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2021年6月 1日 (火)

先月観た映画 採点表(2021年5月)

 コロナ禍で家にいる時間が増えたのに、テレビを観ている時間は逆に減っていると言われている。特に若者はテレビを観なくなり、代わりにスマホやインターネットに費やす時間が増えている。しかし一番の理由はテレビ(特に地上波)の内容があまりに貧困だからだろう。もちろん優れた番組も少なからずあり、僕の場合ハードディスクに撮りためた番組をブルーレイ・ディスクに落とす作業が追い付かないくらいである。
 それでも50インチの大型テレビを観ている時間の大部分は動画配信のユーネクストで映画やテレビドラマを観ている時間だ。ユーネクストの利点は見放題(つまり無料で視聴できる)の作品数が膨大だという点である。一方、映画館で映画を観る回数も飛躍的に増えている(シネコンではなく古くからある映画館で)。その結果とんでもないことが起こってしまった。何と5月は一か月で65本も映画を観ている(これでも何本か省いているものがある、それを加えれば実際には70本を超えている)。一か月で観た映画の数としてはこれまでで最高である。
 これまでで年間に観た映画の数の最高記録は高校3年の時で、受験勉強など目もくれず300数十本観た。今年はすでに200本近く観ている。年間鑑賞本数も間違いなく新記録を達成するだろう。コロナ禍に加え、定年を迎えて再雇用の身分なので今までより時間に余裕があるという事情がこの数字を生み出している。今年の除夜の鐘を聞くころには一体何本になっているのか。怖いようなわくわくするような不思議な気分だ。



「パンズ・ラビリンス」(2006)ギレルモ・デル・トロ監督、メキシコ・スペイン・米 ★★★★★
「ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991)ジム・ジャームッシュ監督、アメリカ ★★★★☆△
「あん」(2015)河瀬直美監督、日本・フランス・ドイツ ★★★★☆△
「判決、ふたつの希望」(2017)ジアド・ドゥエイリ監督、レバノン・フランス ★★★★☆△
「草原の河」(2015)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★☆△
「巡礼の約束」(2018)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★☆△
「聖なる泉の少女」(2017)ザザ・ハルヴァシ監督、ジョージア・リトアニア ★★★★☆
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」(2018)アレクセイ・シドロフ監督、ロシア ★★★★☆
「あ・うん」(1989)降旗康男監督、日本 ★★★★☆
「SING/シング」(2016)ガース・ジェニングス監督、アメリカ ★★★★☆
「世界で一番ゴッホを描いた男」(2016)ユー・ハイボー、キキ・ティアンキ・ユー監督、中国・オランダ ★★★★☆
「ラサへの歩き方 ~祈りの2400km」(2015)チャン・ヤン監督、中国 ★★★★△
「ブータン 山の教室」(2019)パオ・チョニン・ドルジ監督、ブータン ★★★★△
「ボックストロール」(2014)グレアム・アナブル、アンソニー・スタッキ監督、米 ★★★★△
「ロケットマン」(2019)デクスター・フレッチャー監督、イギリス ★★★★△
「おろしや国酔夢譚」(1992)佐藤純彌監督、日本 ★★★★△
「ターコイズの空の下で」(2020)KENTARO監督、日本・モンゴル・フランス ★★★★△
「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016)アシュリング・ウォルシュ監督、カナダ・アイルランド ★★★★△
「ある女優の不在」(2018)ジャファル・パナヒ監督、イラン ★★★★△
「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」(2015)フレデリック・ワイズマン監督、米 ★★★★△
「人生はシネマティック!」(2016)ロネ・シェルフィグ監督、イギリス ★★★★△
「父、帰る」(2003)アンドレイ・ズビャギンツェフ監督、ロシア ★★★★△
「ランゴ おしゃべりカメレオンの不思議な冒険」(2011)ゴア・ヴァービンスキー監督、アメリカ ★★★★△
「鈴木家の嘘」(2018)野尻克己監督、日本 ★★★★△
「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」(2019)クリス・バトラー監督、カナダ・米 ★★★★△
「魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い」(2018)イゴール・バラノフ監督、ロシア ★★★★△
「羊飼いと風船」(2019)ペマ・ツェテン監督、中国 ★★★★△
「グッドライアー 偽りのゲーム」(2019)ビル・コンドン監督、アメリカ ★★★★
「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」(2018)クラウス・ハロ監督、フィンランド ★★★★
「マスカレード・ホテル」(2019)鈴木雅之監督、日本 ★★★★
「ラモとガベ」(2019)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★
「見えない恐怖」(1971)リチャード・フライシャー監督、イギリス ★★★★
「陽に灼けた道」(2010)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★
「転々」(2007)三木聡監督、日本 ★★★★
「さらばバルデス」(1973)ジョン・スタージェス監督、アメリカ ★★★★
「夜の上海」(2007)チャン・イーバイ監督、日本・中国 ★★★★
「地獄への道」(1939)ヘンリー・キング監督、アメリカ ★★★★
「リュミエール!」(2016)ティエリー・フレモー監督、フランス ★★★★
「継承盃」(1992)大森一樹監督、日本 ★★★★
「検察側の罪人」(2018)原田眞人監督、日本 ★★★★
「まほろ駅前狂騒曲」(2014)大森立嗣監督、日本 ★★★★
「愛の讃歌」(1963)山田洋次監督、日本 ★★★★
「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)佐藤純彌監督、日本 ★★★★
「トラッシュ! この街が輝く日まで」(2014)スティーヴン・ダルドリー監督、英・ブラジル ★★★★
「東京ゴッドファーザーズ」(2003)今敏監督、日本 ★★★★
「東ベルリンから来た女」(2012)クリスティアン・ペツォールト監督、ドイツ ★★★★
「アングリーバード」(2016)ファーガル・ライリー、他、監督、フィンランド・米 ★★★★
「血闘(スカラムーシュ)」(1952)ジョージ・シドニー監督、アメリカ ★★★★
「荒野にて」(2017)アンドリュー・ヘイ監督、イギリス ★★★★
「否定と肯定」(2016)ミック・ジャクソン監督、イギリス・アメリカ ★★★★▽
「カルメン故郷に帰る」(1951)木下恵介監督、日本 ★★★★▽
「天河伝説殺人事」(1991)市川崑監督、日本 ★★★★▽
「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(2016)トラヴィス・ナイト監督、アメリカ ★★★★▽
「不連続殺人事件」(1977)曾根中生監督、日本 ★★★★▽
「真夏の方程式」(2013)西谷弘監督、日本 ★★★★▽
「アトラクション 制圧」(2017)フョードル・ボンダルチュク監督、ロシア ★★★☆
「聲の形」(2016)山田尚子監督、日本 ★★★☆
「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」(2012)ピーター・ラムジー監督、アメリカ ★★★☆
「D坂の殺人事件」(1997)実相寺昭雄監督、日本 ★★★☆
「デニス・ホッパー/狂気の旅路」(2016)ニック・エベリング監督、アメリカ ★★★☆
「ブックセラーズ」(2019)D・W・ヤング監督、アメリカ
「魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち」(2017)イゴール・バラノフ監督、ロシア ★★★☆
「魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」(2018)イゴール・バラノフ監督、ロシア ★★★☆
「一年の九日」(1961)ミハイル・ロンム監督、ソ連 ★★★

 

主演男優
 5 緒方拳「おろしや国酔夢譚」
   ジャンカルロ・エスポジート「ナイト・オン・ザ・プラネット」
   ロベルト・ベニーニ「ナイト・オン・ザ・プラネット」
   タロン・エガートン「ロケットマン」
   アデル・カラム「判決、ふたつの希望」
   カメル・エル・バシャ「判決、ふたつの希望」
   緒方拳「継承盃」
   ヨンジョンジャ「巡礼の約束」
   アレクサンドル・ペトロフ「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」
   イアン・マッケラン「グッドライアー 偽りのゲーム」
   チャールズ・ブロンソン「さらばバルデス」
   イーサン・ホーク「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
   三浦友和「転々」
   板東英二「あ・うん」
   木村拓哉「検察側の罪人」
   イワン・ドブロヌラヴォフ「父、帰る」
   二宮和也「検察側の罪人」
   柳楽優弥「ターコイズの空の下で」
 4 高倉健「あ・うん」
   木村拓哉「マスカレード・ホテル」
   瑛太「まほろ駅前狂騒曲」
   松田龍平「まほろ駅前狂騒曲」
   スチュワート・グレンジャー「血闘(スカラムーシュ)」
   永瀬正敏「あん」
   シェラップ・ドルジ「ブータン 山の教室」
   高倉健「君よ憤怒の河を渉れ」
   本木雅弘「夜の上海」
   ヒクソン・テヴェス「トラッシュ! この街が輝く日まで」
   オダギリジョー「転々」
   岸部一徳「鈴木家の嘘」

 

主演女優
 5 樹木希林「あん」
   富司純子「あ・うん」
   ヘレン・ミレン「グッドライアー 偽りのゲーム」
   ウィノナ・ライダー「ナイト・オン・ザ・プラネット」
   ベアトリス・ダル「ナイト・オン・ザ・プラネット」
   ミア・ファロー「見えない恐怖」
   イバナ・バケロ「パンズ・ラビリンス」
   ヴィッキー・チャオ「夜の上海」
   サリー・ホーキンス「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
   ヤンチェン・ラモ「草原の河」
   原日出子「鈴木家の嘘」
 4 長澤まさみ「マスカレード・ホテル」
   ニマソンソン「巡礼の約束」
   ベーナズ・ジャファリ「ある女優の不在」
   ジェマ・アータートン「人生はシネマティック!」
   ニーナ・ホス「東ベルリンから来た女」
   高峰秀子「カルメン故郷に帰る」
   倍賞千恵子「愛の讃歌」

 

助演男優
 5 セルジ・ロペス「パンズ・ラビリンス」
   伴淳三郎「愛の讃歌」
   有島一郎「愛の讃歌」
   トム・ウィルキンソン「否定と肯定」
   生瀬勝久「マスカレード・ホテル」
   スィチョクジャ「巡礼の約束」
   アムラ・バルジンヤム「ターコイズの空の下で」
   ヴィツェンツ・キーファー「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」
   ビル・ナイ「人生はシネマティック!」
   笠智衆「カルメン故郷に帰る」
   ヘンリー・ハル「地獄への道」
 4 メル・ファーラー「血闘(スカラムーシュ)」
   麿赤兒「ターコイズの空の下で」
   原田芳雄「君よ憤怒の河を渉れ」
   スティーヴ・ブシェミ「荒野にて」
   内田裕也「不連続殺人事件」

 

助演女優
 5 岸本加世子「鈴木家の嘘」
   吉高由里子「転々」
   財前直見「天河伝説殺人事」
 4 山口美江「あ・うん」
   内田伽羅「あん」
   吉高由里子「検察側の罪人」
   岸恵子「天河伝説殺人事」
   井川邦子「カルメン故郷に帰る」

 

 

2021年5月29日 (土)

これから観たい&おすすめ映画・BD(21年6月)

【新作映画】公開日
5月12日
 「くれなずめ」(2021)松居大悟監督、日本
 「大綱引の恋」(2020)佐々部清監督、日本
5月15日
 「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」(2018)アンドレアス・ドレーゼン監督、ドイツ
5月21日
 「茜色に焼かれる」(2021)石井裕也監督、日本
 「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」(2021)香月秀之監督、日本
 「いのちの停車場」(2021)成島出監督、日本
 「やすらぎの森」(2019)ルイーズ・アルシャンボー監督、カナダ
5月22日
 「ペトルーニャに祝福を」(2019)テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督、北マケドニア・他
5月27日
 「クルエラ」(2021)クレイグ・ギレスピー監督、アメリカ
5月28日
 「アメリカン・ユートピア」(2020)スパイク・リー監督、アメリカ
 「5月の花嫁学校」(2020)マルタン・プロヴォ監督、フランス
 「明日の食卓」(2021)瀬々敬久監督、日本
 「HOKUSAI」(2020)橋本一監督、日本
 「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」(2018)シドニー・ポラック撮影、米
 「ローズメイカー 奇跡のバラ」(2020)、ピエール・ピノー監督、フランス
6月1日
 「女たち」(2021)内田伸輝監督、日本
6月4日
 「グリーンランド 地球最後の2日間」(2020)リック・ローマン・ウォー監督、米・英
 「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」(2020)ジョージ・ギャロ監督、アメリカ
 「コンティニュー」(2021)ジョー・カーナハン監督、アメリカ
 「田舎司祭の日記」(1950)ロベール・ブレッソン監督、フランス
 「幸せの答え合わせ」(2018)ウィリアム・ニコルソン監督、イギリス
 「トゥルーノース」(2020)清水ハン栄治監督、日本・インドネシア
6月5日
 「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」(2020)スー・ウィリアムズ監督、アメリカ
 「戦火のランナー」(2019)ビル・ギャラガー監督、アメリカ
6月11日
 「逃げた女」(2020)ホン・サンス監督、韓国
 「ブラックバード 家族が家族であるうちに」(2019)ロジャー・ミッシェル監督、米・英
 「劇場アニメ映画 漁港の肉子ちゃん」(2021)渡辺歩監督、日本
6月12日
 「ベル・エポックでもう一度」(2019)ニコラ・ブドス監督、フランス
6月18日
 「RUN/ラン」(2020)アニーシュ・チャガンティ監督、アメリカ
 「グリード ファストファッション帝国の真実」(2019)マイケル・ウィンターボトム監督、英
 「青葉家のテーブル」(2021)松本壮史監督、日本

【新作DVD・BD】レンタル開始日
6月2日
 「アーニャは、きっと来る」(ベン・クックソン監督、イギリス・ベルギー)
 「カポネ」(ジョシュ・トランク監督、アメリカ・カナダ)
 「キーパー ある兵士の奇跡」(マルクス・H・ローゼンミュラー監督、イギリス・ドイツ)
 「チィファの手紙」(岩井俊二監督、中国)
 「メイキング・オブ・モータウン」(ベンジャミン&ゲイブ・ターナー監督、英・米)
 「燃ゆる女の肖像」(セリーヌ・シアマ監督、フランス)
 「Swallowスワロウ」(カーロ・ミラベル・デイヴィス監督・米・仏)
 「ニッティングヒルの洋菓子店」(エリザ・シュローダー監督、イギリス)
6月4日
 「ニューヨーク 親切なロシア料理店」(ロネ・シェルフィグ監督、デンマーク・カナダ・他)
 「ファヒム パリが見た奇跡」(ピエール・フランソワ・マルタン・ラヴァル監督、仏)
 「滑走路」(大庭功睦監督、日本)
6月16日
 「鬼滅の刃 無限列車編」(2020)外崎春雄監督、日本
6月18日
 「あの頃。」(今泉力哉監督、日本)
6月23日
 「天外者(てんがらもん)」(田中三敏監督、日本)
7月2日
 「鵞鳥湖の夜」(ディアオ・イーナン監督、中国・フランス)
 「靴ひも」(ヤコブ・ゴールドヴァッサー監督、イスラエル)
 「KCIA 南山の部長たち」(ウ・ミンホ監督、韓国)
 「ソニア ナチスの女スパイ」(イェンス・ヨンソン監督、ノルウェー)
 「チャンシルさんには福が多いね」(キム・チョヒ監督、韓国)
 「天空の結婚式」(アレッサンドロ・ジェノヴェージ監督、イタリア)
 「天国に違いない」(エリア・スレイマン監督、仏・カタール・独・トルコ・パレスチナ)
 「どん底作家の人生に幸あれ!」(アーマンド・イアヌッチ監督、イギリス・アメリカ)
 「100日間のシンプルライフ」(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ監督、ドイツ)
 「ベイビーティース」(シャノン・マーフィ監督、オーストラリア)
 「マーメイド・イン・パリ」(マチアス・マルジウ監督、フランス)
7月7日
 「聖なる犯罪者」(ヤン・コマサ監督、ポーランド・フランス)
 「ホモ・サピエンスの涙」(ロイ・アンダーソン監督、スウェーデン・ドイツ・ノルウェー)
 「野球少女」(チェ・ユンテ監督、韓国)
7月14日
 「花束みたいな恋をした」(土井裕泰監督、日本)

【旧作DVD・BD】発売日
5月25日
 「道化師の夜」(1953) イングマール・ベルイマン監督、スウェーデン
5月26日
 「スピード」(1994) ヤン・デ・ボン監督、アメリカ
 「スリー・ビルボード」(2017) マーティン・マクドナー監督、アメリカ
5月28日
 「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004) ウォルター・サレス監督、英・米
6月9日
 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 Blu-ray BOX 1 冒険ロマンス編」(1975~81)
  収録作品:「大頭脳」「大盗賊」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」
7月16日
 「ベルヴィル・ランデブー」(2002) シルヴァン・ショメ監督、フランス・ベルギー・カナダ

*色がついているのは特に注目している作品です。

 

 

2021年5月10日 (月)

ゴブリンのこれがおすすめ 60 シンガー・ソングライター 国内編

青柳拓次「たであい」
新良幸人+サトウユウ子「浄夜」
RC.サクセション(忌野清志郎)「初期のRC.サクセション」
アンジェラ・アキ「ホーム」
家入レオ「LEO」
五輪真弓「少女」
  〃 「恋人よ」
稲葉喜美子「倖せの隣」
井上陽水「心もよう」
  〃 「氷の世界」
  〃 「9.5カラット」
  〃 「センチメンタル」
井上陽水&奥田民生「ダブル・ドライブ」
忌野清志郎「シングズ・ソウル・バラッド」
上田知華とカリョービン「I Will」
      〃    「ゴールデン・ベスト」
植村花菜「いつも笑っていられるように」
宇多田ヒカル「First Love」
EPO「ゴールデン・ベスト」
UA 「ゴールデン・グリーン」
 〃「泥棒」
 〃「ファイン・フェザーズ・メイク・ファイン・バーズ」
 〃「ネフューズ」
大島保克「島時間」
大瀧詠一「ロング・ヴァケーション」
大貫妙子「シニフィエ」
  〃 「ピュア・アコースティック」
  〃 「ブックル・ドレイユ」
  〃 「ライブラリー アンソロジー 1973-2003」
  〃 「ロマンティーク」
奥山みなこ「ワン・バイ・ワン」
小谷美沙子「i」
  〃  「PROFILE」
  〃  「adore」
鬼束ちひろ「インソムニア」
  〃  「This Armor」
  〃  「ジ・アルティメイト・コレクション」
  〃  「LAS VEGAS」
kaco「身じたく」
加藤和彦「ぼくのそばにおいでよ」
川江美奈子「この星の鼓動」
  〃  「時の自画像」
木下美紗都「それからの子供」
木村カエラ「8 EIGHT 8」
 〃  「KAELA」
清家千晶「トーキョー・エスケープ・ミュージック」
キロロ「長い間~キロロの森」
 〃 「好きな人~キロロの空」
 〃 「キロロのうた」
 〃 「ワンダフル・デイズ」
Cocco「ベスト・裏ベスト・未発表曲」
 〃 「きらきら」
 〃 「ベスト」
斉藤和義「ベスト/ゴールデン・デリシャス」
 〃 「35ストーンズ」
 〃 「青春ブルース」
 〃 「カラー」
SAKURA「シシラ」
   〃  「ラバー・ライト」
笹川美和「まよいなく」
  〃 「夜明け」
沢田知可子「マチュア・ヴォイス」
柴山一幸「君とオンガク」
ジャスミン「イエス」
白鳥英美子「グレース」
  〃  「彩り」
  〃  「アメイジング・グレイス」
  〃  「クロス・マイ・ハート」
スガシカオ「シュガーレス」
杉瀬陽子「音画」
Superfly(越智志帆)「ワイルド・フラワーズ&カバー・ソングズ」
関取花「君によく似た人がいる」
曽我部恵一「おはよう」
  〃  「瞬間と永遠」
  〃  「ブルー」
sowan song「抱きしめたい」
高田渡「ごあいさつ」
滝沢朋恵「私、半分になって」
竹井詩織里「second tune ~世界止めて~」
竹内まりや「スーベニール」
  〃  「ヴァラエティ」
  〃  「クワイエット・ライフ」
  〃  「リコレクション」
橘いずみ「どんなに打ちのめされても」
寺尾沙穂「御身」
寺岡呼人「ラプソディー」
中島みゆき「転生」
  〃  「I Love You 答えてくれ」
  〃  「時代 Time goes around」
  〃  「シングルズ」
  〃  「予感」
中村中「天までとどけ」
中村一義「太陽」
二階堂和美「にじみ」
  〃  「二階堂和美のアルバム」
元ちとせ「ノマド・ソウル」
 〃 「ハナダイロ」
 〃 「オリエント」
  〃 「ハイヌミカゼ」
長谷川健一「凍る炎」
橋本一子「ターンド・パースペクティヴ」
 〃 「ナジャナジャ」
 〃 「ハイ・エキセントリック」
 〃 「ビューティ」
畠山美由紀「歌で逢いましょう」
 〃  「クロニクル」
 〃  「サマー・クラウズ、サマー・レイン」
 〃  「ダイヴィング・イントゥ・ユア・マインド」
 〃  「フラジャイル」
 〃  「リフレクション」
 〃  「レイン・フォールズ」
 〃  「わたしのうた」
浜田真理子「あなたへ」
  〃  「月の記憶」
  〃  「mariko live~月の記憶~2002」
  〃  「MARIKO」
  〃  「ラヴ・ソング」
原田郁子「銀河」
  〃 「ケモノと魔法」
一青窈「月点心」
 〃 「&」
平井堅「ライフ・イズ・・・」
 〃 「フェイキン・ポップ」
平原綾香「フロム・トゥ」
  〃 「オデッセイ」
  〃 「そら」
  〃 「パス・オブ・インディペンデンス」
藤原さくら「グッド・モーニング」
古内東子「ストレンクス」
BONNIE PINK「ヘブンズ・キッチン」
松任谷由実「悲しいほどお天気」
  〃  「ひこうき雲」(荒井由実)
  〃  「ユーミン・ヒストリー」(荒井由実)
  〃  「流線形 ’80」
美雪「フォトランダム」
ものんくる「飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち」
森山良子「あなたへのラブソング」
  〃 「”We shall overcome” を歌った日」
  〃 「カルヴァドスの風」
  〃 「ベスト・コレクション」
  〃 「ザ・ベスト」
矢井田瞳「キャンドライズ」
  〃 「ダイヤモンド」
  〃 「シングル・コレクション」
  〃 「ヒア・トゥデイ・ゴーン・トゥマロウ」
  〃 「I / flancy」
矢野顕子、上原ひろみ「ゲット・トゥゲザー~ライブ・イン・東京」
やもり(森山良子&矢野顕子)「あなたと歌おう」
山下達郎「ポケット・ミュージック」
  〃 「レアリティーズ」
  〃 「アルチザン」
  〃 「JOY」
  〃 「僕の中の少年」
  〃 「ムーングロウ」
  〃 「ソノリテ」
  〃 「コージー」
  〃 「オン・ザ・ストリート・コーナー 2」
山田杏奈「カラフル」
YUI「I LOVED YESTERDAY」
 〃「キャント・バイ・マイ・ラヴ」
又紀仁美「キス・イン・ザ・レイン」
吉田省念「黄金の館」
よしだたくろう「青春の詩」
    〃  「元気です」
吉田美奈子「ステイブル」
吉野千代乃「レイン・バラード」
VA(奥田民生、鈴木慶一、大貫妙子、宮沢和史、矢野顕子)「ライブ ビューティフル・ソングズ」

 

 かなりの枚数を列挙してはあるが、網羅的というにはまだほど遠い。杏里、稲垣潤一、小椋佳、岡村孝子、辛島美登里、小坂明子、小坂恭子、さだまさし、佐野元春、椎名林檎、髙橋真梨子、松山千春、南こうせつ、山崎ハコ、渡辺真知子など大物が多数ぬけている。評価点を付ける前に買ったものが多く、聞き直す時間的余裕がなかったからだ。あるいはリストに入ってはいるが、同じ理由で主要作品がまだ抜け落ちている人も少なくない。そうそう、レコードで持っている場合も結構あるので(CDを買い足していないものが少なからずある、もちろん洋楽の場合も同様)、聞き直せないものがある。だいぶ処分したが、レコードはまだ数千枚残っている。レコード・プレーヤーもあるが、普段ステレオにつないでいないので、今はほとんど宝の持ち腐れだ。中古で安く買う主義なので、当然新しいシンガーも少ない。まあ、適宜追加してゆけばいいという軽い気持ちで踏み切った。
 面白いことに外国のCDはカタカナ表記のタイトルが多いのに、日本人のCDにはアルファベット表記のタイトルが少なくない。本多勝一の言う植民地意識がまだ抜けないせいなのか、英語表記の方がかっこいいという意識がこの世界では根強い。それでいてフランス語やロシア語、スペイン語などは読めないと思うからかカタカナ表記、または日本語表記にする。中国のCDもそのまま漢字を使うことはない。まあ、そんなことはともかく、ここではアルファベット表記になっているものも極力カタカナ表記にしてあることをお断りしておく。
 なお、ベスト盤などは通常何種類も出ているので、レーベル名や発売年などを明記すべきだが、面倒なのでそのままにしてある。

 

2021年5月 1日 (土)

先月観た映画 採点表(2021年4月)

「万引き家族」(2018)是枝裕和監督、日本 ★★★★☆
「デトロイト」(2017)キャスリン・ビグロー監督、アメリカ ★★★★☆
「ぼくの名前はズッキーニ」(2016)クロード・バラス監督、スイス・フランス ★★★★☆
「愛を積むひと」(2015)朝原雄三監督、日本 ★★★★☆
「ドレッサー」(2015)リチャード・エアー監督、イギリス(TVM) ★★★★☆
「社葬」(1989)舛田利雄監督、日本 ★★★★☆▽
「ヒトラーに屈しなかった国王」(2016)エリック・ポッペ監督、ノルウェー ★★★★△
「モリのいる場所」(2017)沖田修一監督、日本 ★★★★△
「ローズの秘密の頁」(2016)ジム・シェリダン監督、アイルランド ★★★★△
「はちどり」(2018)キム・ボラ監督、韓国 ★★★★△
「博士と狂人」(2018)P・B・シェムラン監督、英・アイルランド・仏・アイスランド ★★★★△
「横堀川」(1966)大庭秀雄監督、日本 ★★★★△
「春江水暖」(2019)グー・シャオガン監督、中国 ★★★★△
「青天の霹靂」(2014)劇団ひとり監督、日本 ★★★★△
「82年生まれ、キム・ジヨン」(2019)キム・ドヨン監督、韓国 ★★★★△
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」(2017)スティーヴン・フリアーズ監督、英・米 ★★★★△
「罪の声」(2020)土井裕泰監督、日本 ★★★★△
「わたしたち」(2015)ユン・ガウン監督、韓国 ★★★★△
「夢見るように眠りたい」(1986)林海象監督、日本 ★★★★△
「夜明けの祈り」(2016)アンヌ・フォンテーヌ監督、フランス・ポーランド ★★★★△
「ニンゲン合格」(1999)黒沢清監督、日本 ★★★★△
「マヌケ先生」(1998)大林宣彦、内藤忠司監督、日本 ★★★★△
「麻雀放浪記」(1984)和田誠監督、日本 ★★★★△
「あつもの 杢平の秋」(1999)池端俊策監督、日本 ★★★★
「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」(2019)平山秀幸監督、日本 ★★★★
「ヒトラーを欺いた黄色い星」(2017)クラウス・レーフレ監督、ドイツ ★★★★
「奇蹟がくれた数式」(2015)マシュー・ブラウン監督、イギリス ★★★★
「夏時間」(2019)ユン・ダンビ監督、韓国 ★★★★
「善悪の刃」(2017)キム・テユン監督、韓国 ★★★★
「飛べ!ダコタ」(2013)油谷誠至監督、日本 ★★★★
「男はつらいよ 葛飾立志篇」(1975)山田洋次監督、日本 ★★★★
「廃市」(1984)大林宣彦監督、日本 ★★★★
「リトルパフォーマー 風の鼓動」(2015)六車俊治監督、日本 ★★★★
「夏の庭 The Friends」(1994)相米慎二監督、日本 ★★★★
「凪の海」(2020)早川大介監督、日本 ★★★★
「木曜組曲」(2001)篠原哲雄監督、日本 ★★★★
「スクール・デイズ」(2011)マイケル・パヴォーネ監督、アメリカ ★★★★
「ルーム」(2015)レニー・アブラハムソン監督、アイルランド・カナダ ★★★★▽
「ブレードランナー ディレクターズ・カット版」(1992)リドリー・スコット監督、米 ★★★★▽
「瀬戸内少年野球団 青春篇 最後の楽園」(1987)三村晴彦監督、日本 ★★★

主演男優
 5 イアン・マッケラン「ドレッサー」
   アンソニー・ホプキンス「ドレッサー」
   山崎努「モリのいる場所」
   イェスパー・クリステンセン「ヒトラーに屈しなかった国王」
   佐藤浩市「愛を積むひと」
   ショーン・ペン「博士と狂人」
   メル・ギブソン「博士と狂人」
   緒方拳「社葬」
   大泉洋「青天の霹靂」
   劇団ひとり「青天の霹靂」
   ウィル・ポールター「デトロイト」
   笑福亭鶴瓶「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
   リリー・フランキー「万引き家族」
   チョン・ウ「善悪の刃」
   小栗旬「罪の声」
   星野源「罪の声」
 4 アルジー・スミス「デトロイト」
   デヴ・パテル「奇蹟がくれた数式」
   アリ・ファザール「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

主演女優
 5 ジュディ・デンチ「ヴィクトリア女王 最期の秘密」
   樋口可南子「愛を積むひと」
   倍賞千恵子「横堀川」
   ルーニー・マーラ「ローズの秘密の頁」
   チョン・ユミ「82年生まれ、キム・ジヨン」
   ヴァネッサ・レッドグレーヴ「ローズの秘密の頁」
 4 鈴木京香「木曜組曲」
   原田美枝子「木曜組曲」
   ルー・ドゥ・ラージュ「夜明けの祈り」
   チェ・ジョンウン「夏時間」
   パク・シフ「はちどり」
   早間千尋「リトルパフォーマー 風の鼓動」
   チェ・スイン「わたしたち」

助演男優
 5 柄本明「愛を積むひと」
   中村扇雀「横堀川」
   鹿賀丈史「麻雀放浪記」
   ジェレミー・アイアンズ「奇蹟がくれた数式」
   江守徹「社葬」
   加藤健一「麻雀放浪記」
   小沢昭一「横堀川」
 4 ジョン・ボイエガ「デトロイト」
   ルトガー・ハウアー「ブレードランナー ディレクターズ・カット版」
   風間杜夫「青天の霹靂」
   綾野剛「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
   カン・ハヌル「善悪の刃」
   高松英郎「社葬」
   柄本明「飛べ!ダコタ」
   佐藤浩市「社葬」

助演女優
 5 小林聡美「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
   アガタ・ブゼク「夜明けの祈り」
   十朱幸代「社葬」
   樹木希林「モリのいる場所」
   キム・セビョク「はちどり」
   ソル・へイン「わたしたち」
 4 浅丘ルリ子「木曜組曲」
   安藤サクラ「万引き家族」
   加藤登紀子「木曜組曲」
   柴咲コウ「青天の霹靂」
   加賀まりこ「麻雀放浪記」
   高野渚「リトルパフォーマー 風の鼓動」

 

ゴブリンのこれがおすすめ 59 イギリス映画(2)2000年以降

 90年代以降のイギリス映画は大きく5つの系統に分けられるだろう。一つは「ウェールズの山」、「ブラス!」、「フル・モンティ」、「リトルダンサー」、「グリーン・フィンガーズ」、「ベッカムに恋して」、「キンキー・ブーツ」、「シャンプー台の向こうに」、「カレンダー・ガールズ」、「天使の分け前」などの系統。努力して困難を乗り越え成功を掴むという、明るい元気が出るタイプの映画だ。80年代のサッチャー時代を経て、景気こそ回復したが同時に貧富の差が拡大したイギリスの現状の反映である。絶望の裏返しであるほとんどやけっぱちの楽天主義と、奇想天外な発想で現状を突破しようという前向きの意欲が入り混じった状態から生まれてきた映画たちである。2000年代に入るとやけっぱちな感じは消え、むしろコミカルな味わいが付け加えられる傾向にある。
 二つ目は「リフ・ラフ」、「レディバード・レディバード」、「ボクと空と麦畑」、「人生は、時々晴れ」、「がんばれリアム」、「マイ・ネーム・イズ・ジョー」、「家族のかたち」、「SWEET SIXTEEN」、「やさしくキスをして」、「麦の穂をゆらす風」、「オレンジと太陽」、「ルート・アイリッシュ」などの、イギリスの現状を反映した辛く、厳しく、暗い系統の作品群。ケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」と「家族を想うとき」は、かつての福祉国家のなれの果てとでも呼ぶべき現状を気が滅入るほどリアルに描き出している。2000年代のすぐれた作品の多くはこの二つのタイプに属している。
 三つ目の系統は「シャロウ・グレイブ」、「トレインスポッティング」、「ザ・クリミナル」、「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」、「ロンドン・ドッグズ」、「レイヤー・ケーキ」、「バンク・ジョブ」などの一連のイギリス版犯罪映画である。いずれも、サッチャー時代に福祉国家から競争国家に路線転換し、アル中や薬中や犯罪がはびこるリトル・アメリカ化したイギリス社会の明と暗の反映である。2000年代に入るとこの系統の作品はぐっと減る。代わりにテレビ・ドラマでサスペンス・ドラマの傑作が大量に作られるようになる。
 もちろんこういった作品ばかりではなく、四つ目の系統として、「Queen Victoria 至上の恋」、「エリザベス」、「アイリス」、「いつか晴れた日に」、「日陰のふたり」、「プライドと偏見」、「オリバー・ツイスト」、「クィーン」、「英国王のスピーチ」、「もうひとりのシェイクスピア」などの文芸映画や歴史劇なども作られている。
 2000年代に入って増えてきたのは「エセルとアーネスト ふたりの物語」、「マイ・ビューティフル・ガーデン」、「ロンドン、人生はじめます」、「ガーンジー島の読書会の秘密」、「マイ・ブックショップ」などの、家庭劇や人間的な絆、コミュニティの絆を描く作品群。1番目のタイプに含めることも可能だが、自助や自己責任で済ませようとする政治的傾向に対する反動だと考えられる。サッチャー元首相は「社会などは存在しない。あるのは個人と家族だ」と言ったが、皮肉なことにコロナ禍で社会保障の大切さが見直されつつある。コロナに感染したジョンソン首相はNHS(国民健康サービス)による献身的な治療で救われた際、「社会なるものは現に存在する」というメッセージを出したという。今後はこのタイプの作品が増えてゆくのではないか。

 

「グリーン・フィンガーズ」(2000) ジョエル・ハーシュマン監督
「シーズン・チケット」(2000) マーク・ハーマン監督
「シャンプー台のむこうに」(2000)  パディ・ブレスナック監督
「チキン・ラン」(2000) ニック・パーク、ピーター・ロード監督
「ブレッド&ローズ」(2000)ケン・ローチ監督、英・独・スペイン
「リトル・ダンサー」(2000) スティーブン・ダルドリー監督
「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001) シャロン・マグワイア監督
「ゴスフォード・パーク」(2001) ロバート・アルトマン監督、伊・英・米・独
「アイリス」(2001) リチャード・エアー監督
「家族のかたち」(2002) シェーン・メドウス監督、英・独・オランダ
「ケミカル51」(2002) ロニー・ユー監督、英・米・加
「SWEET SIXTEEN」(2002) ケン・ローチ監督
「人生は、時々晴れ」(2002) マイク・リー監督
「ベッカムに恋して」(2002) グリンダ・チャーダ監督
「運命を分けたザイル」(2003) ケヴィン・マクドナルド監督
「真珠の耳飾の少女」(2003) ピーター・ウェーバー監督
「カレンダー・ガールズ」(2003) ナイジェル・コール監督
「ディープ・ブルー」(2003) アラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット監督
「明日へのチケット」(2004) ケン・ローチ監督、イギリス・イタリア
「ヴェラ・ドレイク」(2004) マイク・リー監督、英・仏・ニュージーランド
「Dearフランキー」(2004) ショーナ・オーバック監督
「ホテル・ルワンダ」(2004) テリー・ジョージ監督、南アフリカ・イギリス・イタリア
「ミリオンズ」(2004) ダニー・ボイル監督
「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004)  ヴァルテル・サレス監督
「やさしくキスをして」(2004) ケン・ローチ監督
「ラヴェンダーの咲く庭で」(2004)  チャールズ・ダンス監督
「Vフォー・ヴェンデッタ」(2005)ジェームズ・マクティーグ監督、イギリス・ドイツ
「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(2005)ニック・パーク、他、監督、英・米
「オリバー・ツイスト」(2005)ロマン・ポランスキー監督、フランス・イギリス・チェコ
「キンキー・ブーツ」(2005)ジュリアン・ジャロルド監督、英・米
「クレアモントホテル」(2005)ダン・アイアランド監督、英・米
「コープス・ブライド」(2005)ティム・バートン監督、英・米
「ナイロビの蜂」(2005)フェルナンド・メイレレス監督
「プライドと偏見」(2005)ジョー・ライト監督
「ヘンダーソン夫人の贈り物」(2005)スティーヴン・フリアーズ監督
「マッチポイント」(2005)ウディ・アレン監督
「THIS IS ENGLAND」(2006)シェーン・メドウス監督
「麦の穂をゆらす風」(2006)ケン・ローチ監督
「やわらかい手」(2006)サム・ガルバルスキ監督、イギリス・他
「イースタン・プロミス」(2007)デビッド・クローネンバーグ監督、英・米・加
「この自由な世界で」(2007)ケン・ローチ監督、イギリス・他
「ヤング@ハート」(2007)スティーヴン・ウォーカー、アイリーン・ホール監督
「ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢」(2008)ニック・パーク監督
「バンク・ジョブ」(2008)ロジャー・ドナルドソン監督
「アリス・クリードの失踪」(2009)J・ブレイクソン監督
「17歳の肖像」(2009)ロネ・シェルフィグ監督
「パイレーツ・ロック」(2009)リチャード・カーティス監督、英・独
「ロンドン・リバー」(2009)ラシッド・ブシャール監督、英・仏・アルジェリア
「英国王のスピーチ」(2010)トム・フーパー監督、英・豪
「おじいさんと草原の小学校」(2010)ジャスティン・チャドウィック監督
「オレンジと太陽」(2010)ジム・ローチ監督
「家族の庭」(2010)マイク・リー監督
「ゴーストライター」(2010)ロマン・ポランスキー監督、仏・独・英
「ルート・アイリッシュ」(2010)ケン・ローチ監督、英・仏・・ベルギー・伊・スペイン
「わたしを離さないで」(2010)マーク・ロマネク監督、英・米
「砂漠でサーモン・フィッシング」(2011)ラッセ・ハルストレム監督
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2011)ジョン・マッデン監督、英・米・他
「もうひとりのシェイクスピア」(2011)ローランド・エメリッヒ監督、英・独
「いとしきエブリデイ」(2012)マイケル・ウィンターボトム監督
「天使の分け前」(2012)ケン・ローチ監督、英・仏・伊・ベルギー
「おみおくりの作法」(2013)ウベルト・パゾリーニ監督、イギリス・イタリア
「カルテット!人生のオペラハウス」(2013)ダスティン・ホフマン監督
「グランド・ブダペスト・ホテル」(2013)ウエス・アンダーソン監督、イギリス・ドイツ
「イタリアは呼んでいる」(2014)マイケル・ウィンターボトム監督
「イミテーション・ゲーム」(2014)モルテン・ティルドゥム監督、英・米
「ジミー、野を駆ける伝説」(2014)ケン・ローチ監督
「ターナー、光に愛を求めて」(2014)マイク・リー監督
「パレードへようこそ」(2014)マシュー・ウォーチャス監督
「フューリー」(1914)デヴィッド・エアー監督
「アイヒマン・ショー」(2015)ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督
「エクス・マキナ」(2015)アレックス・ガーランド監督
「黄金のアデーレ 名画の帰還」(2015)サイモン・カーティス監督、英・米
「奇蹟がくれた数式」(2015)マシュー・ブラウン監督
「グランドフィナーレ」(2015)パオロ・ソレンティーノ監督、伊・仏・スイス・英
「ドレッサー」(2015)リチャード・エアー監督
「ウイスキーと2人の花嫁」(2016)ギリーズ・マッキノン監督
「エセルとアーネスト ふたりの物語」(2016)ロジャー・メインウッド監督、英・他
「セブン・シスターズ」(2016)トミー・ウィルコラ監督、英・米・仏・ベルギー
「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016)ケン・ローチ監督、英・仏・ベルギー
「マイ・ビューティフル・ガーデン」(2016)サイモン・アバウド監督
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」(2017)スティーヴン・フリアーズ監督、英・米
「ウィンストン・チャーチル」(2017)ジョー・ライト監督
「ロンドン、人生はじめます」(2017)ロバート・フェスティンガー監督
「オフィシャル・シークレット」(2018)ギャヴィン・フッド監督
「ガーンジー島の読書会の秘密」(2018)マイク・ニューウェル監督、仏・英
「キーパー ある兵士の奇跡」(2018)マルクス・H・ローゼンミュラー監督、英・独
「博士と狂人」(2018)P・B・シェムラン監督、英・アイルランド・仏・アイスランド
「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)ブライアン・シンガー監督、イギリス・アメリカ
「マイ・ブックショップ」(2018)イサベル・コイシェ監督、スペイン・英・独
「1917 命をかけた伝令」(2019)サム・メンデス監督、イギリス・アメリカ 
「家族を想うとき」(2019)ケン・ローチ監督、イギリス・フランス・ベルギー
「ロケットマン」(2019)デクスター・フレッチャー監督 

 

ゴブリンのこれがおすすめ 58 イギリス映画(1)1990年代まで

 アレクサンダー・コルダ、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー、デヴィッド・リーン、キャロル・リード、カレル・ライス、トニー・リチャードソン、リンゼイ・アンダーソン、ジョゼフ・ロージーなどの巨匠が活躍したイギリス映画の黄金時代は60年代でほぼ終わり、70年代は低迷期だった。80年代には「炎のランナー」、「未来世紀ブラジル」、「マイ・ビューティフル・ランドレット」、「ミッション」、「遠い夜明け」、「ワールド・アパート」などの作品が現れてやや持ち直した。
 やっとイギリス映画にルネッサンスとも言うべき活況が戻って来たのは90年代になってからである。「秘密と嘘」(1996、マイク・リー監督)が1997年の『キネマ旬報』ベストテン1位に選出されたことは、90年代イギリス映画の好調さを象徴している。
 1982年にイギリス映画界にとって画期的な出来事が二つ起きている。一つはイギリス映画「炎のランナー」がアカデミー作品賞を受賞したことである。もう一つはテレビ局のチャンネル4が出来たことである。この局は映画制作に力を入れることを念頭に置いて作られた局である。これ以降メジャーな配給会社による映画とチャンネル4によるインディペンデントな小品映画が並行して作られ、少しずつ成功作が生まれてくる。86年の「マイ・ビューティフル・ランドレッ ト」は中でも印象深い作品である。その他にもジェームズ・アイヴォリーの文芸映画、デレク・ジャーマン、ピーター・グリーナウェイのアート系映画などが次々に生まれた。「インドへの道」や「ミッション」などの大作も作られた。こうしてデビッド・リーンやキャロル・リードといった巨匠が活躍した時代から、怒れる若者たちの時代60年代を経てその後下降線をたどり、低迷の70年代を送ったイギリス映画界は、80年代の回復期を経て、90年代に入りついに復活し、イギリス映画は再び黄金時代を迎えたのである。1989年には30本しか製作されなかったのが、90年代前半には50本以上になり(92年は47本、93 年は69本、95年は78本)、96年128本、97年112本と、96年以降は年間100本以上のイギリス映画が製作されているのである。
 このような好調の背景には、映画制作にかかわる事情の変化が関係している。前述したチャンネル4と公共放送のBBCが車の両輪となり、映画制作を支えている。他にもグラナダ・テレビとITCなどのテレビが劇映画を製作している。また、宝くじの売上金を映画制作に融資する制度も映画製作本数の増加に大きく貢献している。また、ブレア首相率いる労働党内閣も映画振興政策に力を入れている。ブレア首相は初めて映画担当大臣を置き、映画制作の資金調達と若手映画人育成に力を入れだした。制作費1500万ポンド以下の作品を非課税扱いとした。こういったことがすべてあいまって90年代以降のイギリス映画の好調を支えているのである。
 なぜイギリス映画はこれほど急激に活況を呈するようになったのだろうか。90年代のイギリス映画には80年代のイギリス映画にあまりなかった明るさや前向きのエネルギーが感じられる。しかし「フル・モンティ」や「ブラス!」や「リトル・ダンサー」などの明るい前向きのイメージを持った映画にも、それらの映画の明るさの裏には失業、貧困、犯罪などの現実がある。そしてこの「失業、貧困、犯罪」こそが、90年代以降のイギリス映画を読み解く重要なキーワードなのである。
 80年代はまるまるサッチャーの時代だった。サッチャー政権の新自由主義的政策によりイギリスは表面上確かに豊かになったが、その一方でアメリカ的な消費生活が急速に拡大し、金の有無だけがその人間関係を決定する社会に変貌していった。競争意識が高まることによって経済は好転したが、極端な上昇志向や拝金主義が蔓延し、弱者は切り捨てられることになった。サッチャー時代の自助努力による立身出世というイデオロギーは、上昇志向の個人がひじを張る社会を生み、そのあおりでかつてのコミュニティという人のつながりは解体されてゆく。這い上がる余地のない失業者や社会の最底辺にいる者たちは、出口のない閉塞した社会の中に捕らわれて抜け出せない。社会が人々を外から蝕(むしば)み、酒とドラッグが中から蝕んでいった。
 90年代のイギリス映画は、大局的に見て、このサッチャリズムに対する反動だったと言えるだろう。80年代にサッチャー時代を経験したことが90年代のイギリス映画の成功を生んだのである。


「ヘンリー八世の私生活」(1933) アレクサンダー・コルダ監督
「アラン」(1934) ロバート・フラハティ監督
「レンブラント 描かれた人生」(1936) アレクサンダー・コルダ監督
「バルカン超特急」(1938、アルフレッド・ヒッチコック監督
「巌窟の野獣」(1939) アルフレッド・ヒッチコック監督
「逢びき」(1945) デヴィッド・リーン監督
「黒水仙」(1946) マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「大いなる遺産」(1947) デヴィッド・リーン監督
「邪魔者は殺せ」(1947) キャロル・リード監督
「おちた偶像」(1948) キャロル・リード監督
「オリヴァ・ツイスト」(1948) デヴィッド・リーン監督
「ハムレット」(1948)  ローレンス・オリヴィエ監督
「第三の男」(1949) キャロル・リード監督
「赤い靴」(1950)マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「ホフマン物語」(1951)マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「二つの世界の男」(1953)キャロル・リード監督
「暁の出撃」(1954) マイケル・アンダーソン監督
「ホブスンの婿選び」(1954) デヴィッド・リーン監督
「デッド・ロック」(1954) アーサー・ルービン監督
「マダムと泥棒」(1955) アレクサンダー・メッケンドリック監督
「狩人の夜」(1955) チャールズ・ロートン監督
「リチャード三世」」(1955) ローレンス・オリヴィエ監督
「将軍月光に消ゆ」(1957) マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「戦場にかける橋」(1957) デヴィッド・リーン監督
「SOSタイタニック」(1958)ロイ・ウォード・ベイカー監督
「戦塵未だ消えず」(1960) ラルフ・トーマス監督
「土曜の夜と日曜の朝」(1960) カレル・ライス監督
「謎の要人悠々逃亡!」(1960)ケン・アナキン監督
「可愛い妖精」(1961)ピーター・グレンヴィル監督
「黒い狼」(1961)ロイ・ウォード・ベイカー監督
「アラビアのロレンス」(1962) デヴィッド・リーン監督
「ズール戦争」(1963) サイ・エンドフィールド監督、英・米
「博士の異常な愛情」(1963) スタンリー・キューブリック監督
「召使」(1963) ジョゼフ・ロージー監督
「国際諜報局」(1964)シドニー・J・フューリー監督
「反撥」(1964) ロマン・ポランスキー監督
「ベケット」(1964) ピーター・グレンヴィル監督
「オセロ」(1965) スチュアート・バージ監督
「キプロス脱出作戦」(1965) ラルフ・トーマス監督
「ドクトル・ジバゴ」(1965)  デヴィッド・リーン監督
「袋小路」(1965) ロマン・ポランスキー監督
「わが命つきるとも」(1966) フレッド・ジンネマン監督
「吸血鬼」(1967) ロマン・ポランスキー監督
「できごと」(1967) ジョゼフ・ロージー監督
「遥か群集を離れて」(1967) ジョン・シュレシンジャー監督
「冬のライオン」(1968) アンソニー・ハーヴィー監督
「ミス・ブロディの青春」(1968)ロナルド・ニーム監督
「ミニミニ大作戦」(1968)ピーター・コリンソン監督
「if・・・もしも」(1969) リンゼイ・アンダーソン監督
「ケス」(1969) ケン・ローチ監督
「恋する女たち」(1969) ケン・ラッセル監督
「素晴らしき戦争」(1969)リチャード・アッテンボロー監督
「裸足のイサドラ」(1969) カレル・ライス監督
「ライアンの娘」(1970) デヴィッド・リーン監督
「時計じかけのオレンジ」(1971) スタンリー・キューブリック監督
「日曜日は別れの時」(1971) ジョン・シュレシンジャー監督
「若草の祈り」(1971) ライオネル・ジェフリーズ監督
「ジャッカルの日」(1973)  フレッド・ジンネマン監督、イギリス・フランス
「ジャガーノート」(1974)リチャード・レスター監督
「戦争のはらわた」(1975)サム・ペキンパー監督、西独・英
「ブラジルから来た少年」(1978)フランクリン・J・シャフナー監督
「ワイルド・ギース」(1978)アンドリュー・V・マクラグレン監督
「シャイニング」(1980)スタンリー・キューブリック監督
「テス」(1980) ロマン・ポランスキー監督
「フランス軍中尉の女」(1981) カレル・ライス監督
「炎のランナー」(1981) ヒュー・ハドソン監督
「英国式殺人事件」(1982) ピーター・グリーナウェイ監督
「インドへの道」(1984) デヴィッド・リーン監督
「未来世紀ブラジル」(1985) テリー・ギリアム監督
「マイ・ビューティフル・ランドレット」(1985) スティーヴン・フリアーズ監督
「風が吹くとき」(1986)ジミー・T・ムラカミ監督
「カルラの歌」(1986)ケン・ローチ監督
「眺めのいい部屋」(1986) ジェームズ・アイヴォリー監督
「モナリザ」(1986) ニール・ジョーダン監督
「ミッション」(1986) ローランド・ジョフィ監督
「戦場の小さな天使たち」(1987) ジョン・ブーアマン監督
「遠い夜明け」(1987) リチャード・アッテンボロー監督
「ワールド・アパート」(1987) クリス・メンゲス監督
「戦場の小さな天使たち」(1987) ジョン・ブーアマン監督
「ウィズネイルと僕」(1988)ブルース・ロビンソン監督
「ヘンリー五世」(1989) ケネス・ブラナー監督
「ウォレスとグルミット」(1989-93) ニック・パーク監督
「ザ・コミットメンツ」(1991)  アラン・パーカー監督、イギリス・アイルランド
「リフ・ラフ」(1991) ケン・ローチ監督
「ヒア・マイ・ソング」(1991) ピーター・チェルソム監督
「クライング・ゲーム」(1992) ニール・ジョーダン監督
「ピーターズ・フレンズ」(1992)  ケネス・ブラナー監督
「ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ」(1993)ニック・パーク監督
「永遠の愛に生きて」(1993)リチャード・アッテンボロー監督、英・米
「日の名残り」(1993)ジェームズ・アイヴォリー監督
「レイニング・ストーンズ」(1993)ケン・ローチ監督
「英国万歳!」(1994) ニコラス・ハイトナー監督
「レディバード・レディバード」(1994)  ケン・ローチ監督
「いつか晴れた日に」(1995) アン・リー監督
「ウォレスとグルミット 危機一髪!」(1995)  ニック・パーク監督
「シャロウ・グレイブ」(1995)  ダニー・ボイル監督
「ある貴婦人の肖像」(1996) ジェーン・カンピオン監督
「ウェールズの山」」(1996)  クリストファー・マンガー監督
「エマ」(1996) ダグラス・マクグラス監督
「日陰のふたり」(1996) マイケル・ウィンターボトム監督
「秘密と嘘」(1996) マイク・リー監督
「カルラの歌」(1996) ケン・ローチ監督
「トレインスポッティング」(1996) ダニー・ボイル監督
「ウェールズの山」(1996) クリストファー・マンガー監督
「ブラス!」(1996) マーク・ハーマン監督
「フル・モンティ」(1997) ピーター・カッタネオ監督
「Qeen Victoria 至上の愛」(1997) ジョン・マッデン監督
「ザ・クリミナル」(1998) ジュリアン・シンプソン監督
「マイ・スウィート・シェフィールド」(1998) サム・ミラー監督
「エリザベス」(1998) シェカール・カプール監督
「恋におちたシェイクスピア」(1998) ジョン・マッデン監督
「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」(1998) アナンド・タッカー監督
「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(1998) ガイ・リッチー監督
「ウェイクアップ!ネッド」(1998) カーク・ジョーンズ監督
「ヴァージン・フライト」(1998) ポール・グリーングラス監督
「ビューティフル・ピープル」(1999)  ジャスミン・ディズダー監督
「ぼくの国、パパの国」(1999) ダミアン・オドネル監督
「ロンドン・ドッグス」(1999)  ドミニク・アンシアーノ、レイ・バーディス監督

2021年4月27日 (火)

これから観たい&おすすめ映画・BD(21年5月)

【新作映画】公開日
4月9日
 「ハウス・イン・ザ・フィールズ」(2017)タラ・ハディド監督、モロッコ・カタール
4月10日
 「デカローグ デジタル・リマスター版」(1988)クシシュトフ・キエシロフスキー監督、ポーランド・西独
4月23日
 「ブックセラーズ」(2019)D・W・ヤング監督、アメリカ
 「グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告」(2020)ティム・ヒル監督、アメリカ
 「るろうに剣心 最終章 The Final」(2020)大友啓史監督、日本
4月29日
 「アーヤと魔女」(2020)宮崎吾朗監督、日本
4月30日
 「ビーチ・バム まじめに不真面目」(2019)ハーモニー・コリン監督、アメリカ
5月1日
 「海辺の彼女たち」(2020)藤元明緒監督、日本・ベトナム
5月7日
 「ジェントルメン」(2020)ガイ・リッチー監督、英・米
 「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(2020)飯塚健監督、日本
 「未来へのかたち」(2020)大森研一監督、日本
5月14日
 「ファーザー」(2020)フロリアン・ゼレール監督、英・仏
 「海辺の家族たち」(2016)ロベール・ゲディギャン監督、フランス
 「アオラレ」(2020)デリック・ポルテ監督、アメリカ
緊急事態宣言解除後公開
 「くれなずめ」(2021)松居大悟監督、日本 
 「アメリカン・ユートピア」(2020)スパイク・リー監督、アメリカ

【新作DVD・BD】レンタル開始日
4月21日
 「THE CAVE サッカー少年救出までの18日間」(トム・ウォーラー監督、タイ・アイルランド)
 「水上のフライト」(2020)兼重淳監督、日本
4月23日
 「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」(クリス・バトラー監督、アメリカ)
4月28日
 「僕の名はパリエルム・ペルマール」(1918)マーリ・セルヴァラージ監督、インド
4月30日
 「おとなの事情 スマホをのぞいたら」(光野道夫監督、日本)
5月7日
 「オフィシャル・シークレット」(ギャビン・フッド監督、イギリス)
 「エイブのキッチンストーリー」(フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ監督、米・ブラジル)
 「マーティン・エデン」(ピエトロ・マルチェッロ監督、イタリア・フランス・ドイツ)
 「ヒトラーに盗られたうさぎ」(カロリーヌ・リンク監督、ドイツ)
 「アンチ・ライフ」(ジョン・スーツ監督、カナダ)
5月12日
 「アンダードッグ 前編/後編」(武正晴監督、日本)
 「さくら」(矢崎仁司監督、日本)
 「デンマークの息子」(2019)ウラー・サリム監督、デンマーク
5月19日
 「461個のおべんとう」(兼重淳監督、日本)
5月21日
 「ラーヤと龍の王国」(ドン・ホール、他、監督、アメリカ)
5月26日
 「おらおらでひとりいぐも」(沖田修一監督、日本)
 「ジオラマボーイ・パノラマガール」(瀬田なつき監督、日本)
 「泣く子はいねぇが」(佐藤快磨監督、日本)
6月2日
 「アーニャは、きっと来る」(ベン・クックソン監督、イギリス・ベルギー)
 「カポネ」(ジョシュ・トランク監督、アメリカ・カナダ)
 「キーパー ある兵士の奇跡」(マルクス・H・ローゼンミュラー監督、イギリス・ドイツ)
 「チィファの手紙」(岩井俊二監督、中国)
 「メイキング・オブ・モータウン」(ベンジャミン&ゲイブ・ターナー監督、英・米)
 「燃ゆる女の肖像」(セリーヌ・シアマ監督、フランス)
6月4日
 「ニューヨーク 親切なロシア料理店」(ロネ・シェルフィグ監督、デンマーク・カナダ・他)
 「ファヒム パリが見た奇跡」(ピエール・フランソワ・マルタン・ラヴァル監督、仏)
 「滑走路」(大庭功睦監督、日本)
6月16日
 「鬼滅の刃 無限列車編」(2020)外崎春雄監督、日本

【旧作DVD・BD】発売日
4月30日
 「天井桟敷の人々 4K修復版」(1945)マルセル・カルネ監督、フランス
5月1日
 「台風クラブ」(1985)相米慎二監督、日本
5月7日
 「ジャガーノート」(1974)リチャード・レスター監督、イギリス
5月12日
 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 Blu-ray BOX 1 ハードアクション編」(1975~81)
  収録作品:「恐怖に襲われた街」「危険を買う男」「警部」「プロフェッショナル」
5月14日
 「ミュージック・ボックス」(1989)コスタ・ガブラス監督、アメリカ
6月9日
 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 Blu-ray BOX 1 冒険ロマンス編」(1975~81)
  収録作品:「大頭脳」「大盗賊」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」

*色がついているのは特に注目している作品です。

 

2021年4月 1日 (木)

先月観た映画 採点表(2021年3月)

「みかんの丘」(2013)ザザ・ウルシャゼ監督、エストニア・ジョージア ★★★★★
「ハクソー・リッジ」(2016)メル・ギブソン監督、オーストラリア・米 ★★★★☆
「ジュゼップ」(2020)オーレル監督、フランス ★★★★☆
「お嬢さん乾杯」(1949)木下恵介監督、日本 ★★★★☆
「靴ひも」(2018)ヤコブ・ゴールドヴァッサー監督、イスラエル ★★★★△
「家へ帰ろう」(2017)パブロ・ソラルス監督、スペイン・アルゼンチン ★★★★△
「邪魔者は殺せ」(1947)キャロル・リード監督、イギリス ★★★★△
「戸田家の兄妹」(1941)小津安二郎監督、日本 ★★★★△
「海峡」(1982)森谷司郎監督、日本 ★★★★△
「50年後のボクたちは」(2016)ファティ・アキン監督、ドイツ ★★★★△
「歌声にのった少年」(2015)ハニ・アブ・アサド監督、パレスチナ ★★★★△
「MERU/メルー」(2015)ジミー・チン、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ監督、米 ★★★★△
「永い言い訳」(2016)西川美和監督、日本 ★★★★△
「長屋紳士録」(1947)小津安二郎監督、日本 ★★★★△
「スパイの妻」(2020)黒沢清監督、日本 ★★★★
「朝が来る」(2020)河瀬直美監督、日本 ★★★★
「長いお別れ」(2019)中野量太監督、日本 ★★★★
「最初の晩餐」(2019)常盤司郎監督、日本 ★★★★
「ハニーランド 永遠の谷」(2019)リューボ・ステファノフ、タマラ・コテフスカ監督、北マケドニア ★★★★
「特捜部Q カルテ番号64」(2018)クリストファー・ボー監督、デンマーク・ドイツ ★★★★
「サリヴァンの旅」(1941)プレストン・スタージェス監督、アメリカ ★★★★
「ヌードの夜」(1993)石井隆監督、日本 ★★★★
「天国にちがいない」(2019) エリア・スレイマン監督、仏・カタール・独・加・トルコ・パレスチナ★★★★
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(2018)ロン・ハワード監督、アメリカ ★★★★
「可愛い配当」(1951)ヴィンセント・ミネリ監督、アメリカ ★★★★
「ダニー・ケイの検察官閣下」(1949)ヘンリー・コスター監督、アメリカ ★★★★
「悪霊島」(1981)篠田正浩監督、日本 ★★★★
「ラン・スルー・ザ・ナイト」(2016)レナト・ダヴレトヤロフ監督、ロシア ★★★★
「希望の灯り」(2018)トーマス・ステューバー監督、ドイツ ★★★★▽
「いつも月夜に米の飯」(2018)加藤綾佳監督、日本 ★★★★▽
「行き止まりの世界に生まれて」(2018)ビン・リュー監督、アメリカ ★★★★▽
「陽は昇る」(1939)マルセル・カルネ監督、フランス ★★★★▽
「よこがお」(2019) 深田晃司監督、日本 ★★★☆
「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」(1989)山田洋次監督、日本 ★★★☆
「さよなら、人類」(2014)ロイ・アンダーソン監督、スウェーデン・ノルウェー・仏・独 ★★☆
「嵐電」(2019) 鈴木卓爾監督、日本 ★★

 

主演男優
 5 ミゲル・アンヘル・ソラ「家へ帰ろう」
   高倉健「海峡」
   レンビット・ウルフサク「みかんの丘」
   佐分利信「戸田家の兄妹」
   ジェームズ・メイソン「邪魔者は殺せ」
   本木雅弘「永い言い訳」
   竹中直人「ヌードの夜」
   佐野周二「お嬢さん乾杯」
   高橋一生「スパイの妻」
 4 アンドリュー・ガーフィールド「ハクソー・リッジ」
   ダニー・ケイ「ダニー・ケイの検察官閣下」
   スペンサー・トレイシー「可愛い配当」
   ジャン・ギャバン「陽は昇る」

主演女優
 5 原節子「お嬢さん乾杯」
   飯田蝶子「長屋紳士録」
   永作博美「朝が来る」
 4 蒼井優「スパイの妻」
   大西礼芳「嵐電」
   蒼井優「長いお別れ」
   余貴美子「ヌードの夜」

助演男優
 5 森繁久彌「海峡」
   アナンド・バトビレグ・チョローンバータル「50年後のボクたちは」
   ウディ・ハレルソン「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」
   根津甚八「ヌードの夜」
 4 坂東龍汰「スパイの妻」
   坂本武「お嬢さん乾杯」
   椎名詰平「ヌードの夜」
   竹原ピストル「永い言い訳」
   山崎努「長いお別れ」

助演女優
 5 岩下志麻「悪霊島」
   ヒバ・アタッラー「歌声にのった少年」
   吉川満子「戸田家の兄妹」
 4 吉川満子「長屋紳士録」
   ジョーン・ベネット「可愛い配当」
   吉永小百合「海峡」
   アルレッティ「陽は昇る」
   アンヘラ・モリーナ「家へ帰ろう」
   オルガ・ポラズ「家へ帰ろう」
   ユリア・ベアホルト「家へ帰ろう」
   蒔田彩珠「朝が来る」
   深津絵里「永い言い訳」
   松原智恵子「長いお別れ」
   浅田美代子「朝が来る」
   黒木華「永い言い訳」
   市川実日子「よこがお」

 

2021年3月31日 (水)

これから観たい&おすすめ映画・BD(21年4月)

【新作映画】公開日
3月20日
 「AGANAI 地下鉄サリン事件と私」(2020)さかはらあつし監督、日本
3月26日
 「ノマドランド」(2020)クロエ・シャオ監督、アメリカ
 「旅立つ息子へ」(2020)ニル・ベルグマン監督、イスラエル・イタリア
 「騙し絵の牙」(2020)吉田大八監督、日本
 「水を抱く女」(2020)クリスティアン・ベツォルト監督、ドイツ・フランス
 「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」(2020)池田暁監督、日本
4月2日
 「サンドラの小さな家」(2020)フィリダ・ロイド監督、アイルランド・イギリス
 「僕が跳びはねる理由」(2020)ジェリー・ロスウェル監督、イギリス4月3日
 「ブータン 山の教室」(2019)パオ・チョニン・ドルジ監督、ブータン
4月9日
 「BLUE/ブルー」(2021)吉田恵輔監督、日本
 「ザ・バッド・ガイズ」(2019)ソン・ヨンホ監督、韓国
 「アンモナイトの目覚め」(2020)フランシス・リー監督、イギリス
 「ドリームランド」(2019)マイルズ・ジョリス・ペイラフィット監督、アメリカ
 「21ブリッジ」(2019)ブライアン・カーク監督、中国・米
 「パーム・スプリングス」(2020)マックス・バーバコウ監督、米・香港 
 「椿の庭」(2019)上田義彦監督、日本
 「砕け散るところを見せてあげる」(2020)SABU監督、日本
4月16日
 「約束の宇宙」(アリス・ウィンクール監督、フランス
4月17日~6月11日
 「台湾巨匠傑作選2021 ホウ・シャオシェン大特集」(東京・ケイズシネマ) 

 

【新作DVD・BD】レンタル開始日
4月2日
 「サンダーロード」(ジム・カミングス監督、アメリカ)
 「スタートアップ!」(チェ・ジョンヨル監督、韓国)
 「ストックホルム・ケース」(ロバート・パドロー監督、カナダ・スウェーデン)
 「82年生まれ、キム・ジヨン」(キム・ドヨン監督、韓国)
 「パピチャ 未来へのランウェイ」(ムニア・メドゥール監督、フランス・アルジェリア・他)
 「ぶあいそうな手紙」(アナ・ルイーザ・アゼヴェード監督、ブラジル)
 「マルモイ ことばあつめ」(オム・ユナ監督、韓国)
 「みをつくし料理帖」(角川春樹監督、日本)
 「恋恋豆花(れんれんどうふぁ)」(今関あきよし監督、日本)
4月7日
 「mid90sミッドナインティーズ」(ジョナ・ヒル監督、米)
4月17日
 「行き止まりの世界に生まれて」(ビン・リュー監督、アメリカ)
4月21日
 「ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢」(ニーシャ・ガナトラ監督、アメリカ)
 「はちどり」(キム・ボラ監督、韓国・アメリカ)
4月23日
 「君の誕生日」(イ・ジョンオン監督、韓国)
 「フェアウェル」(ルル・ワン監督、アメリカ)
 「罪の声」(土井裕泰監督、日本)
 「望み」(堤幸彦監督、日本)
 「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」(クリス・バトラー監督、アメリカ)
5月7日
 「オフィシャル・シークレット」(ギャビン・フッド監督、イギリス)
 「エイブのキッチンストーリー」(フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ監督、米・ブラジル)
 「マーティン・エデン」(ピエトロ・マルチェッロ監督、イタリア・フランス・ドイツ)
5月12日
 「アンダードッグ 前編/後編」(武正晴監督、日本)
 「さくら」(矢崎仁司監督、日本)
5月19日
 「461個のおべんとう」(兼重淳監督、日本)

 

【旧作DVD・BD】発売日
3月26日
 「コーラス」(2004)クリストフ・バラティエ監督、フランス
 「ヒトラー 最期の12日間」(2004)オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督、ドイツ
4月2日
 「リバティ・バランスを撃った男」(1962)ジョン・フォード監督、アメリカ
 「脱走山脈」(1968)マイケル・ウィナー監督、イギリス

*色がついているのは特に注目している作品です。

 

 

2021年3月 4日 (木)

ゴブリンのこれがおすすめ 57 岩波ホール上映映画

<新しい前文>
 以前「岩波ホール上映作品 マイ・ベスト50」という記事を載せていたが、その後もどんどん追加されているので、改めて「ゴブリンのこれがおすすめ」シリーズに入れて、ベスト100を選んでみた。もちろん今後も作品を追加してゆかねばならないが、とりあえず区切りの良いところで100本を選んでみた。このように思い切って増補版を作ろうと思った直接の理由は「みかんの丘」と「とうもろこしの島」を相次いでみたためである。共にジョージア映画だが、どちらも傑作だった。僕が初めてジョージア映画(当時はグルジアと表記していた)を観たのは岩波ホールだった。1982年9月18日に観たオタール・イオセリアーニ監督作品「落葉」である。この時は正直言って、旧ソ連下の共和国で作られた珍しい作品を観たという以上ではなかった。つまり面白いとは思わなかった(その後「オタール・イオセリアーニ コレクション DVD-BOX」を買ったがまだビニールの包装も外してない)。グルジア映画で初めて傑作だと思ったのは「ピロスマニ」を観た時だ。観たのは岩波ホールではなく、かつて池袋の西武百貨店8階にあった「スタジオ200」だったが、この静謐な映画に深く心を引き付けられた。今ではジョージア映画はアクタン・アリム・クバト監督(かつてはアクタン・アブディカリコフと名乗っていた)を生んだキルギス映画と並んで、旧ソ連の15の共和国の中で最もレベルの高い存在となっている(もちろんロシアを除いてという意味でだが)。
 それはともかく、「みかんの丘」と「とうもろこしの島」が岩波ホールで公開されたことは観終わった後で知ったのだが、改めて岩波ホールの存在の貴重さを痛感した。岩波ホールの果たしてきた役割の大きさはどんなに強調してもし過ぎることはない。川喜多かしこと川喜多長政夫妻は1930年代から優れた外国映画を積極的に輸入していたが(この二人の業績も特筆に値する)、その川喜多かしこと高野悦子が岩波ホールを運営し、エキプ・ド・シネマ運動を進めてゆく。彼女たちがいなかったら日本のミニ・シアター活動はずっと遅れたものになっていただろうし、外国映画はヒット作品ばかり輸入される偏った興行になっていたかもしれない。
 旧前文で「施設がだいぶ老朽化している」と書いたが、ホームページを見ると2020年の9月末から改装工事が行われたそうだ。2月6日から開館されたようだが、今はどんな感じになっているのだろうか。昔は入り口前にスペースがなく、開場前には階段に沿ってずらっと観客が並んで待っていたものである。エレベーターを降りると階段に列ができている。階段を下って列の最後尾まで行くわけだが、その長さで人気のほどが分かったものだ。もう30年くらい東京の映画館で映画を観ていないが、死ぬ前に一度はまた岩波ホールで映画を観てみたいものだ。

 

<旧前文>
 岩波ホール、文芸坐、並木座、ACTミニシアター、フィルムセンター、三百人劇場、ユーロスペース。東京在住時代にお世話になった映画館はたくさんあるが、通った回数、上映作品の質の高さで選べばこの7つが代表格だろう。中でも岩波ホールとフィルムセンターはとりわけ重要な存在だった。何しろこの二つがなければ観られなかったであろう作品がいくつもあるのだ。DVDやBDが普及した今でも「幻の作品」のままである作品はまだいくつもある。
 日のあたりにくい名画の発掘という点で、エキプ・ド・シネマの川喜多かしこさんと高野悦子さんが果たした業績は非常に大きい。東京にいた頃は岩波ホールで何が上映されているかを常に意識していた。上田に来てからはさすがにあまり意識しなくなったが、こうして上映作品を並べてみると「ああ、これは岩波ホールで上映したのか」、「これもそうだったのか」と思う作品が実にたくさんある。優れた作品を選ぶ目はいまでも健在だ。施設がだいぶ老朽化していると何かで読んだ覚えがあるが、今後も岩波ホールは優れた作品の発掘を続けることと期待したい。
 高野悦子さんの訃報に接して、改めて彼女と岩波ホールの果たした役割の大きさを確認した次第。その業績の大きさはいろんな所で書かれているので、リスト・マニアである僕としては自分なりの岩波ホールベスト50を選ぶことでその業績をたたえたい。ちなみに、岩波ホールでは77年から89年の12年間に45本観た。 リスト中*印がついているものは岩波ホールで観たものである。

 

<岩波ホール上映作品 マイ・ベスト100>
 「極北のナヌーク」(1922)ロバート・J・フラハティ監督、アメリカ
 「人生案内」(1931)ニコライ・エック監督、ソ連
 「大いなる幻影」(1937)ジャン・ルノワール監督、フランス
 「ゲームの規則」(1939)ジャン・ルノワール監督、フランス
 「オール・ザ・キングスメン」(1949)ロバート・ロッセン監督、アメリカ
 「奇跡」(1955)カール・ドライヤー監督、デンマーク
*「大地のうた」(1955)サタジット・レイ監督、インド
*「大河のうた」(1956) サタジット・レイ監督、インド
 「抵抗」(1956)ロベール・ブレッソン監督、フランス
*「大樹のうた」(1959) サタジット・レイ監督、インド
 「5時から7時までのクレオ」(1961)アニエス・ヴァルダ監督、フランス
 「シェルブールの雨傘」(1963)ジャック・ドゥミ監督、フランス
*「山猫」(1963)ルキノ・ヴィスコンティ監督、イタリア
 「ピロスマニ」(1969)ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督、グルジア
*「白樺の林」(1970)アンジェイ・ワイダ監督、ポーランド
 「フェリーニの道化師」(1970)フェデリコ・フェリーニ監督、イタリア
*「エミタイ」(1971)ウスマン・センベーヌ監督、セネガル
*「トロイアの女」(1971)マイケル・カコヤニス監督、ギリシャ・イギリス
*「アギーレ・神の怒り」(1972)ウェルナー・ヘルツォーク監督、西独
*「株式会社/ザ・カンパニー」(1972)サタジット・レイ監督、インド
*「ルードウィヒ 神々の黄昏」(1972)ルキノ・ヴィスコンティ監督、伊・西独・仏
 「惑星ソラリス」(1972)アンドレイ・タルコフスキー監督、ソ連
*「遠い雷鳴」(1973)サタジット・レイ監督、インド
 「自由の幻想」(1974)ルイス・ブニュエル監督、仏
*「家族の肖像」(1974)ルキノ・ヴィスコンティ監督、伊・仏
*「鏡」(1975)アンドレイ・タルコフスキー監督、ソ連
*「旅芸人の記録」(1975)テオ・アンゲロプロス監督、ギリシャ
*「約束の土地」(1975)アンジェイ・ワイダ監督、ポーランド
 「だれのものでもないチェレ」(1976)ラースロー・ラノーディ監督、ハンガリー
 「チェド」(1976)ウスマン・センベーヌ監督、セネガル
*「大理石の男」(1977)アンジェイ・ワイダ監督、ポーランド
*「チェスをする人」(1977)サタジット・レイ監督、インド
*「イフゲニア」(1978)マイケル・カコヤニス監督、ギリシャ
*「女の叫び」(1978)ジュールス・ダッシン監督、ギリシャ・アメリカ
*「木靴の木」(1978)エルマンノ・オルミ監督、イタリア
*「群れ」(1978)ユルマズ・ギュネイ監督、トルコ
*「敵」(1979)ユルマズ・ギュネイ監督、トルコ
*「メキシコ万歳」(1979)セルゲイ・エイゼンシュテイン監督、ソ連
*「アレクサンダー大王」(1980)テオ・アンゲロプロス監督、ギリシャ・伊・西独
*「歌っているのはだれ?」(1980)スロボダン・シャン監督、ユーゴスラビア
*「ドイツ・青ざめた母」(1980)ヘルマ・サンダース=ブラームス監督、西独
*「無人の野」(1980)グエン・ホン・セン監督、ベトナム
*「アルシノとコンドル」(1982)ミゲール・リッティン監督、ニカラグア
*「家と世界」(1982)サタジット・レイ監督、インド
 「ダントン」(1982)アンジェイ・ワイダ監督、ポーランド
*「ファニーとアレクサンドル」(1982)イングマール・ベルイマン監督、スウェーデン
*「マルチニックの少年」(1983)ユーザン・パルシー監督、フランス
 「懺悔」(1984)テンギズ・アブラゼ監督、グルジア・ソ連
*「パパは、出張中!」(1985)エミール・クストリッツァ監督、ユーゴスラビア
*「オフィシャル・ストーリー」(1985)ルイス・プエンソ監督、アルゼンチン
*「芙蓉鎮」(1987)シェ・チン監督、中国
*「八月の鯨」(1987)リンゼイ・アンダーソン監督、アメリカ
 「サラーム・ボンベイ」(1988)ミーラー・ナーイル監督、インド・伊・仏・米
 「TOMORROW/明日」(1988)黒木和雄監督、日本
 「火垂るの墓」(1988)高畑勲監督、日本
 「コルチャック先生」(1990)アンジェイ・ワイダ監督、ポーランド・西独
 「森の中の淑女たち」(1990)シンシア・スコット監督、カナダ
 「乳泉村の子」(1991)シェ・チン監督、中国
 「パッション・フィッシュ」(1992)ジョン・セイルズ監督、アメリカ
 「フィオナの海」(1994)ジョン・セイルズ監督、アメリカ
 「アントニアの食卓」(1995)マルレーン・ゴリス監督、オランダ、ベルギー、イギリス
 「パーフェクト・サークル」(1997)アデミル・ケノヴィッチ監督、ボスニア・フランス
 「宋家の三姉妹」(1997)メイベル・チャン監督、香港・日本
 「山の郵便配達」(1999)フォ・ジェンチイ監督、中国
 「この素晴らしき世界」(2000)ヤン・フジェベイク監督、チェコ
 「氷海の伝説」(2001)ザカリアス・クヌク監督、カナダ
 「夕映えの道」(2001)ルネ・フェレ監督、フランス
 「おばあちゃんの家」(2002)イ・ジョンヒャン監督
 「上海家族」(2002)ポン・シャオレン監督、中国
 「酔画仙」(2002)イム・グォンテク監督、韓国
 「わが故郷の歌」(2002)バフマン・ゴバディ、イラン
 「美しい夏キリシマ」(2003)黒木和雄監督、日本
 「父と暮らせば」(2004)黒木和雄監督、日本
 「亀も空を飛ぶ」(2004)バフマン・ゴバディ監督、イラン・イラク
 「シリアの花嫁」(2004)エラン・リクリス監督、イスラエル・仏・独
 「母たちの村」(2004)ウスマン・センベーヌ監督、フランス・セネガル
 「クレアモントパリホテル」(2005)ダン・アイアランド監督、英・米
 「白い馬の季節」(2005)ニンツァイ監督、中国
 「死者の書」(2005)川本喜八郎監督、日本
 「約束の旅路」(2005)ラデュ・ミヘイレアニュ監督、フランス
 「紙屋悦子の青春」(2006)黒木和雄監督、日本
 「サラエボの花」(2006)ヤスミラ・ジュバニッチ監督、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
 「胡同の理髪師」(2006)リー・シュイホー監督、中国
 「カティンの森 」(2007)アンジェイ・ワイダ監督、ポーランド
 「木洩れ日の家で」(2007)ドロタ・ケンジェジャフスカ監督、ポーランド
 「ヒロシマ ナガサキ」(2007、スティーブン・オカザキ監督、アメリカ)
 「パリ20区、僕たちのクラス」(2008)ローラン・カンテ監督、フランス
 「冬の小鳥」(2009)ウニー・ルコント監督、韓国・フランス
 「セラフィーヌの庭」(2009)マルタン・プロヴォスト監督、仏・ベルギー・独
 「おじいさんと草原の小学校」(2010)ジャスティン・チャドウィック監督、英
 「オレンジと太陽」(2010)ジム・ローチ監督、イギリス
 「光のノスタルジア」(2010)パトリシオ・グスマン監督、フランス・ドイツ・チリ
 「キリマンジャロの雪」(2011)ロベール・グディギャン監督、フランス
 「少女は自転車にのって」(2012)ハイファ・アル=マンスール監督、サウジアラビア・ドイツ
 「ハンナ・アーレント」(2012)マルガレーテ・フォン・トロッタ監督、独・ルクセンブルク・仏
 「パプーシャの黒い瞳」(2013)ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ監督、ポーランド
 「みかんの丘」(2013)ザザ・ウルシャゼ監督、エストニア・ジョージア
 「とうもろこしの島」(2014)ギオルギ・オヴァシュヴィリ監督、ジョージア・独・仏・他
 「馬を放つ」(2017)アクタン・アリム・クバト監督、キルギス・仏・独・オランダ・日本
 「田園の守り人たち」(2017)グザヴィエ・ボーヴォワ監督、フランス

 

<その他 岩波ホールで観た映画> 
*「青い年」(1964)パウロ・ローシャ監督、ポルトガル
*「熊座の淡き星影」(1965)ルキノ・ヴィスコンティ監督、イタリア
*「落葉」(1966)オタール・イオセリアーニ監督、グルジア
*「新しい人生」(1966)パウロ・ローシャ監督、ポルトガル
*「インタビュアー」(1978)ラナ・ゴゴベリーゼ監督、ソ連
*「新しい家族」(1982)イスクラ・バービッチ監督、ソ連

 

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