき」
   ジョーン・ベネット「緋色の街/スカーレット・ストリート」
   北原三枝「風船」
   芦川いづみ「風船」

 

2020年8月29日 (土)

ゴブリンのこれがおすすめ52 日本のテレビ・ドラマ

「どたんば」(1956) ★★★★★
  三國連太郎、加東大介、西村晃、多々良純、飯田蝶子、津島恵子、藤間紫、殿山泰司、千石規子
  河野秋武、織田政雄
「私は貝になりたい」(1958) ★★★★★
  フランキー堺、桜むつ子、平山清、高田敏江、佐分利信、大森義夫、原保美、南原伸二、小松方正
  坂本武、十朱久雄、垂水悟郎、織本順吉、ジェリー伊藤
「三匹の侍」(1963-69) ★★★★★
  丹波哲郎,加藤剛平幹二朗長門勇
「中央流沙」(1975) ★★★★
  川崎敬三、佐藤慶、内藤武敏、中村玉緒、中原ひとみ,加藤嘉、日下武史
「未来少年コナン」(1978)  ★★★★★
  (声)小原乃梨子、信沢三恵子、青木和代、永井一郎、吉田理保子、山内雅人、家弓家正
「3年B組金八先生」(1979-07) ★★★★☆
  武田鉄矢、倍賞美津子、名取裕子、上條恒彦、吉行和子、赤木春恵、森田順平、野村義男
  田原俊彦、近藤真彦、杉田かおる、土屋かおり、三原順子、小林聡美、佐藤オリエ、沖田浩之
  川上麻衣子
「不帰水道」(1982) ★★★★★
  田中邦衛、平幹二朗、倍賞美津子、近藤洋介、江藤潤、嵯峨善兵、坂上味和、山口美也子
  浜村純、小林哲子、大村波彦、長塚京三、小笠原良知
「北の国から」(1981, 83, 84, 87, 89, 92, 95, 02) ★★★★★
  田中邦衛吉岡秀隆中嶋朋子竹下景子地井武男宮沢りえ岩城滉一、美保純、笹野高史
  いしだあゆみ、清水まゆみ、ガッツ石松、緒形直人、横山めぐみ、裕木奈江、内田有紀、岸谷五朗
  大地康雄、大滝秀治、布施博、児島美ゆき、村井国夫、大友柳太郎
「裸の大将放浪記」(1981-97) ★★★★☆
  芦屋雁之助、森繁久彌、高見知佳、山本學、横山やすし、千石規子、日高澄子、中条静夫
「おしん」(1983) ★★★★
  乙羽信子、田中裕子、小林綾子、渡瀬恒彦、長岡輝子、並木史朗、泉ピン子、伊東四朗
  渡辺美佐子
「花へんろ」(1985、早坂暁脚本) ★★★★★
  桃井かおり、河原崎長一郎、加藤治子、藤村志保沢村貞子中条静夫、小林亜星、樹木希林
  渥美清(語り)、森本レオ、佐藤友美、小倉一郎、永島暎子、渡辺えり子、イッセー尾形、下條正巳
  殿山泰司、三田村邦彦、田武謙三、斉藤洋介、谷村昌彦、黛ジュン
「父の詫び状」(1986、向田邦子原作) ★★★★☆
  杉浦直樹、吉村実子、長谷川真弓、沢村貞子、大塚ちか子、藤田龍美、米沢由香、市川染五郎
「今朝の秋」(1986) ★★★★
  笠智衆、杉村春子、倍賞美津子、杉浦直樹、樹木希林、名古屋章、五大路子、加藤嘉、貴倉良子
「大地の子」(1996、原作:山崎豊子) ★★★★★
  仲代達矢、上川隆也、宇津井健、チュウ・シュイ、蒋文麗、永井真理子、盖麗麗、田中好子
  呂中、西村晃、渡辺文雄、十勝花子
「すずらん」(1999) ★★★★
  遠野凪子、柊瑠美、倍賞千恵子、橋爪功、石倉三郎、萬田久子、うじきつよし、冨士眞奈美
  小野武彦、三原じゅん子、内山理名、今福将雄、東てる美、唐渡亮、夏八木勲、中村玉緒
「花村大介」(2000) ★★★★
  ユースケ・サンタマリアいしだ壱成水野美紀、川島なお美、中山仁、佐戸井けん太
  仁科克基、山口紗弥加、岡田義徳、橋龍吾、奥菜恵、水川あさみ、寺田農、梨花、佐藤仁美
  でんでん、横山めぐみ、山下容莉枝、秋本奈緒美、戸田菜穂、マイケル富岡、石田ひかり
  北村総一朗
「ちゅらさん」(2001)★★★★☆
  国仲涼子、小橋賢児、堺正章、田中好子、平良とみ、ゴリ、山田孝之、余貴美子、村田雄浩
  菅野美穂、丹阿弥谷津子、北村和夫
「交渉人」(2003、三池崇史監督)★★★★
  三上博史鶴田真由佐野史郎、中村久美、小木茂光、田中要次、伊武雅刀、石橋蓮司
「さとうきび畑の唄」(2003)★★★★☆
  明石家さんま、黒木瞳、坂口憲二、仲間由紀恵、上戸彩、勝地涼、大平奈津美、我妻泰熙
  オダギリジョー
「すいか」(2003、脚本:木皿泉)★★★★★
  小林聡美ともさかりえ浅丘ルリ子、市川実日子、小泉今日子白石加代子、高橋克実
  金子貴俊、片桐はいり、もたいまさこ
「笑顔の法則」(2003)★★★★
  竹内結子阿部寛野際陽子陣内孝則、西島秀俊、宮地真緒、高橋克実、柴田理恵
  櫻井淳子、ブラザー・トム、新谷真弓、戸田昌宏、斉藤陽一郎、滝沢沙織、升毅
「きららの仕事」(2005)★★★★
  国仲涼子、保坂尚輝、田中邦衛、勝村政伸、鹿内孝、波乃久里子、東貴博、長門裕之
  服部幸應、小林カツ代、六平直政、浅利香津代、飯田基祐、麻生真友子、春田純一、和泉ちぬ
「瑠璃の島」(2005)★★★★
  成海璃子、緒形拳、竹野内豊、小西真奈美、小日向文世、岸部一徳、井川遥、西山繭子
  塩見三省、平泉成、市毛良枝、倍賞美津子、西田尚美、勝村政信、さくら、吉田妙子、賀集利樹
「深夜食堂」(2007-)★★★★
  小林薫、綾田俊樹、不破万作、宇野祥平、金子清文、山中崇、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子
  オダギリジョー、中山祐一朗、玄覺悠子、岩瀬亮、田畑智子、でんでん、光石研、松重豊
  田口トモロヲ、風間トオル、岩松了、あがた森魚
「働きマン」(2007)★★★★
  菅野美穂速水もこみち、平山あや、佐田真由美、荒川良々、吉瀬美智子、野仲イサオ、伊武雅刀
  沢村一樹、夏木マリ、釈由美子、笹野高史、甲本雅裕、羽場裕一
「スキャンダル」(2008) ★★★★
  鈴木京香、長谷川京子、吹石一恵、桃井かおり、沢村一樹、光石研、遠藤憲一、石原良純
  滝沢沙織、小浜正寛、荒井萌
「リミット -刑事の現場2」(2009) ★★★★☆
  森山未來武田鉄矢、杉本哲太、加藤あい、細田よしひこ、ARATA、若村麻由美、伊武雅刀
  森本レオ、甲本雅裕、黒川芽以、純名りさ、モロ師岡
「ギルティ 悪魔と契約した女」(2010)★★★★
  菅野美穂玉木宏、吉瀬美智子、水上剣星、滝沢沙織、唐沢寿明、吉田鋼太郎、横山めぐみ
  RIKIYA、モロ師岡、岩本多代、石丸謙二郎、岩佐真悠子、紺野まひる、津嘉山正種
「ゲゲゲの女房」(2010)★★★★
  松下奈緒、向井理、大杉漣、古手川祐子、野際陽子、風間杜夫、竹下景子、有森也実、星野真理
  大倉孝ニ、杉浦太陽、南明奈、平岩紙、梶原善、うじきつよし、光石研、村上弘明、松坂慶子
「チェイス 国税査察官」(2010)★★★★☆
  江口洋介ARATA麻生久美子、斎藤工、佐藤二朗、石橋蓮司、中村嘉葎雄、水野絵梨奈
  木村多江、奥田瑛二、田中圭、木下ほうか、町田マリー、長谷川朝晴、大浜直樹、益岡徹
「なぜ君は絶望と闘えたのか」(2010)★★★★
  江口洋介眞島秀和、ミムラ、木村多江、田口浩正、田山涼成、角替和枝、北見敏之、小澤征悦
  志賀廣太郎、勝部演之、矢島健一、、市毛良枝、田中こなつ、佐藤B作、高橋克実、草笛光子
  西岡徳馬、益岡徹、柄本明、徳井優
「龍馬伝」(2010)★★★★
  福山雅治、香川照之、大森南朋、広末涼子、真木よう子、寺島しのぶ、貫地谷しほり、武田鉄矢
  里見浩太朗、近藤正臣、渡辺いっけい、高橋克実、夏八木勲、中尾彬、生瀬勝久、児玉清
  杉本哲太、松原智恵子、島崎和歌子、升毅、前田敦子、蟹江敬三、倍賞美津子、佐藤健、大泉洋
  奥貫薫、谷原章介、草刈民代、田中泯、菅井きん、要潤、ピエール瀧、リリー・フランキー
  蒼井優、原田泰造、余貴美子、滝藤賢一
「悪党~重犯罪捜査班」(2011)★★★★
  高橋克典、小泉孝太郎、内山理名、鈴木浩介、平山浩行、村上弘明、梅沢富美男、大森暁美
  滝沢沙織、八神蓮、宇梶剛士、斎藤洋介、有村架純、石丸謙二郎
「神様の女房」(2011)★★★★
  常盤貴子筒井道隆津川雅彦、野際陽子、松本利夫、秋野暢子、石倉三郎、山下規介
  笹野高史、悠木千帆、石川紗彩、今村美乃
「胡桃の部屋」(2011、向田邦子原作)★★★★☆
  松下奈緒竹下景子蟹江敬三原田泰造、井川遥、西田尚美、臼田あさ美、瀬戸康史、徳井優
  江口のりこ、松尾諭、小林正寛、東てる美、黄川田将也、粟田麗
「見知らぬわが町」(2011)★★★★☆
  忽那汐里、杉本哲太、高橋一生、山野海、小林勝也、いしだあゆみ
「マグマ」(2012、監督:香月秀之、鈴木浩介)★★★★
  尾野真千子、谷原章介、石黒賢、津田寛治、甲本雅裕、袴田吉彦、釈由美子、仁科亜季子
  上川隆也、渡辺いっけい、長塚京三、大杉漣、笛木優子、升毅
「孤独のグルメ」(2012-)★★★★☆
  松重豊、螢雪次朗、田中要次、うじきつよし、松居直美、小沢真珠、美保純、モト冬樹、中山エミリ
  斉木しげる、ガッツ石松、ともさかりえ、温水洋一、山口美也子、長谷川博己、とよた真帆
  清水ミチコ、石倉三郎、あめくみちこ、蛭子能収、濱田マリ、大杉漣、小倉久寛、朝加真由美
  久住昌之、目黒真希、横山めぐみ、富田靖子、YOU
「推定有罪」(2012)★★★★
  仲村トオル、黒木薫、ミムラ、陣内孝則、本仮屋ユイカ、寺島進國村隼、竜雷太、光石研
  草笛光子、柴俊夫、松尾スズキ、中村俊介、相島一之、袴田吉彦、霧島れいか
「名古屋行き最終列車」(2012-18)★★★★☆
  松井玲奈笹野高史、渡辺哲、白石美帆、六角精児、山崎樹範、片岡信和、中間淳太、増井みお
  塙宣之、土屋伸之、佐藤ありさ、山崎樹範、西岡徳馬、鶴田真由田山涼成ラサール石井
  谷花音、山村紅葉、増井みお、湯江健幸、今野浩喜、吉川正洋、田村侑久、大杉漣、波岡一喜
  滝沢沙織、小野武彦、野間口徹、小林豊、吹越満、宮﨑香蓮、松下由樹、石野真子、黒川芽以
  いとうあさこ、浜野謙太、入山法子、堀内敬子、宇野実彩子、内山信二、日比美思、狩野健斗
  手塚とおる、岡山天音、渡辺いっけい、矢本悠馬
「ナサケの女Special~国税局査察官~」(2012)★★★★
  米倉涼子、塚本高史、勝村政信、鈴木浩介、飯島直子、泉谷しげる、速水もこみち、伊東四朗
  小市慢太郎、武田鉄矢、柳葉敏郎、マツコ・デラックス、夕輝壽太、齋藤めぐみ、高岡早紀
  甲本雅裕、はるな愛、マギー、大和田伸也、鹿沼憂妃、三上真史、松川貴弘、二瓶鮫一
「あなたに似た誰か」(2013、原作:藤原新也)★★★★
  大杉漣、佐藤夕美子、本仮屋ユイカ、笹野高史、江波杏子、山本耕史、中越典子、山本學
  宅間孝行、奥貫薫、徳永えり,泉ピン子
「あまちゃん」(2013)★★★★
  能年玲奈、小泉今日子、橋本愛、宮本信子、杉本哲太、渡辺えり、ピエール瀧、尾美としのり
  小池徹平、薬師丸ひろ子、蟹江敬三、福士蒼汰、有村架純、荒川良々、八木亜希子
「かなたの子」(2013、大森立嗣監督、角田光代原作)★★★★★
  坂井真紀井浦新宮崎将、鶴田真由、永瀬正敏藤村志保満島ひかり
  広澤草、池内万作、原田麻由、石橋けい、伊佐山ひろ子、比留川游、大西礼芳、鈴木晋介
  岩崎未来、菅原麗央、大橋律、大西春翔、近藤礼貴、奥森皐月
「大空港2013」(2013、監督:三谷幸喜)★★★★★
  竹内結子香川照之、生瀬勝久、戸田恵梨香、池松壮亮、梶原善、青木さやか、石橋杏奈
  綾田俊樹、甲本雅裕、神野三鈴、オダギリジョー
「パンとスープとネコ日和」(2013、監督:松本佳奈)★★★★★
  小林聡美、伽奈、もたいまさこ、光石研、塩見三省、美波、市川実和子、加瀬亮、岸惠子
  内田慈、平岩紙
「震える牛」(2013、監督:鈴木浩介、権野元)★★★★
  三上博史吹石一恵、小林薫、佐野史郎、羽場裕一、小野寺昭、白石美帆、木村文乃、遠藤要
  古田新太、温水洋一、奥田恵梨華、床嶋佳子、竜雷太、蛍雪次郎
「足尾から来た女」(2014)★★★★☆
  尾野真千子鈴木保奈美柄本明藤村志保、北村有起哉、渡辺大、岡田義徳、松重豊
  國村隼、原沙知絵、綾田俊樹、尾上寛之、玄覺悠子、金井勇太、佐藤みゆき、河原健二
「Nのために」(2014) ★★★★☆
  榮倉奈々窪田正孝賀来賢人小出恵介三浦友和、原日出子、小西真奈美、徳井義実
  モロ師岡、光石研、山本未來、織本順吉、山中崇、伊藤裕子、柴本幸、福田転球、美保純
  葉山奨之、中越典子、財前直見
「お家さん」(2014) ★★★★
  天海祐希小栗旬生瀬勝久、相武紗季、黒川智花、泉ピン子、西村雅彦、松重豊
  大和田健介、猪野学、窪塚俊介、伊東四朗、梅沢富美男
「珈琲屋の人々」(2014)★★★★
  高橋克典木村多江、倉科カナ、八嶋智人、小林稔侍壇蜜、美山加恋、秋元龍太朗、岩松了
  津田寛治、渡辺えり、吉行和子
「緊急取調室」(2014)★★★★☆
  天海祐希、田中哲司、小日向文世、大杉漣、でんでん、草刈正雄、篠井英介、眞島秀和
  速水もこみち、鈴木浩介、杉咲花,高嶋政伸、林家正蔵、安達祐実
「昨夜のカレー、明日のパン」(2014)★★★★☆
  仲里依紗、鹿賀丈二、溝端淳平、星野源、小倉一郎、筒井真理子、ミムラ、小野ゆり子
  片桐はいり、マキタスポーツ、趙民和、美保純、吉田羊
「ゼロの真実 ~監察医・松本真央~」(2014) ★★★★
  武井咲佐々木蔵之介真矢みき、生瀬勝久,でんでん、和田正人、六角精児、橋爪功
  尾美としのり、水沢エレナ、小松和重、宮崎香蓮、青柳翔、あめくみちこ、モロ師岡、柄本時生
  床嶋佳子、木野花、霧島れいか
「芙蓉の人 ~富士山頂の妻」(2014)★★★★
  松下奈緒、佐藤隆太、三浦貴大、余貴美子、勝村政信、苅谷俊介、平田満、市毛良枝、堀内正美
  古川凛、林凛果、石田佳央、立石涼子
「ペテロの葬列」(2014、宮部みゆき原作)★★★★☆
  小泉孝太郎長谷川京子、国仲涼子、ムロツヨシ、高橋一生、青山倫子、細田善彦、岡本玲
  室井滋長塚京三、平幹二朗、峰竜太本田博太郎、映美くらら、千葉哲也、清水富美加
  渋川清彦、水橋研二、柴俊夫、安蘭けい、中尾ミエ、かとうかず子、大杉漣、安藤玉恵
  冨士真奈美、山口果林
「BORDER」(2014)★★★★
  小栗旬、青木崇高、波瑠、遠藤憲一、古田新太、野間口徹、浜野謙太、山口祥行、大森南朋
  春輝、渡辺早織、奥間唯、北見敏之、滝藤賢一、升毅
「マッサン」(2014)★★★★
  玉山鉄二、シャーロット・ケイト・フォックス、前田吟、泉ピン子、西川きよし、夏樹陽子
  西田尚美、早見あかり、相武紗季、白井晃、江口のり子、高橋元太郎、堤真一、濱田マリ
「私という運命について」(2014)★★★★★
  永作博美、江口洋介、宮本信子、森山良子、塩見三省、池内博之、三浦貴大、太田莉菜
  藤澤恵麻、宮本大誠、山路和弘、小川涼
「石の繭 殺人分析班」(2015、監督:内片輝)★★★★
  木村文乃、渡辺いっけい、青木崇高、北見敏之、平岳大、小柳友、神野三鈴、仲村トオル
  段田安則
「女くどき飯」(2015-)★★★★
  貫地谷しほり、安藤玉恵、福士誠治、加治将樹、桐山漣、碓井将大、升毅、伊嵜充則、大東駿介
「誤断」(2015)★★★★
  玉山鉄二小林薫、蓮佛美沙子、柳葉敏郎、小市慢太郎、甲本雅裕、泉谷しげる、中村敦夫
  市毛良枝、中田喜子、奥貫薫、大空祐飛、足立梨花、堀内正美
「下町ロケット」(2015)★★★★
  阿部寛、土屋太鳳、吉川晃司、立川談春、安田顕、和田聰宏、今野浩喜、山崎育三郎
  小泉孝太郎、世良公則、杉良太郎、今田耕司、石倉三郎、真矢ミキ
「だから荒野」(2015)★★★★
  鈴木京香、高橋一生、品川徹、YOU、杉本哲太、前田公輝、濱田龍臣、でんでん、笹野高史
  原史奈、小野ゆり子、泉谷しげる、豊原功補
「天使のナイフ」(2015)★★★★
  小出恵介、倉科カナ、藤本泉、千葉雄大、町田啓太、村上虹郎、北村匠海、清水尋也、和田正人
  ラサール石井、若村麻由美、手塚とおる、高橋ひとみ、桜井玲香、西野七瀬、松村沙友理
「十月十日の進化論」(2015)★★★★
  尾野真千子、田中圭、佐藤仁美、森谷文子、でんでん、りりィ、小池里奈、志賀廣太郎、嶋田久作
  佐々木すみ江、斉木しげる、矢柴俊博
「闇の伴走者」(2015)★★★★☆
  松下奈緒古田新太、田中哲司、要潤、平田満、藤井美菜、温水洋一、野間口徹、前野朋哉
  森本レオ、真野響子、ベンガル、石丸謙二郎、藤田弓子、モロ師岡、池田鉄洋
「ランチのアッコちゃん」(2015)★★★★
  蓮佛美沙子、戸田菜穂、成田凌、野呂佳代、真野恵里菜、鶴見辰吾、田山涼成、しおつかこうへい
  堀内敬子、西尾まり、朝倉あき
「鴨川食堂」(2016)★★★★☆
  忽那汐里萩原健一岩下志麻、吉沢悠、財前直見、幹てつや、町野あかり、豊原功補、大地康雄
  酒井美紀、いしのようこ、すみれ
「クロスロード」(2016)★★★★
  舘ひろし神田正輝、高島礼子、徳重聡、西村雅彦、ミッキー・カーチス、大後寿々花
  中村玉緒、平泉成、小野武彦、宮下裕治、飯沼千恵子、古村比呂、モロ師岡、倉田てつを
「検事の本懐」(2016)★★★★
  上川隆也、松下由樹、本仮屋ユイカ、和泉崇司、山口馬木也、上田耕一、黒田福美
  寺田農、中原丈雄、伊武雅刀、手塚とおる、矢島健一、正名僕蔵
「地味にスゴイ!!校閲ガール・河野悦子」(2016)★★★★☆
  石原さとみ、菅田将暉、本田翼、和田正人、江口のりこ、岸谷五朗、田口浩正、芳本美代子
  青木崇高、足立梨花、伊勢佳世、曽田茉莉江、松川尚瑠輝、杉野遥亮
「重版出来!」(2016)★★★★☆
  黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎、小日向文世、松重豊、滝藤賢一、要潤、永山絢斗
  生瀬勝久、高田純次、ムロツヨシ、安田顕、濱田マリ、荒川良々、野々すみ花、永岡佑
  前野朋哉、最上もが、高月彩良、蒔田彩珠
「水晶の鼓動 殺人分析班」(2016)★★★★☆
  木村文乃青木崇高、渡辺いっけい、北見敏之、藤本隆宏、小柳友、勝村政信、仲村トオル
  神野三鈴、古川雄輝、山本浩司、高橋努、柳憂怜、柴田次郎、前川泰之、盛隆二、手塚真生
「ちかえもん」(2016)★★★★☆
  松尾スズキ青木崇高優香富司純子岸部一徳、高岡早紀、小池徹平、北村有起哉
  早見あかり山崎銀之丞、徳井優、佐川満男、茂山逸平、村上かず
「トットてれび」(2016)★★★★
  満島ひかり、中村獅童、ミムラ、濱田岳、菊池亜希子、小松和重、安田成美、岸本加世子、松重豊
  大森南朋、武田鉄矢、藤澤遥、吉田栄作、吉田鋼太郎
「とと姉ちゃん」(2016)★★★★★
  高畑充希木村多江唐沢寿明大地真央、向井理、片岡鶴太郎、相楽樹杉咲花
  西島秀俊、秋野暢子、山口智充、及川光博、吉本実憂、伊藤淳史、奥貫薫、悠木千帆、
  ピエール瀧、平岩紙、石丸幹二、片桐はいり、矢野聖人、佐藤仁美、内田未来、須田琥珀、
  古田新太、志賀廣太郎、野間口徹、螢雪次朗、筧利夫、高橋ひとみ、真野響子、モロ師岡
  ふせえり、寺田農、小倉一郎、笠原秀幸、西尾まり、青木さやか、斎藤洋介、ラサール石井
「逃げる女」(2016)★★★★★
  水野美紀仲里依紗遠藤憲一、賀来賢人、田畑智子、原田美枝子、でんでん、黒沢あすか
  水崎綾女、加藤雅也、高橋克典、古谷一行、高橋努、山崎潤、生島勇輝
「ヒポクラテスの誓い」(2016)★★★★
  北川景子柴田恭兵古谷一行、尾上松也、濱田マリ、佐藤めぐみ、橋爪遼、大塚良重
  稲健二、相島一之、金田明夫、内田未来、遠山俊也、藤田宗久
「富士ファミリー」(2016)★★★★
  薬師丸ひろ子、小泉今日子、ミムラ中村ゆりか、片桐はいり、吉岡秀隆、細田善彦、小倉一郎
  マキタスポーツ、仲里依紗、深水元基、鴇田蒼太郎、青木和代、西慶子、高橋克実
「まかない荘」(2016)★★★★
  清野菜名菊池亜希子、山崎裕太、内田慈、山野海、藤村真優、鈴之助、福士誠治,柳沢慎吾
「山女日記 ~女たちは頂を目指して~」(2016、湊かなえ原作)★★★★★
  工藤夕貴、黄川田将也、夏菜、かたせ梨乃、萩原聖人、馬渕英里何、上原多香子、南野陽子
  温水洋一、田島令子、佐藤藍子、井上晴美、佐藤めぐみ、片岡礼子、丘みつ子、山田紗椰
  山下容莉枝、螢雪次朗、武田航平、高橋洋、大橋吾郎
「アキラとあきら」(2017)★★★★☆
  向井理斎藤工、小泉孝太郎、田中麗奈、石丸幹二、賀来賢人、尾美としのり、松重豊
  木下ほうか、堀部圭亮、石堂夏央、宮川一朗太、森田甘路、瀧本美織、永島敏行、品川徹
  床嶋佳子、長野里美、羽場裕一、鶴見辰吾、螢雪次朗、温水洋一
「石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」(2017)★★★★☆
  佐藤浩市江口洋介北村一輝萩原聖人、飯豊まりえ、真飛聖、菅田俊、矢島健一、小野了
  細田善彦、佐野史郎、津嘉山正種、笹野高史、田中健、羽場裕一、石崎なつみ、三浦誠己
「悦ちゃん 昭和駄目パパ恋物語」(2017、獅子文六原作)★★★★★
  ユースケ・サンタマリア平尾菜々花門脇麦石田ニコル、安藤玉恵、峯村リエ、大島蓉子
  相島一之、堀内敬子、村川絵梨、矢野聖人、岡本健一、矢崎由紗、紺野美沙子、西村まさ彦
  中村靖日、本村健太郎、石母田美里、片岡愛之助(語り)
「過保護のカホコ」(2017)★★★★
  高畑充希黒木瞳竹内涼真、時任三郎、三田佳子、濱田マリ、西尾まり、中島ひろ子
  梅沢昌代、夙川アトム、久保田紗友、横山歩、佐藤二朗、西岡徳馬、平泉成
「監獄のお姫さま」(2017)★★★★
  小泉今日子満島ひかり,伊勢谷友介、夏帆菅野美穂、坂井真紀、森下愛子、塚本高史
  乙葉、雛形あきこ、猫背椿、赤堀雅秋、高田純次、筒井真理子、あびる優、河井青葉
「緊急取調室 第2シーズン」(2017)★★★★☆
  天海祐希、田中哲司、小日向文世、大杉漣、でんでん、速水もこみち、鈴木浩介、三上市朗
  眞島秀和、中村静香、生島勇輝、川井つと、青柳尊哉、酒井美紀、矢田亜希子、森尾由美
  鶴田真由
「クロスロード~声なきに聞き形なきに見よ~」(2017) ★★★★★
  舘ひろし神田正輝、栗山千明、竹中直人、高島礼子、中村玉緒、勝野洋、平泉成、若林豪
  野村真美、渡辺めぐみ、神田穣、神保悟志、飯沼千恵子、黒田福美、河相我聞、ルウト
  水橋研二、金児憲史、松原夏海、神納愛子、嶋尾康史、森下能幸、小松利昌、小田桐一、楠見薫
「黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子」(2017)★★★★
  貫地谷しほり岸谷五朗、中村俊介、西岡徳馬、津川雅彦、野際陽子、丘みつ子、吹越満
  でんでん、阿部進之介、木下ほうか、神尾佑、床嶋佳子、ミッツ・マングローブ
「社長室の冬 -巨大新聞社を獲る男-」(2017) ★★★★
  三上博史、福士誠治、北乃きい、笹野高史、シャーロット・ケイト・フォックス、小市慢太郎
  渡辺いっけい、田中泯、岸部一徳、森本レオ、中村敦夫、南沢奈央、原日出子、正名僕蔵
「全力失踪」(2017)★★★★
  原田泰造、緒川たまき、勝村政信、鈴木梨央、西尾まり、楊原京子、野口かおる、手塚とおる
  辻萬長,江波杏子、釈由美子、泉谷しげる
「小さな巨人」(2017)★★★★
  長谷川博己岡田将生、芳根京子、香川照之、三田佳子、梅沢富美男、和田アキ子、市川実日子
  安田顕、駿河太郎、手塚とおる、神尾佑、竜星涼、夏緒、加藤晴彦、佐々木希、春風亭昇太
  ユースケ・サンタマリア、中村アン、高橋英樹、桂文枝、木場勝己、吉田羊、神野三鈴
  長江英和
「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」(2017、小川糸原作)★★★★
  多部未華子倍賞美津子、高橋克典、奥田瑛二、江波杏子、上地雄輔、片瀬那奈、草村礼子
  原日出子、大島蓉子、新津ちせ、小倉一郎
「トットちゃん!」(2017)★★★★☆
  清野菜名松下奈緒山本耕史小澤征悦、三宅健、高岡早紀、豊嶋花、新納慎也、凰稀かなめ
  黒坂真美、隈部洋平、八木亜希子、佐藤B作、里見浩太朗、真瀬樹里、山崎樹範、高橋克典
  浅野ゆう子、近藤真彦、趣里、山田真歩
「母になる」(2017)★★★★
  沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔、道枝駿佑、高橋メアリージュン、藤澤遥、望月歩、成田偉心
  中山優貴、板谷由夏、風吹ジュン、小池栄子
「ひよっこ」(2017)★★★★
  有村架純、沢村一樹、木村佳乃、古谷一行、峯田和伸、宮本信子、佐々木蔵之介、羽田美智子
  遠山俊也、佐久間由衣、泉澤祐希、白石加代子シシド・カフカ、菅野美穂、峯田和伸、柴田理恵、
  和久井映見、松本穂香、藤野涼子、小島藤子、八木優希、三宅裕司、竹内涼真、光石研
「ブランケット・キャッツ」(2017、重松清原作)★★★★
  西島秀俊、吉瀬美智子、島崎遥香、唐田えりか、蓮佛美沙子ともさかりえ、奥貫薫、伊武雅刀
  富田靖子、朝加真由美、水原ゆき、酒井美紀、美保純
「宮沢賢治の食卓」(2017)★★★★☆
  鈴木亮平石橋杏奈、山崎育三郎、平田満市川実日子、井之脇海、畦田ひとみ、荒田悠良
  柳沢慎吾、堺翔太、濱田海斗、神野三鈴、おかやまはじめ、竹財輝之助
「山女日記 ~山フェスに行こう/アルプスの女王~」(2017、湊かなえ原作)★★★★☆
  工藤夕貴、黄川田将也、夏菜、かたせ梨乃、黒谷友香、黒川芽以、舞羽美海、利重剛
  山根和馬、大橋吾郎、大塚良重、窪田ミナ、湊かなえ、市橋直歩
「居酒屋ぼったくり」(2018)★★★★
  片山萌美、高月彩良、福田彩乃、黒羽麻璃央、イッセー尾形、久保酎吉、高山猛久、大方斐紗子
  佐野史郎、村田秀亮
「クロスロード3 群衆の正義」(2018)★★★★
  舘ひろし、神田正輝、風間俊介、志田未来、神田穣、根岸季衣、塚本高史、徳重聡,橋本マナミ
  中村玉緒、飯沼千恵子、神保悟志、松村北斗、相島一之、利重剛、山口翔悟、奥田圭悟
「指定弁護士」(2018)★★★★
  北川景子、北村一輝、えなりかずき、真飛聖、矢柴俊博、中村梅雀、石橋蓮司、羽田美智子
  松重豊、生瀬勝久、正名僕蔵、相島一之、林泰文、螢雪次朗
「ダイアリー」(2018)★★★★
  蓮佛美沙子、菊池桃子、中村蒼、大塚寧々、濱田マリ、西田尚美、緒形直人、神保悟志
  入山法子、山本陽子、山村紅葉、越後はる香、田中日奈子、山内優子,北川美穂
「探偵物語」(2018)★★★★
  斎藤工、二階堂ふみ、長谷川京子、國村隼、夏木マリ、吹越満、正名僕蔵、庄野崎謙
  稲葉友、山下容莉枝、山本亜依、大河内浩、鈴木貴之
「dele(ディーリー)」(2018) ★★★★
  山田孝之、菅田将暉、麻生久美子、余貴美子、高橋源一郎、円城寺あや、柴咲コウ、橋本愛
  霧島れいか
「白日の鴉」(2018)★★★★
  伊藤淳史、遠藤憲一、福田沙紀、寺尾聰、益岡徹、きたろう、逢沢りな、姜暢雄、相築あきこ
  戸田昌宏、三浦誠己、小松利昌、桜井聖、斉藤暁
「半分、青い。」(2018)★★★★☆
  永野芽郁佐藤健、松雪泰子、滝藤賢一、風吹ジュン、中村雅俊、原田知世、谷原章介、余貴美子
  豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、斎藤工、キムラ緑子、麻生祐未、須藤理彩
  嶋田久作、有田哲平、小西真奈美、佐藤江梨子
「ミス・シャーロック」(2018)★★★★
  竹内結子、貫地谷しほり、小澤征悦、中村倫也、大谷亮平、滝藤賢一、斉藤由貴
  伊藤蘭、水川あさみ
「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(2018)★★★★
  米倉涼子向井理、林遣都、菜々緒、小日向文世、高橋英樹、勝村政信、安達祐実、荒川良々
  内藤理沙、宮本茉由、寛一郎、勝野洋、三浦翔平、志垣太郎、斉藤由貴、竜雷太、YOU
  東ちづる、速水もこみち
「イノセンス 冤罪弁護士」(2019) ★★★★
  坂口健太郎、川口春奈、趣里、小市慢太郎、正名僕蔵、杉本哲太、市川実日子、草刈正雄
  藤木直人、赤楚衛二、中島広稀、鈴之助、伊藤梨沙子、吉田栄作、仙道敦子、山本耕史
  ともさかりえ、吹越満、須賀健太、川島海荷、片岡鶴太郎、螢雪次朗、酒井美紀、佐藤B作
「緊急取調室 第3シーズン」(2017)★★★★☆
「少年寅次郎」(2019) ★★★★
  井上真央、毎熊克哉、藤原颯音、井上優吏、石丸幹二、岸谷五朗、きたろう、泉澤祐希、山時聡真
  岸井ゆきの、山田真歩、落井実結子、野澤しおり、井頭愛海
「スカーレット」(2019) ★★★★
  戸田恵梨香北村一輝、富田靖子、松下洸平大島優子、佐藤隆太、水野美紀、三林京子
  羽野晶紀、財前直見、桜庭ななみ、林遣都、マギー、イッセー尾形伊藤健太郎、福田麻由子
  西川貴教
「凪のお暇」(2019) ★★★★☆
  黒木華高橋一生中村倫也市川実日子三田佳子、吉田羊、片平なぎさ武田真治
  瀧内公美、大塚千弘、藤本泉、水谷果穂、唐田えりか、中田クルミ、西田尚美、鷲尾真知子
「なつぞら」(2019) ★★★★
  広瀬すず、岡田将生、草刈正雄、松嶋菜々子、藤木直人、清原翔、福地桃子、安田顕、高畑淳子
  平尾菜々花、仙道敦子、山田裕貴、戸次重幸、小林綾子、吉沢亮、犬飼貴丈、柄本佑、鈴木杏樹
  中原丈雄、北乃きい、山口智子、比嘉愛未、近藤芳正、水谷果穂,戸田恵子、辻萬長、中川大志
  リリー・フランキー、井浦新、貫地谷しほり、染谷将太,角野卓造、工藤阿須加
「ノーサイド・ゲーム」(2019) ★★★★
  大泉洋、松たか子、高橋光臣、上川隆也、中村芝翫、渡辺裕之、大谷亮平、盛永晶月、西郷輝彦
  尾藤イサオ、凰稀かなめ、濱津隆之、川田裕美、市川右近、眞栄田郷敦、笹本玲奈、入江甚儀
  松尾諭、石川禅、村田雄浩、藤原光博、佐伯大地、阿部純子
「螢草 菜々の剣」(2019) ★★★★
  清原果耶、町田啓太、北村有起哉、谷村美月、南沢奈央、苅谷俊介、松尾諭、濱田マリ、宇梶剛士
  イッセー尾形、石橋蓮司、中原丈雄、本田博太郎、高田翔、松大航也、中山麻聖、川口覚
「メゾン・ド・ポリス」(2019) ★★★★
  高畑充希、西島秀俊、西田尚美、近藤正臣、角野卓造、野口五郎、小日向文世、佐野史郎
  竜星涼、中山エミリ、橋本マナミ、木村了
「やすらぎの刻~道」(2019) ★★★★★
  石坂浩二、浅丘ルリ子、加賀まりこ、ミッキー・カーチス、橋爪功、山本圭、風吹ジュン
  上條恒彦、草刈民代、いしだあゆみ、板谷由夏、伊吹吾郎、大空眞弓、丘みつ子
  倉田保昭、笹野高史、ジェリー藤尾、名高達男、藤竜也、松原智恵子、高橋由美子
  渡辺早織、岡本智礼、酒井波湖、渡邉甚平、秋元才加、田中哲司、菅谷哲也
  駿河太郎、梅宮辰夫、水野久美、八千草薫、草刈麻有、清野菜名、岸本加世子
  マイク眞木、里見浩太朗、奈良岡朋子
「教場」(2020) ★★★★☆
  木村拓哉工藤阿須加大島優子、川口春奈、村井良大、三浦翔平、味方良介、葵わかな
  林遣都、井之脇海、西畑大吾、富田望生、小日向文世、高橋ひとみ、佐藤仁美
「私刑人~正義の証明」(2020) ★★★★
  遠藤憲一、北村有起哉、内山理名、光石研、竹中直人、酒井美紀、長谷川純、濱津隆之
  浅野和之、竹野谷咲、井田國彦、沢井美優、星奈優里
「スイッチ」(2020) ★★★★
  阿部サダヲ、松たか子、眞島秀和、中村アン、石橋静河、岸井ゆきの、高畑淳子、尾美としのり
  岡部たかし、嶋田久作、原日出子、井之脇海、迫田孝也、篠原悠伸、阿南敦子
「そして、ユリコは一人になった」(2020) ★★★★
  玉城ティナ、岡本夏美、小越勇輝、紺野彩夏、柴田杏花、森迫永依、天野はな、大原梓
  中尾有伽、野々村はなの、松井健太、小平大智、福澤重文、平岡祐太
「半沢直樹」(2020)  ★★★★☆
  堺雅人香川照之、北大路欣也、柄本明片岡愛之助筒井道隆江口のりこ、森田順平
  三浦浩一、古田新太、段田安則、市川猿之助、及川光博、滝藤賢一、上戸彩、児嶋一哉
  尾上松也、西田尚美、石黒賢、井川遥、賀来賢人、木場勝己、志垣太郎

*特に素晴らしい演技を残した俳優、あるいは魅力的だった人には色を付けてあります。

 

 テレビ・ドラマはアメリカ・イギリス・韓国の3大国がそのレベルの高さにおいて群を抜いている。それに比べると日本のテレビ・ドラマは情けないほど貧弱だと思わざるを得ない。とりわけ、サスペンス・ドラマ、刑事・犯罪ドラマのジャンルでの彼我の差は絶望的なほど大きい。日本にもその分野に優れたものがないわけではないが、総じて事件の背後にある社会の矛盾や腐敗に対する切込みが弱い。英米の場合テロリストが絡んだ事件の場合荒唐無稽になりがちで興をそぐが、次から次へと新たな犯罪の手口を考え出す力量は日本の比ではない。それだけ犯罪がはびこり深刻な状態にあると言うことだろう。日本では本物の銃を見たことすらない人がほとんどで、殺人事件の現場や銃撃戦など一生縁のない人ばかりという安全な社会に住んでいるわけだから、確かにリアルな犯罪ドラマは作りにくい。犯罪ドラマのジャンルで最も充実しているのはすぐ隣の韓国である。甚だしい格差社会になった現状を反映した犯罪ドラマが多く、日本のドラマに比べるとリアリティが天と地ほども違う。それに何といっても悪党役が凄い存在感だ。簡単につかまらない。さすがにここまで追い詰めればと思うと予想もしない手口でするりと逃げおおせてしまう。常に先手を打って容易に尻尾をつかませない。韓国ドラマに多い復讐劇も同じで、追うものと追われるものの果てしのないつばぜり合いが逆転、また逆転という波乱の展開でこれでもかと続く。無理に引き延ばしていると感じることもしばしばあるが、それでもとにかくぐいぐいと最後まで引っ張ってゆく演出力と脚本力は称賛に値する。「半沢直樹」のように不自然なほどの「顔芸」で引き付けようなどと安易な演出はしていないところが良い(「半沢直樹」がつまらないと言っているわけではなく、あのドラマの魅力はそこにあるわけではないと言いたい)。

 ただ、最近ユーネクストで浴びるほど観ているうちに、日本にもすぐれたドラマが結構あると見直している。僕は衛星放送の契約をしていないので、ユーネクストに入るまでは地上波のドラマしか観られなかった。何度も言うように、良いものはほとんど衛星放送で流し、地上波は碌に観るものがないという状態が長いこと続いている。良いのを観たければ別料金を払え、という高飛車な態度に我慢がならないので衛星放送は観る気になれない。これからも絶対に契約するつもりはない。ただそのために多くのすぐれた番組を見逃がしてきたことも事実だ。これまで見逃してきた膨大な作品群(テレビ・ドラマに限らずあらゆるジャンルを含めて)の一部をユーネクストでようやく観ることができるようになったわけだ。

 70年代に映画に夢中になって以来、テレビ・ドラマはほとんど観なくなった。しかしその前は結構観ていた。「七人の刑事」、「キイハンター」、「若者たち」、「泣いてたまるか」、「てなもんや三度笠」、「三匹の侍」、「銭形平次」、「素浪人月影兵庫」、「人形佐七捕物帳」、「鞍馬天狗」(大瀬康一版)、「白馬童子」、「忍者部隊月光」、人形劇の「ひょっこりひょうたん島」等々。しかし何せ50年以上も前に観たので、評価がつけられない。ほとんどは今観たらがっかりする可能性大である。したがって映画版を観てやっぱり面白いと思った「三匹の侍」以外は外した。

 むしろ当時一番面白かったのはアメリカ製のドラマだった。調べてみるとあるわ、あるわ!自分でもびっくりするほどいくらでも出て来る。「ローン・レンジャー」、「ローハイド」、「コンバット」、「ライフルマン」、「ララミー牧場」、「名犬ラッシー」、「名犬リンチンチン」、「とつげき!マッキーバー」、「かわいい魔女ジニー」、「奥さまは魔女」、「アイ・ラブ・ルーシー」、「パパ大好き」、「パパは何でも知っている」、「ルート66」、「ベン・ケーシー」、「逃亡者」、「スパイ大作戦」、「怪傑ゾロ」、「じゃじゃ馬億万長者」、「サンセット77」、「わんぱくフリッパー」、「0011ナポレオン・ソロ」、「原子力潜水艦シービュー号」、「宇宙家族ロビンソン」、「タイムトンネル」、「弁護士ペリー・メイスン」、「ミスター・エド」、等々。そういえば、「ヒッチコック劇場」や「木下恵介アワー」など監督名を冠した番組もあった。これらも今観たらがっかりするのが少なくないかもしれないが、総じて日本製ドラマよりは出来が良かったと思う。

 70年代以降は「北の国から」を除いてほとんどまともに観たものはない。NHKの連続テレビ小説も長いこと観なかった。あまりにも演出がひどすぎて観るに堪えなかったのである。学芸会のようなわざとらしい演技や演出、カット前に顔の表情を長々と映す不自然さ。無知な大衆相手だからこの程度で良いんだと言わんばかりのいい加減な作り。それはひどいものだった。国民を馬鹿にするなと腹が立ったものだ。「おしん」もヒロインが子供のころは日本映画の名作を思わせる出来で素晴らしかったが、大人になってからは観る気がしなくなった。しかしさすがに最近の物はかなり改善されている。演技も演出も格段に自然になってきた。連ドラを観直すようになったのは、「あまちゃん」の総集編を観てからだ。放送時は観ていなかったが、総集編は面白かった。それ以降は割とコンスタントに観ている。最初の4,5回を観て面白いと感じたら最後まで観るというパターンですべて観ているわけではないが。この何年かは傑作と呼べるものも少なくないと思う。

 なお、リストは四つ星以上付けたものだけを載せてあります。まだまだ見逃がしているものは多いはずですが、多少でも参考になれば作った甲斐があります。

2020年8月27日 (木)

これから観たい&おすすめ映画・BD(20年9月)

【新作映画】公開日
8月21日
 「ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー」(オリヴィア・ワイルド監督、米)
 「グッバイ・リチャード!」(ウェイン・ロバーツ監督、アメリカ)
8月22日
 「シリアにて」(フィリップ・ヴァン・レウ監督、ベルギー・仏・レバノン)
8月28日
 「オフィシャル・シークレット」(ギャビン・フッド監督、イギリス)
 「シチリアーノ 裏切りの美学」(マルコ・ベロッキオ監督、伊・仏・ブラジル・独)
 「ようこそ映画音響の世界へ」(ミッジ・コスティン監督、アメリカ)
 「青くて痛くて脆い」(狩山俊輔監督、日本)
 「ソワレ」(外山文治監督、日本)
9月4日
 「ムーラン」(ニキ・カーロ監督、アメリカ)
 「mid90sミッドナインティーズ」(ジョナ・ヒル監督、米)
 「行き止まりの世界に生まれて」(ビン・リュー監督、アメリカ)
 「世宗大王 星を追う者たち」(ホ・ジノ監督、韓国)
 「宇宙でいちばんあかるい屋根」(藤井道人監督、日本)
 「人数の町」(荒木伸二監督、日本)
9月9日
 「ミッドサマー」(アリ・アスター監督、アメリカ)
9月11日
 「喜劇 愛妻物語」(安達紳監督、日本)
 「スペシャルズ!~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」(エリック・トレダノ監督、フランス)
 「ソニア ナチスの女スパイ」(イェンス・ヨンソン監督、ノルウェー)
 「窮鼠はチーズの夢を見る」(行定勲監督、日本)
 「チィファの手紙」(岩井俊二監督、中国)
 「マイ・バッハ 不屈のピアニスト」(マウロ・リマ監督、ブラジル)
9月18日
 「TENET テネット」(クリストファー・ノーラン監督、アメリカ)
 「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」(フランシス・アナン監督、英・オーストラリア)
 「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」(キム・スンウ監督、韓国)
 「Daughters(ドーターズ)」(津田肇監督、日本)

 

【新作DVD・BD】レンタル開始日
8月28日
 「花咲くころ」(ナナ・エクフティミシュヴィリ、他、監督、ジョージア・独・仏)
 「聖なる泉の少女」(ザザ・ハルヴァシ監督、ジョージア・リトアニア)
 「マルリナの明日」(モーリー・スルヤ監督、インドネシア・仏・マレーシア・タイ)
9月2日
 「恐竜が教えてくれたこと」(ステフェン・ワウテルロウト監督、オランダ)
 「グレタ」(ニール・ジョーダン監督、アイルランド・アメリカ)
 「ジュディ 虹の彼方に」(ルパート・グールド監督、イギリス)
 「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」(エミール・クストリッツァ監督)
 「サヨナラまでの30分」(萩原健太郎監督、日本)
 「ずぶぬれて犬ころ」(本田孝義監督、日本)
 「サーホー」(スジート監督、インド)
 「長沙里9.15」(クァク・キョンテク監督、韓国)
 「ハルカの陶」(末次成人監督、日本)
9月4日
 「ソン・ランの響き」(レオン・レ監督、ベトナム)
9月9日
 「ミッドサマー」(アリ・アスター監督、アメリカ)
 「弥生、三月 -君を愛した30年-」(遊川和彦監督、日本)
9月16日
 「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(フレデリック・ワイズマン監督、アメリカ)
10月2日
 「イーディ、83歳初めての山登り」(サイモン・ハンター監督、イギリス)
 「未成年」(キム・ユンソク監督、韓国)
 「娘は戦場で生まれた」(ワアド・アル=カティーブ&エドワード・ワッツ監督、英・シリア)
 「ラフィキ:ふたりの夢」(ワヌリ・カヒウ監督、ケニヤ・南アフリカ・仏・レバノン・他)
 「風の電話」(諏訪敦彦監督、日本)
 「Red」(三島有紀子監督、日本)
10月7日
 「ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。」(チン・シウトン監督、中国)
 「象は静かに座っている」(フー・ボー監督、中国)
 「一度死んでみた」(浜崎慎治監督、日本)
10月16日
 「エマの瞳」(シルヴィオ・ソルディーニ監督、イタリア・スイス)

 

【旧作DVD・BD】発売日
9月2日
 「泥棒成金」(1955、アルフレッド・ヒッチコック監督、アメリカ)
9月9日
 「ふたり」(1991、大林亘彦監督、日本)
9月16日
 「続・荒野の用心棒」(1966、セルジオ・コルブッチ監督、イタリア・スペイン)
 「殺しが静かにやって来る」(1968、セルジオ・コルブッチ監督、イタリア・フランス)
9月25日
 「都会の女」(1930、F.W.ムルナウ監督、アメリカ)

 

*色がついているのは特に注目している作品です。

 

 

 

2020年8月16日 (日)

ゴブリンのこれがおすすめ51 エッセイ・ルポルタージュ・旅行記・伝記、等

【エッセイ】
アーサー・ビナード『空からきた魚』(集英社文庫)
秋本治『両さんと歩く下町』(集英社新書)
伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)
  〃 『日本世間噺大系』(新潮文庫)
  〃 『女たちよ』(新潮文庫)
井上ひさし『井上ひさし ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)
沢木耕太郎『バーボン・ストリート』(新潮文庫)
沢村貞子『貝のうた』(河出文庫)
  〃 『私の浅草』(新潮文庫)
新藤兼人『三文役者の死』(岩波現代文庫)
滝田ゆう『下駄の向くまま』(講談社文庫)
高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』(ちくま文庫)
高峰秀子『わたしの渡世日記』(文春文庫)
出久根達郎『朝茶と一冊』(文春文庫)
  〃  『漱石を売る』(文芸春秋)
  〃  『古書彷徨』(中公文庫)
  〃  『本と暮らせば』(草思社文庫)
  〃  『猫の縁談』(中公文庫)
  〃  『古本奇譚』(中公文庫)
  〃  『古本夜話』(ちくま文庫)
なぎら健壱『下町小僧』(ちくま文庫)
  〃  『日本フォーク私的大全』(ちくま文庫)
  〃  『東京酒場漂流記』(ちくま文庫)
  〃  『東京の江戸を遊ぶ』(ちくま文庫)
  〃  『ぼくらは下町探検隊』(ちくま文庫)
  〃  『東京路地裏暮景色』(ちくま文庫)
野田知佑『北極海へ』(文芸春秋)
  〃 『ゆらゆらとユーコン』(本の雑誌社)
  〃 『日本の川を旅する』(新潮文庫)
林望『イギリスはおいしい』(文春文庫)
星野博美『戸越銀座でつかまえて』(朝日文庫)
星野道夫『長い旅の途上』(文芸春秋)
ますむらひろし『イーハトーブ乱入記』(ちくま新書)
水木しげる『のんおんばあとオレ』(ちくま文庫)
  〃  『総員玉砕せよ!』(講談社文庫)漫画
  〃  『コミック昭和史』(講談社)漫画
  〃  『ねぼけ人生』(ちくま文庫)
  〃  『ほんまにオレはアホやろか』(新潮文庫)
森まゆみ『谷中スケッチブック』(ちくま文庫)
  〃 『路地の匂い町の音』(旬報社)
  〃 『千駄木の漱石』(ちくま文庫)
  〃 『不思議の町 根津』(ちくま文庫)
  〃 『抱きしめる東京』(講談社文庫)
  〃 『寺暮らし』(集英社文庫)
森下典子『日日是好日』(新潮社文庫)
山下洋輔『ピアニストを二度笑え!』(新潮文庫)
吉田篤弘『木挽町月光夜咄』(ちくま文庫)
笠智衆『俳優になろうか』(朝日文庫)
日本エッセイスト・クラブ編『ネパールのビール ’91年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『木炭日和 ‘99年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『日本語のこころ ‘00年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『片手の音 ’05年版ベストエッセイ集』(文春文庫)
      〃      『カマキリの雪予想 ‘06年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『ネクタイと江戸前 ‘07年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『散歩とカツ丼 ‘10年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『人間はすごいな ‘11年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)

 

【ルポルタージュ・回想録・旅行記・伝記、自伝、等】
足立倫行『妖怪と歩く』(新潮文庫)
吾妻ひでお『失踪日記』(イースト・プレス)漫画
  〃  『失踪日記2 アル中病棟』(イースト・プレス)漫画
新井潤美『不機嫌なメアリー・ポピンズ イギリス小説と映画から読む「階級」』(平凡社新書)
井川一久編『このインドシナ』(連合出版)
井出義光『南部 もう一つのアメリカ』(Up選書)
猪瀬久美恵『女たちの大英帝国』(講談社現代新書)
岩崎昶『ヒトラーと映画』(朝日選書)
植村直己『北極点グリーンランド単独行』(文春文庫)
  〃 『北極圏一万二千キロ』(文春文庫)
  〃 『青春を山に賭けて』(文春文庫)
内田宗治『外国人が見た日本』(中公新書)
大江健三郎『ヒロシマ・ノート』(岩波新書)
大場冨生『はてもない旅』(晶文社)
小田実『何でも見てやろう』(角川文庫)
加東大介『南の島に雪が降る』(知恵の森文庫)
加藤周一『羊の歌―わが回想』(岩波新書)
加藤周一『続 羊の歌―わが回想』(岩波新書)
加藤周一『日本文学史序説』(平凡社)
加藤則芳『ジョン・ミューア・トレイルを行く』(平凡社)
小関智弘『大森界隈職人往来』(朝日文庫)
 〃 『ものづくりの時代』(NHKライブラリー)
 〃 『春は鉄までが匂った』(ちくま文庫)
 〃 『町工場巡礼の旅』(中公文庫)
小林一郎『横丁と路地を歩く』(柏書房)
小松崎茂『昭和の東京』(ちくま文庫)
斎藤美奈子『日本の同時代小説』(岩波新書)
佐藤忠男『キネマと砲聲』(岩波現代文庫)
猿谷要『アメリカ南部の旅』(岩波新書)
 〃 『ミシシッピ川紀行』(文芸春秋)
沢木耕太郎『深夜特急 1~6』(新潮文庫)
下川裕治『アジア路地裏紀行』(徳間文庫)
新藤兼人『三文役者の死』(岩波現代文庫)
高田宏『信州すみずみ紀行』(中公文庫)
高橋哲雄『二つの大聖堂のある町』(ちくま学芸文庫)
高橋裕子『世紀末の赤毛連盟』(岩波書店)
田沢竜次『東京名画座グラフィティ』(平凡社新書)
陳凱歌『私の紅衛兵時代』(講談社現代新書)
つげ義春『新版 貧困旅行記』(新潮文庫)
  〃 『つげ義春の温泉』(ちくま文庫)
土屋嘉男『クロサワさーん』(新潮文庫)
堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)
角山栄『シンデレラの時計』(平凡社ライブラリー)
富山和子『水の文化史』(文春文庫)
野田知佑『ゆらゆらとユーコン』
林芙美子『放浪記』(新潮文庫)
ブレイディみかこ『ザ・レフト UK左翼セレブ列伝』(Pヴァイン)
星野道夫『森と氷河と鯨』(世界文化社)
堀田善衛『スペイン断章』(岩波新書)
  〃 『インドで考えたこと』(岩波新書)
本多勝一『戦場の村』(朝日新聞社)
  〃 『殺す側の論理』(朝日新聞社)
  〃 『殺される側の論理』(朝日新聞社)
  〃 『アメリカ合州国』(朝日新聞社)
  〃 『分かりやすい文章のために』(すずさわ書店)
  〃 『日本語の作文技術』(朝日新聞社)
松本清張『半生の記』(新潮文庫)
室譲二『非アメリカを生きる』(岩波新書)
森まゆみ『女三人のシベリア鉄道』(集英社文庫)
森田郷平、他、編『思い出55話 松竹大船撮影所』(集英社新書)
矢口高雄『蛍雪時代』(講談社文庫)漫画
山下洋輔『ピアノ弾きよじれ旅』(徳間書房)
  〃 『ピアニストを二度笑え!』(新潮文庫)
山本夏彦、久世光彦『昭和恋々』(文春文庫)
吉田ルイ子『ハーレムの熱い日々』(講談社)

アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』(新潮社)
アンジェラ・ホールズワース『人形の家を出た女たち』(新宿書房)
イザベラ・バード『日本奥地紀行』(平凡社)
ウディー・ガスリー『ギターをとって弦をはれ』(晶文社)
F.フェイエッド『ホーボー アメリカの放浪者たち』(晶文社)
コンラート・シュペングラー『5000年前の男』(文春文庫)
J.シンプソン『死のクレバス――アンデス氷壁の遭難』(岩波現代文庫)
J.W.T.ヤングス『アメリカン・リアリティーズ』(多賀出版)
ジャック・シフマン『黒人ばかりのアポロ劇場』(スイング・ジャーナル社)
ジョアナ・ストラットン『パイオニア・ウーマン』(講談社学術文庫)
ジョージ・オーウェル『パリ・ロンドン どん底生活』(朝日新聞社)
ジョージ・ムア『エスター・ウィリアムズ』(国書刊行会)
ジョン・クラカワー『空へ』(文春文庫)
    〃    『荒野へ』(集英社文庫)
    〃    『エヴェレストより高い山』(朝日文庫)
ジョン・リード『世界を揺るがした十日間』(岩波文庫)
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(群像社)
W.E.B.デュボア『黒人のたましい』(未来社)
チボル・セケリ『アコンカグア山頂の嵐』(ちくま文庫)
D.K.ダナウェイ『歌わずにはいられない』(社会思想社)
ビリー・ホリデイ『ビリー・ホリデイ自伝 奇妙な果実』(晶文社)
マーティン・ルーサー・キング『自由への大いなる歩み』(岩波新書)
ムハンマド・アンワル『イギリスの中のパキスタン』(明石書店)
ヤン・コット『シェイクスピアはわれらの同時代人』(白水社)
レイチェル・カーソン『沈黙の春』(新潮文庫)
レオ・ヒューバーマン『アメリカ人民の歴史』(岩波新書)

 

 

2020年8月13日 (木)

梁石日『血と骨』と映画版「血と骨」

 このところ家にいる時間が増えたせいで、ブログの更新頻度もぐっと上がってきています。かといって本格的な映画レビューを書くにはまだ早い。とてつもない集中力がいるので、そこまで復帰するにはまだまだ時間がかかるでしょう。そこで比較的楽なリストをあれこれ掲載して間を持たせているわけです。何かまだ使ってないネタはないかとパソコンのファイルや日記(フリーソフトの「そら日記」)や本棚を点検してみるといろいろ出てきます。例えば昔買った映画のパンフレット。と言っても個々の映画のパンフではなく、いろんな特集上映のパンフなどは情報満載です。中でも資料的価値が高いのは京橋のフィルムセンター(今は国立映画アーカイブという名称に替わったらしい)の特集パンフです。例えば「韓国映画――栄光の1960年代」なんてパンフが出てきて、こんなものいつ買ったんだと仰天しました。ざっと見ただけでもすごい資料がゴロゴロある。まさに宝の山。いずれじっくり目を通して、何らかの形でブログに反映したいと思っています。

 と言うことで、今回はだいぶ前に書いた文章ですが「血と骨」を掲載します。映画版についてはとっくに本ブログに掲載してあったつもりでしたが、いくら探してもない。そこで原作本の書評と映画版の短いレビューを併せて掲載します。以前『飢餓海峡』でやったのと同じやり方です。例によって長い文章で申し訳ありませんが、ツイッターのような短い文で一つの作品を論じきれるはずはないと思いますので、今後も時代に逆らって長い文章(リスト)を掲載してゆくつもりです。

 

梁石日著『血と骨』(幻冬舎文庫)
 『血と骨』を読み出したらむさぼるように読み耽った。下巻は2日間で読んでしまった。それほど面白かった。主人公金俊平のすさまじい存在感が圧倒的だ。妻の英姫のしたたかな存在感もかなりのもので、上巻はむしろ彼女の方が主人公だった気さえする。自己中心で家族のことなど一切顧みない俊平と、自分と子どもたちを何とか彼の暴力から守ろうとする英姫の関係が上巻のテーマだ。しかし下巻では俊平と英姫の関係は完全に断ち切れて、新しい妾が2人も現れる。そしてテーマは息子の成漢との親子の対立に移る。金俊平も最後は哀れである。さすがの彼も年には勝てない。突然歯が抜けて総入れ歯になり、老眼鏡をかけるようになる。ついに脳梗塞で下半身が麻痺してしまう。動けない金俊平はもう脅威ではない。愛人の定子に金を奪われ、散々殴られてもどうすることも出来ない。ついには北朝鮮に帰り3年後に死ぬ。

 日本文学にこれほど強烈な存在感を持った主人公がいただろうか。いや世界中を探してもいなかったように思う。ここまで徹底して自己中心的に人はなれない。しかもそれに暴力が加わると強烈だ。解説によると日本の純文学の世界ではほとんど話題にならなかったようだが、純文学の世界の狭さが逆にそのことから浮き彫りになる。(注)またその解説も的外れだと感じた。オイディプスを例に取り運命論を論じるが、金俊平に運命論は当てはめることは無理だ。英姫やその子どもたちは確かに俊平との出会いや血のつながりに運命を感じているが(英姫はいつもこれも運命だと自分に言い聞かせていた)、金俊平の自己中心性と暴力性は運命論とは関係ない。彼に運命があるとしたら、どんなに頑丈な人間も最後には老いて衰えてゆくということだが、それも当たり前のことであって運命論などと言うほどのことではない。彼の超絶性も論じているが、確かにそれはある。彼の際立った存在感は彼の人並みはずれた膂力と暴力性から来ている。しかしこの作品は徹底してリアリズムで書かれており、彼の人物形象に何らかの象徴性や観念を読み込むことは危険である。ただ乱暴で強いだけの主人公なら他にもたくさんいる。だが金俊平が際立っているのは家族に対する冷酷なまでの冷たい対応である。世間の常識を歯牙にもかけないその反社会性こそ彼の真骨頂である。最後まで金にしがみつき、他人を信用しない。子どもの学費すら出し渋る。怪物と呼ばれるゆえんだ。

 しかしそんな彼にも跡継ぎの男児をほしがるという気持ちはある。ひたすら男児にこだわる。もっとも、生まれたらすぐ関心を失ってしまうのだが。祖国が分断されたことにさえ関心を示さない男で、世間の常識というものからはおよそへだたった考え方をする彼にも、唯一世間が理解できるこだわりがあったのだ。だが、自分の跡継ぎを望むというのも、実は自己保存本能から発しているのではないか。死ぬまでは自分の金は決して手放さないが、死んだ後は男児に残す。そんな考えがあったのではないか。『血と骨』というタイトルもここからきている。「血は母より受け継ぎ、骨は父より受け継ぐ」という朝鮮の巫女の歌から取られている言葉だ。だが、いくら妻や子どもを虐待しても血のつながりだけは断ち切れなかったという意味ではないだろう。俊平は愛情表現が下手なだけで、本当は子どもを愛しているということではない。「血と骨」は家父長制を象徴する言葉だが、反社会的な俊平でも家父長制的な血のつながり、いや、骨のつながりだけはさすがに重んじていたということではないだろう。物語の展開からはむしろ息子さえ自分の財産の一つだと彼は考えていたという方が当たっている気がする。どこまでも自己中心的な男なのだ。病気で足が立たなくなって哀れな状態になったときでも、泣き言は言うが、決して妻や子どもたちもこういう思いをしていたんだと思い至ることはない。家長たる自分を世話するのは当然なのに、誰も見向きもしないのはけしからんと思うばかりだ。

 彼とても完全に世間から隔絶しているわけではない。子どもを学校に行かせようとする。学費は出し渋るが。高信義とはなんとか友人関係を保っている。警察には抵抗しない。何よりも日本人には手を出さない。妾にした日本人には暴力を振るうが、それ以外の日本人には手を出さない。所詮、彼の力が及ぶ範囲は在日朝鮮人の間だけである。あちこちを放浪していた時期もあるが、基本的には在日朝鮮人社会の範囲の中で生きてきた。作者も世界大恐慌や第二次世界大戦などの歴史的大事件も、わずかに言及するだけであっさり通り過ぎてしまう。日本がどんなに揺れ動き変化しても、朝鮮人社会は昔と少しも変わらないのだ。ただ大人は老いてゆき、子どもがいつの間にか大人になってゆくだけである。街並に何の変化もなく、ただ古びて行くだけなのだ。作者は意識して年代を明記していない。世界大恐慌や第二次世界大戦などの言及で物語が1929年の世界大恐慌の少し前に始まり、70年代後半ごろに幕を閉じると大まかに推測できるだけである。そうしたのは俊平の意識に合わせているからだ。彼は字が読めないので新聞も読めない。世間の動きなどはほとんど知らない。ただ金儲けには敏感で勘が働き、戦後の混乱期に蒲鉾工場を立ち上げて大もうけする。金とセックス。彼は欲望に徹底して貪欲な人間だったのだ。

(注)
 昔はともかく、2000年前後から現在までに限ってみると、「芥川賞」を受賞した作品よりも「直木賞」受賞作品の方がはるかに面白い。もはや純文学などというものはごく限られた人たちだけが仲間内だけで楽しんでいる「オタク」の世界になってしまったと言って良いのではないか。読んでもいないのに批判するのもなんだが(何せ到底読む気になれないので)、名前も覚えないうちにほとんど消えて行っているように思うのは気のせいか?ごく一部生き残っている人は、おそらくもう「純文学」の世界からはみ出ている人たちではないか。直木賞の大衆作家よりも芥川賞の純文学作家の方が上だという苔が生えたような意識がいまだにあるが、これは全くの幻想だと断言したい。むしろ逆転しているというのが実感だ。現実世界から隔絶した世界に逃げ込み、頭の中ででひねり出した絵空事の世界。中上健次のような人はもうこの領域からは出てこないだろう。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

「血と骨」(2004)  崔洋一監督
  出演: ビートたけし、鈴木京香、新井浩文、田畑智子、松重豊、オダギリジョー
     中村優子、唯野未歩子、濱田マリ、柏原収史、塩見三省、北村一輝、國村隼

 原作を先に読んでいるので、映画版はどうしても原作と比較してしまう。当然物足りない。なにより金俊平の超人的強靭さ、悪魔的凶暴さが出ていない。金俊平は2m近い大男である。ビートたけしはがっちりしてはいるが大男ではない。まあそれは仕方がない。そんな男捜して見つかるものでもない。たけしも頑張ってはいるが、何せ原作の主人公は他に類例を見ない怪物である。ヤクザさえも避けて通るという、そこにいるだけでぞっとする人物を生身の人間ではあらわせない。

 金俊平は原作者梁石日の実の父がモデルで、実際相当乱暴で家族のことなど歯牙にもかけない男だったようだ。小説ではその実父をさらにフィクションとして膨らませ、非人間的な怪物に仕立て上げている。体躯も凶暴性も拡大させている。それゆえ金俊平そのものの存在感が原作全体を通じて圧倒的に読者に迫ってくる。博打に明け暮れ、性欲が旺盛で、酒を飲んでは大暴れして家族に暴力を振るい、物を破壊する。何が彼をそうさせるのか。小説はそれを深く追求はしない。とにかくそういう男なのだ。金に目がなく、貸した金は脅してでも取り立てる。一方で必要な金でも出し渋る。徹底的に自己中心的で、己の欲望のままに振舞った男。それが金俊平だ。映画では朝鮮から日本に向かう船に乗っていた若いときの金俊平は紅顔の美青年になっている。俊平が再び北朝鮮に戻って死ぬ直前にまたその船の場面が出てくる。何がこの青年をこんな怪物に変えてしまったのかと問いかけているようだが、原作では若いときからとんでもない男だったのである。映画でも息子(オダギリジョー)が突然出現するが、朝鮮にいたとき既に息子を作っていたのだ。小説だからこそ描きえたこの怪物、それを映画で再現すること自体無理なのだ。

 映画ではどうしても演出効果を狙って乱暴なセックスや大喧嘩の場面をクローズアップするが、原作では暴力やセックス自体に(すさまじい描き方はされているが)焦点が当てられているわけではない。そうしてまで己の財産を守ろう、欲望を満たそうとするすさまじいまでの彼の執念、彼の内面から湧き出てくる抑えがたい黒い欲望にこそ焦点があてられている。文盲で字の読めない金俊平は時代の移り変わりなどまったく気にかけない。戦争も帰国問題もただ彼の上を通り過ぎてゆくだけだ。にもかかわらず金儲けにだけは異常に勘が働く。「血と骨」は徹頭徹尾自己保存本能と自己の欲望に従って生きた男の研究なのである。映画に描かれたのはただの暴力的でセックス狂いの男に過ぎない。

 もう一つ大きな不満は鈴木京香演じる妻の李英姫がまったく添え物にしかなっていないことだ。原作では前半の主人公はむしろ彼女だった。自分と子どもたちを何とか俊平の暴力から守りぬく英姫のしたたかな存在感は俊平に劣らず圧倒的だった。しかし映画ではほとんど脇役になっていた。彼女の演技をほめる人が多いが、どこを見てそう思うのかまったく理解しがたい。さらにもう一人原作者がモデルの正雄(新井浩文)の存在感がない。もっといい俳優はいなかったのか。「血と骨」というタイトルの持つ意味合いもほとんど追求されていない。

 まあ、ないものねだりをすればきりがない。映画化作品の場合原作のかなりの部分を切り捨てなければならない。原作との比較はやめて、純粋に映画としてみればかなり健闘した方だろう。当時の朝鮮人町の町並みや雰囲気は見事に再現されている。実物を知っているわけではないが、おそらくこんな感じだったろうと思わせるものはある。原作以上に韓国語が頻繁に使われている。実際はそうだったのだろう。小説の場合日本語で書かれているので韓国語は限定して使われている。美術部の努力は称賛していい。

 たけしも確かに熱演している。原作の主人公には及ばないものの(繰り返すがそもそも無理なのだ)映画に出てくる人物の中では際立った存在感がある。他の役者もそれなりにうまく演じているが、たけしと比べると陰が薄い。むしろこの映画の中でたけしと並んで存在感があったのは近所の無名の人たちだ。見事に再現された町並みもそこに住んでいる人たちがいなければただの物体だ。町には人があふれ、子供たちが走り回り、母親たちがあちこちで洗濯をしたり立ち話をしており、買い物籠を持った女性が忙しく通り過ぎてゆく。そこには生活があったのである。

 

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